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箱庭の魔女 Bell
性別女性身長167cm
出身ミニチュア・ガーデン
得意炎の魔法
出身ミニチュア・ガーデン
得意炎の魔法
Profile
魔法使い然とした見た目の優しげな老婆。
たまには外に出てお散歩しようと思ってやってきた。
炎の魔法が得意。それはもう、とっても。
【その他】
・お婆ちゃんなので話が長いです。適当に切り上げるのが吉。
・PLの都合で出現率・返信速度共に低い・遅いです。
・ログ公開フリー、Favフリー、諸々フリー。
・ログ速度が速いと死ぬ病にかかっているので、
Fav返せない事も多々あります。
・なにかあったらPL(@cold_mist)まで。
・素敵な画像は黒岩さび様より!
『ミニチュア・ガーデン 1章:魔女との邂逅、或いは歯車が回り始めた音』より抜粋
――不意に、木造の小屋で目を覚ます。ぼんやりとした視界。
見回せばちろちろと小さな火が揺れる暖炉、少し枠組みが歪んだ本棚、壁に立て掛けられた杖。
丁寧にベッドメイクされた寝台が三つに、幾つかの巻物と小さな宝石が転がっている机。
そして、目前には寝息を立てる小柄な老婆がいた。
老婆はロッキングチェアに腰掛け、ゆるゆると揺れている。
しわの多く刻まれた顔はしかし優しげで、緩やかな揺れに身を任せている。
よく手入れされた白髪は頭の後ろで一つに纏められ、
お団子状になった髪は白いレースのついたシニヨンに包まれている。
暖色のブランケットを肩と膝にかけ、少々分厚い――合皮だろうか――橙色のローブに包まれ、
その老婆はどこか揺り篭で眠る赤子のように、穏やかな寝顔を見せていた。
老婆の手元には一冊の本と老眼鏡、それからおとぎ話で見た事があるだろう、
魔女が被るような先端の尖ったつば広の帽子がひっくり返っている。
ローブに合わせて橙色で、長年使っていたのかあちこちに修繕の跡が残っている。
先端はくにゃりと折れ曲がり、しかしそれ故に使い込まれた美しさを誇っていた。
帽子が落ち、本も開かれたままな所を見ると、恐らく読んでいる途中で眠ってしまったのだろう。
さてどうしたものか、と思案していると、
壁に立てかけてあった木製らしき杖がゆっくりと倒れていく。
止める間もなく、杖は木の床に落ち、少し鈍い音が響く。
そして、老婆は目を覚ました。
「……?あら、あらあら……ごめんなさいねえ、気付けなくて」
枯れた手先で目を擦り、朗らかな笑顔を見せる老婆。
手元のとんがり帽子をよいしょ、と白髪の上に乗せて、
それから倒れた杖に手をかざせば、杖はゆっくりと浮き上がり老婆の手元に納まった。
続けて指をくいくい、と引けば、傍の椅子が糸で引かれたように近づいてくる。
老婆は椅子を手の平で示すと、再度優しげな笑みを浮かべた。
「さあさ、おかけになって。目が覚めたばかりでわからない事も多いでしょう?
こんなお婆ちゃんに答えられる事でよければ、何でも聞いて頂戴ね」
たまには外に出てお散歩しようと思ってやってきた。
炎の魔法が得意。それはもう、とっても。
【その他】
・お婆ちゃんなので話が長いです。適当に切り上げるのが吉。
・PLの都合で出現率・返信速度共に低い・遅いです。
・ログ公開フリー、Favフリー、諸々フリー。
・ログ速度が速いと死ぬ病にかかっているので、
Fav返せない事も多々あります。
・なにかあったらPL(@cold_mist)まで。
・素敵な画像は黒岩さび様より!
『ミニチュア・ガーデン 1章:魔女との邂逅、或いは歯車が回り始めた音』より抜粋
――不意に、木造の小屋で目を覚ます。ぼんやりとした視界。
見回せばちろちろと小さな火が揺れる暖炉、少し枠組みが歪んだ本棚、壁に立て掛けられた杖。
丁寧にベッドメイクされた寝台が三つに、幾つかの巻物と小さな宝石が転がっている机。
そして、目前には寝息を立てる小柄な老婆がいた。
老婆はロッキングチェアに腰掛け、ゆるゆると揺れている。
しわの多く刻まれた顔はしかし優しげで、緩やかな揺れに身を任せている。
よく手入れされた白髪は頭の後ろで一つに纏められ、
お団子状になった髪は白いレースのついたシニヨンに包まれている。
暖色のブランケットを肩と膝にかけ、少々分厚い――合皮だろうか――橙色のローブに包まれ、
その老婆はどこか揺り篭で眠る赤子のように、穏やかな寝顔を見せていた。
老婆の手元には一冊の本と老眼鏡、それからおとぎ話で見た事があるだろう、
魔女が被るような先端の尖ったつば広の帽子がひっくり返っている。
ローブに合わせて橙色で、長年使っていたのかあちこちに修繕の跡が残っている。
先端はくにゃりと折れ曲がり、しかしそれ故に使い込まれた美しさを誇っていた。
帽子が落ち、本も開かれたままな所を見ると、恐らく読んでいる途中で眠ってしまったのだろう。
さてどうしたものか、と思案していると、
壁に立てかけてあった木製らしき杖がゆっくりと倒れていく。
止める間もなく、杖は木の床に落ち、少し鈍い音が響く。
そして、老婆は目を覚ました。
「……?あら、あらあら……ごめんなさいねえ、気付けなくて」
枯れた手先で目を擦り、朗らかな笑顔を見せる老婆。
手元のとんがり帽子をよいしょ、と白髪の上に乗せて、
それから倒れた杖に手をかざせば、杖はゆっくりと浮き上がり老婆の手元に納まった。
続けて指をくいくい、と引けば、傍の椅子が糸で引かれたように近づいてくる。
老婆は椅子を手の平で示すと、再度優しげな笑みを浮かべた。
「さあさ、おかけになって。目が覚めたばかりでわからない事も多いでしょう?
こんなお婆ちゃんに答えられる事でよければ、何でも聞いて頂戴ね」
(C) Hisagi & CloveR Steps.