ENo.39 宛無しのウォルシング -童話画廊-

プロフィール戦闘設定チャット

命を賭けた幽霊
宛無しのウォルシング Waltzing, the journeyer without a destination

フォローフリー不定形放浪者泥沼
性別男性身長160(～180cm)

伝承民話『沼に飛び込んだ放浪者』より

呼声一緒に旅に出かけようぜ！

Profile

旅する泥人間。とある部族に伝わる歌であり『貧しい放浪者が羊泥棒を働いて、追いつめられて沼に飛び込んで自殺する』というだけの話ではあるが、反骨や抵抗の歌として親しまれている。

それが反映されてか、本人は元気で陽気な人柄だが窮すれば悪事も辞さない性格で、拘束されることには非常に反発する。

死んでなお聞こえる呼び声の正体として想像される幽霊像の一つとして『飛び込んだ沼そのもの』になった説から泥人間として呼び出されている。
もともと身長などには言及がないこともあって姿かたちがまちまちだが、大体今の形に落ち着いている。

民話について

一人の無謀な若者が居りました。彼は一つの共同体に身を置き続けることをむず痒く感じており、ついには寝袋と少しの荷物だけを携えて集落から飛び出して行きました。
陽気な若者は興味の赴くままに旅をし、好きなように生きました。
若者は一人でも楽し気に過ごしていましたが、同じように生きる人を求めて、出会う人には必ず声をかけていきました。

「一緒に旅に出かけようぜ！」

ある日、沼の畔で野宿をしていると羊が水を飲みに現れました。
あのような家畜は必ず誰かに飼われているものだと若者も分かってはおりましたが、それよりも飢えていた若者はその羊を捕まえて食べてしまいました。
余った肉も袋に詰めて、楽しげに歌っていると羊の主人が表れました。

若者は羊を盗み食べてしまったことが知られてしまえば、捕まえられて縛り首にされることを知っていました。
袋の中を暴かれる前に、若者は袋とともにそのまま沼に飛び込みました。

「生きては捕まってやらねえよ！」

今でもその沼の近くを通れば、どこからか楽し気な歌とともに呼びかける声が聞こえるらしい。

「一緒に旅に出かけようぜ！」

ルーム出来ました。
http://soraniwa.428.st/fs/?mode=chat&list=6&room=140