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名もなきさいはて
名も無き少女剣士 
古風和装剣士女剣士オールフリーフォローフリー
性別女性身長150cm

伝承未だ、何も。

誕生日7月22日

Profile
微睡の中で夢を見た。


曙の緋を朝露に映し、
紫陽花の藍をひたりと染める。

息遣いのみが葉を揺らし、
緋へと浸み入り消えていく。

白けた小路は奥に伸び、
何処に向かうか露知れず。



夢の中で私は、その小路の奥へと歩みを進めていた。
瞑想のような、禅のような、
ひどく穏やかな心境へと至るのがわかる。

そう、ここは心象風景。
これまでの歩み、生い立ち、起源、運命。
在り様を示すもの。

そう、理解した。
理屈ではなく、ただ己の感性によるものだが、
だからこそ疑いようのないものであった。


露を湛えた藍の紫陽花の小路。
其は───



───露小路


己が腰の藍の刀の銘であったことは、
疑うべくもなく。






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舞姫、と名付けられたが、
姫と名乗るのは些かむず痒い。

それでも、名を思い出せぬ今は名乗る他はないだろう。
私には私を示し定める目がないのだから。

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書を求めて船に至る。

波の揺れも、潮の音もいざ知らず、
書をなぞりて嗜むる。

記憶は未だ戻らぬが、
刀の腕は様になりつつある。


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友を得た。
アルという名の医者である。

友、などというものに馴染は無く、
否応無しに我が身の孤独を実感せざるを得なかった。
記憶は未だ戻らぬが、己が如何様な生き様を歩んでいたかが、
少しづつ、牛歩の如く、理解し始めていた。

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カイラフィール

武人の友を得た。
重く、強く、楽しげで、
私とは似ても似つかぬものであった。
然し、其の有り様は敬うべきものであり、
見習うべきものなのであろう。

私に無いものを数多持つ良き友である。

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一拍子の打 先駆け

相対する敵よりも早く、鋭く、先を取らねばならぬ。
先んじて行い、先んじて振り、先んじて勝つ。
至極単純であり、至極難しいものである。

人は其を────『先駆け』と呼ぶ。

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二の腰の拍子 太刀影

敵に先手を取られたのであれば、
その敵にある種の緩みを作らねばならない。

覚悟あるものを動かすには、
相応の恐怖で相対する他はない。

二刀を以て脅嚇す。

人は其を─────『太刀影』と呼ぶ。






                     
絵はごみパン様に有償依頼致しました。
 

 
 
 
 
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