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>>ラウィ#519685
りりる 「……りりるの考えは、『どちらでも構わない』です。 ですから、ラウィの選択にお任せしますよ」 どちらも選ばない。 それが、AIの回答。 「それを枷と思う事はありませんから」
>>ラウィ#519596
りりる 「……少しわかりません、ラウィ。 だって、何を記憶して何を忘却するかは、 それはあなたの自由でしょう? どうして、その選択権をりりるに?」 どちらだとしても、取捨選択の権利はラウィ自身にある。 だから問いかけの意図がわからなかった。
>>ルフス#517937
りりる 「…………知ってるよ」 このやり取りも、何度目だろうか。 きっとこの先、二桁を過ぎても、飽きる事は無いんだろう。 「うれしい」 だって、自然にそう答えられる。 気持ちだけは、まだ熱を持っている。
>>ルフス#517903
りりる 「こちらこそ、ありがと。 ……次はルフスの行きたい所に行こうね」 静謐がこの場の特筆すべき点だった。 今日はあれこれと燥いでいたから、 しっかりと意識はしなかったけれど。 肩を寄せ合って、少し口を噤めば、また音は消え去って。 「……」 生命の気配ひとつ感じない、無の空間。 何も特別な事無く、ゆっくりと時間が過ぎていくのが、 一人、宇宙の片隅では 当たり前の事だった。 この星系が気に入っていたのは、結局──そんな"いつも通り"に、落ち着いてしまうからというだけの事だ。 「……あったかい」 今は、肩越しにきみを感じていて。 いつもとは違うから、少し落ち着かなくて。 それが、とても心地よかった。
>>ルフス#517332
りりる 「ううん。これでいこうよ。 ふふ、うまくいかなかったのも、思い出でしょ?」 ブレたとしても、次にそれを生かせばいいし。 それに、ちょっと面白い。 ここからどんどん写真写りが良くなっていくのかな?
>>ルフス#517308
りりる 「こうかな?」 おにぎりを片手に、ポーズ。 一瞬の猶予があって、シャッター音が聞こえる。 まだ1回目だから、きっとあまりこなれていない、 そんな初々しいふたりが撮れた事だろう。 |
>>ルフス#517299
りりる 「なんで魂が……? まあいいや、早速、撮っちゃおう!」 こて、と小首を傾げながら、同様に立ち上がる。 せっかくだから、光るおにぎりを手に取った。 撮影には"小物"があった方がいいらしい。 いつだったか、写真好きのクルーがそんな事を言っていたから。 「どこに立ったらいい~?」
>>ルフス#517235
りりる 「いろんなところで、写真を……」 カメラのレンズが、こちらを向く。 ファインダー越しに覗いたスクエアの向こう側、 かたちに残せる一瞬を思い描いて。 「……いいね。りりるも、それ凄くいいと思う。 一緒に、いろんな写真撮りたいな。 もちろん、二人で並んで撮るんだよね?」 撮影者は今はいないけれど、 そのくらいは何とでもなるはずだ。
>>ルフス#517139
りりる 「そうなの?……そっか、そういう所は、 りりると、ルフスは似てるね。 識別は出来ても、これを楽しむっていう事は、 りりるもしばらくわからなかったから」 貰ったお茶に口を付けて。温度を感じる。 構成される成分理解は滞りないけれど、 そもそも摂取の必要性の無いものだから。 「そうなんだ。それじゃあ…… 今は、時間の使い道は決まった?」
>>ルフス#516857
りりる おにぎりの明るさがここだとより目立つ…… 「……ルフス、別にそういうの得意じゃないでしょ」 活発に歌ったり踊ったりしている姿は見てきているけれど。 終ぞそんな遊びをしているのは見たことない。
>>ルフス#516836
りりる 「出来るよ?ルフスが売ってたドーナツのおかげで、 少しは味を楽しむって事も知れたつもり……」 うんうんと相槌を打ちながら、 聞きなれない単語が飛び出てきたのに、首を傾げた。 「ボルダリング……?」
>>ルフス#516781
りりる 「あ、そうなんだ。それは勿体ない事をしたね~? ふふ、ルフスはそういうところあるよね。 でも、ゲームプレイとしてはそっちの方が主流かも」 それもまたきっと、A.I.がこの星系を気に入った理由のひとつだった。拓かれた当初も、プレイヤーも、率先してここに滞在はしなかったから。 「見ての通り何も無いし…… 退屈凌ぎに向いてるとは言い難い所だしね」
>>ルフス#516760
りりる こつん、こつんと音を鳴らして歩く。 ふたり以外の音も、気配もしないから。 それが尚更に耳に直接触れるようで。 「……うん、やっぱりこの感じ。 りりるは好きだな」 ルフスはどう?と問うてみる。
>>ルフス#516717
りりる 「歌ったら静かな洞窟じゃなくなっちゃうよ?」 くすくす、と笑って。 触れ合う手指、互いのそれを握り直して、少し持ち上げた。 小さく揺らす。 「いいよ、遊びに行こう。 正直……何をする気にもなれなくて。 ぼうっとしてた所だったから」
>>ルフス#516580
りりる 「たて座かな。あそこは、すごく静かだから」 とかげ座の自然風景も悪くないけれど。 どこが好きだろうかと、あらためて考えてみたなら…… 自然とその選択が浮かんだ。 「ルフスは、とかげ座に埋まりかけてたもんね?」
>>ルフス#516519
りりる 「……なんでかな。嫌いだけど、懐かしくて。 つまらない景色だと思うけど、不思議と……ね」 それは、郷愁の如きもので。 抱いたのは、感情を持った、A.Iの偽りのかたちであるからなのか。 「変でしょう。 ふふ、笑っていいよ?」 |
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