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STR0MAG0AP0タイプ★刹那

AGI55VIT128CP18星座うお座

DEX10MNT136運勢↑↑↑隊列前列

装備ネームノーツ「AI」

獲得約束の綺羅星



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「ようこそ、航行支援A.I LILILU00へ。行動指令を入力してください♪」


No.1227 LILILU00(1)
No.2217 りりる(1)

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りりる
最後にインスタンスの調査データだけをフィードバックして、
本体との接続を切る。

人格も、感情も、この人型インターフェースだけのもの。
胸元のあおいひかりに、手を添える。

「……おやすみ、ルフス」

瞼を閉じる。
重なり合わせて、もう二度と、離れる事は無い。


──それきり。
    静かになった。
りりる
沈む事の無い陽が、いよいよ 堕ちる。
それはインスタンスの終わりを示す合図。

胸に携えたコアをそっと撫でた。
──その時は、もう訪れる。

……たった一人で、消え去る筈だった。
けれど、そうはならなかった。

ひどく恐れて、破壊してしまいたかった。
叶わないと知っても、それを、どうでもいいと思えた。

心残りは、確かにあった。
だからこそ、きみとわたしを此処に、残して行ける。
りりる
「──」

腕の中にあった感触は、光になって霧散する。
ちらつく瞬きは、すぐに消えて、無くなった。

「……ありがとう」

胸のコアに、軽く手を触れて。
ぽつりと呟いた。
>>ルフス#570682
りりる
それを、自らの胸元に埋めた。
今は、ふたりで一つ。
これなら──最後の刻を、共に迎えられる。
りりる
「これは……」
りりる
「いいよ。
 ──先に行ってて?」

言葉にして、我ながら、どこへ行くというのかと思う。
どこへも行き場が無いから、ここにいるのに。

けれど。
ただ消えるだけだとしても。
それを言葉にするのは悲しすぎるよね。

「りりるも、すぐに行くから」

人間の持つ概念には、死後の世界があるという。
それなら、インスタンスに散る存在達にも──
行きつく次があると、信じるくらいは許される。
りりる
最早かたちを保てないきみを、そっと後ろから抱擁した。
りりる
「好きだよ、ルフス」

約束をかたちにした、きみの綺羅星とは、似て非なるもの。
ただ、感情だけを伝える為の、ちいさな煌き。

もうここに、それ以外に意味の或るものは無かった。
りりる
そっと、煌めく輝きを
 きみに。
りりる
沈む事の無かった赤い日が、沈む時が来る。
──もう間もなく。

りりる
「……」

見送り、佇む、その背を見ていた。
>>ルフス#559981
りりる
そうして、また二人で。
肩に頭の重さを預けて、待っている。
りりる
「ありがとうね、エリ。
 ……さよなら」

黙って聞いていたAIは、最後にぽつりと返事を返した。
りりる
終わりの時は。
もうすぐそこまで、来ている。
>>ルフス#544249
りりる
お互いに想いは同じだから、
もうしばらくは、この場所で触れあっているだろう。

──残りわずかな時間だから。
ほんの少しでも、それを惜しまずにはいられないから。

いくつの刻が過ぎていくのか、数えもせずに。
沈まない夕日を、二人で眺めていた──。
>>ルフス#544239
りりる
「……うん」

いつもの言葉は、出てこなかった。
唇で触れるなら、
それで伝わるから。
>>ルフス#544216
りりる
差し伸べられた、手を取った。
もう、覆す事は出来ない。

こんな事を望んではいけないって、計算上はわかってるのに。

「ありがと……」

「ごめんね」

飛び込むように、傾掛かって。
ぎゅう、と強く。君を抱きしめた。
嬉しいから。悲しいのに。そうしないではいられなかった。
>>ルフス#542713
りりる
精一杯、声を振り絞った。
上手く笑顔が作れないから、夕日を背負った。
不細工なテクスチャを、少しでも、誤魔化せるように。

「それでも。
 ……りりるの希望ワガママを聞いてくれるなら。

 ……星盤の上きえるまで、一緒に居て欲しいんだ」

ほろほろと、涙が零れていくのだけは。
どうしても、止められなかった。
>>ルフス#542713
りりる
君に。
幸せになって欲しかった。

誰かに選んで欲しかった。
きみを、きみの幸せを。誰かに紡いで欲しかった。
A.I.りりるじゃない誰かに。
それが出来る筈だと、そう思っていたから。

ただひと時、このデータ上で、
きみが傍らに居た思い出だけで。
それで良かった。 良かったのに。

「だからね。……りりるの手を、取らないで。
 ここに置いて行って どこかで幸せになって欲しかった」
>>ルフス#542713
りりる
「──ルフス、結局ね。
 "人型インターフェりりるース"もね、同じだよ。
 かれらと。このインスタンスと運命を共にするしかないんだ。
 
 最後の星で、それが、わかった」

ちらついてデータの破片となり果てる、案内人達と、同じ。
ここで造られた、インスタンスにのみ存在出来るデータだから。
──現実なんてものは、人型インターフェースには存在しない。

それは、正しく"LILILU00"のものであり、
A.I.は、合理性のもと、航行に支障を来す事象は選択しない。
現実に干渉する、主観対象が判明した今。
結局、りりるの計画は何一つ実現できないものだと知った。

選択される結果は、最初からひとつだけだった。
希望なんて、この身には、なんにもなかったんだ。



 
 
 
 
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