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フュルター
「……あ」 何かが送られてきた事に気づけば、子犬は画面を操作してそれを受け取ります。 そうして現れたモノに、子犬は嬉しそうに笑みを浮かべギュッと抱きしめるのです。 ゲームをクリアしていない子犬は、それを持ち帰ることはできません。 けれども、想いだけでも持ち帰ろうと。 ちりん。ちりん。 終わりを静かに待っていた子犬の世界に、綺麗な鈴の音が加わるのでした
>>フュルター#573008
フュルター 「───でも、実験は最優先だししょうがないよね。 最後だけでもログインさせてくれたご主人様に感謝しなきゃ」 なんて独り言を溢しつつ。 子犬はご主人様の言いつけ通り、終わりが来るのを静かに待つのでした。
>>ペパーミント#562902
フュルター 「お久しぶりです、ミントさん! 色々あってゲームをクリアできなかったので持ち帰られるかは怪しいですけど……それでも贈り物とその思い、ちゃんと受け取りましたっ。 僕の方こそ色々連れ出してくれてありがとうございました。 ミントさんのお役に立て嬉しかったです!」
>>アヤノ#321504
フュルター 「はいっ、この薙刀に慣れたら連絡すると思います。 他の動きも知っておきたいですから。 それじゃあ、アヤノ先生。 今日はありがとうございました!」 何事もなければ、ぺこり、とお辞儀をしてから子犬は去っていくことでしょう。
>>アヤノ#321104
フュルター 「はい!アヤノ先生の弟子として恥ずかしくないよう頑張りますね」 所持品ウィンドウを開けば、子犬は慣れない手つきで薙刀をイベントリへと仕舞います。 本当は持って歩きたい気分でしたが、さすがに2m超えの武器を持ち運ぶのは危ないですから。
>>アヤノ#319542
フュルター 「えぇ、すぐにそうなりますよ。 最近の計測だと半年で1cmも伸びちゃいましたし!」 むふーと自慢げに胸を張っちゃいます。 子犬はまだ現実を知りませんでした。 「……いいんですか? ありがとうございます、アヤノ先生!」 感謝を伝えるように、子犬は少し深めに頭を下げます。
フュルター
「……見覚えなんてないはずなんだけど」 沈むことなく世界を染める夕陽。 風に揺れる黄金の稲穂。 私設で育った子犬はこのような景色を見たことありません。 なのに、胸には冷たい気持ちと温かい気持ちが湧き上がってくるのです。 しばらくの間、子犬は何をするわけでもなくただその景色を見つめていました。
>>アヤノ#315815
フュルター 「うーん……」 取り回しやすさか、威力や間合いか。 長い方の薙刀も振るえはするだけ悩ましくて。 2つの薙刀を交互に持ってみたりしてしまいます。 「……決めました、最初の長い薙刀にしようと思います! すぐに背も伸びて力もつくと思うので!」 |
>>アヤノ#306837
フュルター 「ありがとうございます」 薙刀を両手で受け取れば、刃の重さに片手が下がってしまいます。 しかし、刃が床にぶつけるより前には元に戻せました。 「やっぱり重いですけど……アヤノ先生のと同じだからかしっくりきますね」
>>アヤノ#305735
フュルター 「使える武器は多くて困りはしませんから」 問題があるとすれば、使えるようになるまでに時間がかかることでしょう。 ただ、それを早めるモノを子犬は天から与えられていました。 その片鱗は既に彼女も目の当たりにしたはずです。 動きの模倣の早さという形で。 「それに仕込み武器って弾かれたりすることも多いので、1個ぐらいはちゃんとした?武器も使えるようになりたいんです」
>>アヤノ#305195
フュルター 「わぁ……ここで武器を作ってるんですね」 初めての場所に、子犬はキラキラとお目々を輝かせています。 色々駆け回りたくなりますが、今はその気持ちをグッと抑えて。 彼女と一緒に薙刀を探しつつ、声をかけられれば顔をそちらへと向けます。 「……はい、僕が使ってるのはこういうのですね」 少し悩む素振りを見せてから、一つ頷きを返して。 かちゃり、という金属音と共に、袖からクナイと手裏剣が出てきました。
フュルター
「健康になりに……ってあれ?」 健康になりに扉を開ければ、そこは足つぼマットの敷かれた部屋でした。 どういうことなのか首を傾げていると、子犬は扉の側にあるメモを見つけます。 「んー、これを踏んで出口まで行けば健康になれるのかな?」 痛み:【 1d100 : 9 】 時間:【 1d100 : 19 】
>>アヤノ#304169
フュルター 「やっぱりアヤノ先生にはわかるんですね。 重さがないから変な感じになっちゃって……」 彼女の提案に少しだけ考える仕草を見せて。 「うん、今後も続けるつもりなので買おうと思います! 薙刀ってどういうのが良いとかってありますか? 武器は支給されるものを使ってて、自分で買ったことがないんです」
>>アヤノ#302543
フュルター 「あ、アヤノ先生!」 聞き覚えのある声に、子犬はそちらへと振り返ります。 その声の正体は、自分に今の動きを教えてくれた張本人。 子犬は軽く尻尾を揺らしお辞儀を返しました。 「体捌きと足捌きだけでもって言われましたから。 どうでしたか?僕の動き」 子犬の動きは以前教えてくれた時からそう変わってはいません。 むしろ薙刀の重みがない分、手の動きが速すぎたりぎこちなくなってしまっていました。
フュルター
街の公園の一角。 比較的人の少ない場所で、子犬が体を動かしていました。 両手には何も持っていませんが、まるで何かを持っているような構えを見せて。 その何かを振り下ろす、突く、手元に引き寄せる、と。 そんな動きを繰り返していました。 |
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