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>>迷#522361
ミオアリア 「わゃ」 投げられたボールが、受け止めそこなって、頭の上をてんっと跳ねて、近くの水面に落ちる。 拾おうと手を伸ばすが、ボールともども波に流されて、とどかない距離をゆっくりとぐるぐる回っている……。 「……うー。 だってなんかこわいんだもん、ログアウトするのも…… ……ずっとこっちのセカイにいるのも。 どっちにいればいいのかわかんない……。」 水面を手で掻くが、その小波でボールがみるみるはなれていく。 「……おねえちゃんは? なんかさいきんねむってる時間が長くなったりとか、ある?」
>>迷#511693
ミオアリア 「うん~……。」 浮かない顔で、大きな浮き輪に仰向けに身を預け、ぷかぷかと浮いている。 波に任せているせいか、浮き輪ごとゆっくり回っていた。 誘われた時期もあって『メイおねえちゃんたすけて~……』と、お腹を抱えながら泣きついて、今月も泊めてもらった日もあったかもしれないが、それ以上に長期間ログインに根差したと思しき不調と、それに 「……わたし、こっちであそんでていいのかな?」 かれこれ一月、学校に通っていない不安感が募っている様子だった。
ミオアリア
「ミオアリアこうぎの不登校、二か月目――。」
ミオアリア
「おはよ~……今何時~? おそらまっくら~……。」 |
つられてぴょん
ゆさっ……
ミオアリア
「えっと……」 「……ゲームのキオクをもちかえれるのも、 クリアとくてんだったよね? このスガタになれないのは、まだがまんできるけど……。 ……だいじょうぶなのかな。」 ぽちぽちとステラコードに不安感を放流した。
>>迷#481967
ミオアリア 「えへへ……。」 こつん、こつんと、自分の頭を迷の体におしつけている。 うれしさの表現らしい。 「うんっ、おちゃしよっ! おいしいものたべよっ、いろんなところでかけよっ! わたし、楽しいことしたい……おねえちゃんといっしょに!」 手をぎゅっと握り返した。『少女』の華奢な指の、弱い力で、しっかりと。
ミオアリア
「いぬだ!」
ミオアリア
ダイヤモンドを天球の星々の光に透かした。 |
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