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>>リラ#571673
ルーフ 「あ! つーか普段からリラがオレにもっと構ってくれれば この名残惜しさもちょっとは減るんじゃね?」 名案! としっぽをぶんぶんと振りはじめるオオカミ。 その様子を見て、何言ってんの、と笑いながら答える少女の声。 そんなにぎやかなやりとりは、 頭上を覆う星空がこの世界ゲームの終わりを告げるまで、 きっと長々と続いていただろう──
>>リラ#571673
ルーフ 「ん~~。切り替えかァ……」 少し考えるように、しっぽをゆらゆらと揺らす。 「や、それができるようになっても、やっぱオレは ここでは極力この姿でいると思うんだよなァ」 だってその方が楽だし。それに元の姿でしたいことは、 結局のところ連れをべったべたに甘やかすことだから、 他人の目には触れさせたくないし。と考えて、口にはせず。 「ま、とにもかくにもすっげェ楽しかったしさ。 もしまた始まったら、もっかいこの姿で遊びに来ようぜ」 な? と顔を寄せ、ぐりぐりと少女の頬に鼻先を押し付ける。 →
>>リラ#571049
ルーフ 「でもま、続けすぎがよくねェのもわかってんのよ。 マジでこの身体の動きをあっちでもしちまいそうだし」 それやったらやべーから、と苦笑して。 「……な、オレが四足歩行しはじめたら、止めてくれよ?」 と、冗談交じりに笑った。
>>リラ#571049
ルーフ 「あ~、まァそれはそうなんだけどよ」 この身体は、確かにもどかしさを感じることも多い。 普段できることができない。だから、できる身体ですぐにしたいので、ログアウト! なんて言ってしまうことも多々あった。 「けどなんつーか……うん。 この姿だと、リラがめっちゃ構ってくれるじゃん? んでオレも、周りの視線とか気にせずくっつけるじゃん? それがすんごい楽だし楽しかったからさァ……」 は~名残惜しいわ……とため息を一つ吐く。 →
>>リラ#570541
ルーフ 「変な場所は多かったけど、まァなんとかなったし? 無事にクリアできたからよかったぜ」 もしクリアできなかったら、なんて話もしたけれど。 何とかなったから良し! とうんうん頷く。 「おう、めっちゃ楽しかったな! ……ちとこの身体に慣れすぎて、やべェ気もするわ」 今もゆっくりと撫でられる感触が心地よい。 けれど、日常生活でこんな風に理由もなく撫でられることは── オオカミの姿じゃなければ、ないかもしれなくて。 「名残惜しいなァ」と思った言葉が、そのまま口からこぼれた。
>>リラ#570310
ルーフ 「だなァ。沼とか砂漠とかヤだもんな?」 嫌だと言っても、通り過ぎてしまえばあれもまた面白い経験だったと思わなくもない。 くつくつと笑いながら、少女のすぐ隣に、身体をくっつけるように座り込んだ。 「は~~……もう終わりかァ」 あっという間だったなァ、と言いながら、目の前に広がる大自然をぼんやりと眺める。
>>リラ#568636
ルーフ 「へへ、こっちこそありがとな。 オレも『お揃い』がつけられるの、めっちゃ嬉しい」 優しくリボンに触れる手と、ぱたぱたと揺れるしっぽ。 二人して、嬉しい気持ちは抑えきれなくて。 オレももう何の心配もなく着けられるな! と イヤーカフの嵌る左耳をピンと立てる。 そうして、先にログアウトした少女を追って、 オオカミもすぐに姿を消したのだった──
>>リラ#568620
ルーフ 「え? 送っておきたいモノ?」 もう十分すぎるほどもらったと思うんだけど、 とオオカミが足を止め振り返る。 慣れた様子で端末を操作する少女を見つめ、ぽんと届いた アイテムと「おしまい!」の声に顔を左右交互に向ける。 「あ、これ、」 届いたのは、今まさに装備しているイヤーカフの小さめサイズのレプリカで。 今のものを持ち帰ったら、もしかするとサイズが合わないかもと零したのを覚えていてくれたのか、と目を見開いた。 →
>>リラ#568218
ルーフ 呼びかける声に、ああ一人で感極まってねェで ちゃんと答えなきゃ、と思ったその時。 「……っ」 ちいさくて甘い囁きが、オオカミの耳をくすぐって。 思わずばっと手を下ろした。 「あ~もう、マジでそれダメだって……! そっちで呼ばれたら……抱きしめたいの、 我慢できなくなっちゃうだろ?」 オオカミの姿では、その小さな体を抱きしめられない。 今はもふりとくっつくだけじゃ満足できないのだ。 「も~ダメだダメだ、ログアウトすっぞ! オレ今リラのことめっちゃ抱きしめたいし 髪の毛にも触れたいしそのまま一緒に寝たい!!」 力強くそう叫ぶと、ほれ、とぐいぐい鼻先で連れを押しやる。 その顔は、照れを誤魔化しているようにも見えるだろう。
>>リラ#567534
ルーフ 渡したばかりのリボンを身に着け、「似合う?」と聞く連れ。 ちらりとこちらを見るその表情はとても嬉しそう、というよりも楽しそうで、瞳には反応を伺うような色も浮かんでいる。 似合うか似合わないか。 渡す時は不安に思っていた色も、大きさも、バランスも。 もしかしたら他人から見ればその印象は違うかもしれないが、 自分にはとてもよく少女に似合っているように見えた。 ふわりと揺れる髪と一緒に揺れているリボンの中心で、石が綺麗に輝いている。 は~~~~、と長いため息が落ちる。 それからオオカミは、器用に両方の前足を持ち上げて自分の目を塞ぐように顔にあて、 「…………もう、リラ、マジで好き」 質問に答える余裕もない、本音の言葉が零れた。 |
>>リラ#567432
ルーフ リボンをじっと見つめたまま固まる連れを見て、 やっぱプロじゃねェから微妙な出来だったか、と不安がよぎる。 メインの石がでかすぎてちょっと主張強かったかな、とか 髪につけるんだからもう少し違う色にすればよかったか、とか ここが閉じるまでならもうちょい調整できるか? などなど、 様々な考えが頭の中をぐるぐるする。 ──けれど。 それは、少女がつけていた紅色のリボンを外したその瞬間に、 止まった。 →
>>リラ#567058
ルーフ 「あーいや、う~、えーとだな……」 髪をどうこうしたいワケではなく、と少し悩むように視線を彷徨わせたあと、は~、と観念して息を吐き。 「飯と違って、ちと自信ないんだけどさ……」 そう言いながら、空中をぽん、とタップした。 →
>>リラ#567058
ルーフ 「んにゃ、ちっと夜更かししちまっただけだから 気にすんな……っていやいやいや、 その髪切って持ち帰るとかさすがにそれは無ェって!」 オレそんなコトしたそうな顔してた!? と顔を振る。 まさか連れが自分アバターの抜け毛を持ち帰ろうと考えているなどつゆ知らず── →
>>リラ#566931
ルーフ 「よかった、飯なら・・・それなりに何とかなるんだよなァ」 喜んでもらえたようだ、とほっとする。 それからまた出そうになるあくびをかみ殺しつつ。 「おう、それでいいんじゃね? オレだけ楽しむのもアレだしなァ、一緒に乾杯しようぜ」 自分は作ってもらったワイン、連れは今渡した炭酸飲料で、と。 「それから、」 と口にしたところで、不意に口を噤む。 そうしてじっと、少女を──正確には、少女の身体アバターの輝く髪を、凝視した。
>>リラ#566829
ルーフ 「……あ、もしかして見た?」 何の用か、なんて聞くまでもない。 ぺちぺちとインベントリの「提示中」の文字が消えたことを確認すると、そのままにやにやと顔を緩める。 「リラがオレの好きなもん沢山作ってくれたから、 オレもリラが好きそうなもん作ってみたんだけど、どうよ?」
>>リラ#566829
ルーフ 「おわっ!」 突然のダイブに眠たげな顔をしていたオオカミが目を見開く。 もっふん、とふかふかもふもふの毛皮は問題なく少女を受け止めたが、その勢いには驚いたようで、は~ビックリしたァ~と呟いている。 →
>>リラ
ぺちぺちぺち、とオオカミの肉球が空中をタップする。 - アイテムを提示しました。- それを確認すると、よし、と満足そうな顔をして、 その場にゆったりと寝そべった。 くぁ、と大きなあくびをしながら、 連れが気付くまでオオカミはごろごろし続けているだろう。
ルーフ
「ん~~~~……」 連れがぐっすり寝ている深夜── ……いや、すでに早朝と言ってもいい時間に、 オオカミは手元を見て唸っていた。 「どこまで飾りつけるかってムズいな…… ゴテゴテしすぎもアレだし。 サイズもわかんねェ、これでかすぎるか?」 あーでもないこーでもないと前足で何かをこねながら、 まだまだ夜更しは続く──……
>>巨狼、リラ#558520
ルーフ 「よ~し、次会ったら真っ先にもふもふ具合を確認してやるぜ」 たのしみだなァとにやけるオオカミも、 いずれまた会えることを疑ってはいない。 次に会う時は、きっと今の姿ではないけれど。 それはそれで、サプライズになるだろうと今は何も言わぬまま。 「おう、星空デート行ってくるぜ~。 それじゃァまたな、コウテン!」 人であれば手を振るが、今はオオカミの姿だから、と。 代わりに大きくしっぽを揺らして、歩き始める。 → |
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