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>>ヨゾラ#544381
ケミー → 「……寿命として受け入れるつもりだったんだ。世界の異物である自分が嫌いだったから。でも、事情が変わってね。 ベーグルと一緒に元の世界に帰って、一緒に生きていくって約束をしたんだ。 そのためには、元の姿のままでは駄目だ。 たとえ健康な体に治したとしても、ネズミとしてのスケールでは妖精のベーグルを残してあっという間に逝ってしまう。 だから、僕はこの姿を持ち帰り、妖精として自分を再構築する必要があるってわけ」
>>ケミー#544603
ケミー → 「……寿命として受け入れるつもりだったんだ。世界の異物である自分が嫌いだったから。でも、事情が変わってね。 ベーグルと一緒に元の世界に帰って、一緒に生きていくって約束をしたんだ。 そのためには、元の姿のままでは駄目だ。 たとえ健康な体に治したとしても、ネズミとしてのスケールでは妖精のベーグルを残してあっという間に逝ってしまう。 だから、僕はこの姿を持ち帰り、妖精として自分を再構築する必要があるってわけ」
>>ケミー#544603
ケミー → 「……寿命として受け入れるつもりだったんだ。世界の異物である自分が嫌いだったから。でも、事情が変わってね。 ベーグルと一緒に元の世界に帰って、一緒に生きていくって約束をしたんだ。 そのためには、元の姿のままでは駄目だ。 たとえ健康な体に治したとしても、ネズミとしてのスケールでは妖精のベーグルを残してあっという間に逝ってしまう。 だから、僕はこの姿を持ち帰り、妖精として自分を再構築する必要があるってわけ」
>>ヨゾラ#544381
ケミー 「察しがついてたか。聡いね、君は。流石は神使だ」 感心したように微笑む。 「逃れ果てて、今は盗んだスマホからアクセスしてるよ」 遠い目をする。 人類への復讐まで望んでいたのが、もう昔のことのように思える。 絶対的な時間としては、むしろ最近の部類に入ってもおかしくはないことなのに。 ネズミとしての相対的な時間感覚と、知性ある魂でコンテクストから解釈する絶対的な時間感覚の間にある深い溝。 そこから生まれるささやかで確かな戸惑いには、今後も慣れることはないだろう。 →
>>ふかふかのねこ#544255
ケミー 「モチロンだよ。ダージリンティーにしようか」 お湯を沸かし、ポットを温めながら、今までにあなたに提供してきたモノと比較するに、サイズの大きな茶葉を取り出す。 こよりのようによじれたそれは、緑がかっていて、爽やかな芳香を漂わせている。 「高山で採れる茶葉だ。 厳しい環境で育った茶葉は、深い味わいと特徴的な香りをうみだすようになるんだ」 予熱用のお湯をポットから捨て、茶葉を入れて沸かしたての熱湯を注ぐ。 「水筒にいれておく、ということで香りよりも味わいを重視して、少し長めに蒸らすよ。この茶葉なら8分がいいと思う」 そうして、8分程度蒸らしたお茶を水筒に入れていく。 「お待ちどうさま。紅茶には、疲労感を癒してくれる効果もあるから、役立ててくれ」
>>ヨゾラ#536339
ケミー それでは、あなたが空けたカップにマスカットのジャムを。 そうして、お茶を注ぐ。 カップからは湯気と絡みながらマスカットの芳醇な香りがふわりと広がる。 「……この姿を持ち帰る理由。まずは、僕の身の上から軽く話した方がいいか。 前に、君の話を聞かせてもらってることだしね」 お茶を一口すすって、カップを置く。 「僕の本来の姿は、ラットなんだ。 獣人とかではなく、ネズミ目ネズミ科クマネズミ属の小動物。 色々あって、人間並みの知性を獲得させられて、それでこのシステムにアクセスして、こうして君と対話する機会を得られている。 知性を得たことについては思うところが多々諸々にあったけれど、今となっては良いことだったんだろうなって捉えてる。 でも、この経緯によって体がかなり悪くなってしまっていてね。 あと半年もしない内に命が尽きるはずだったんだ」 気持ちの整理はついているのか、淡々と、事も無げに話す。
>>ふかふかのねこ、ベーグル#536467
ケミー 「……味覚は望まないのかい?」 黙って様子を見守っていたが、思わずといった風に口を開く。 心については、慈しみに満ちる優しい癒しを受けるのではなく、真正面から疵と向かい合うことにしたのだろうと、そのように解釈した。 様子を見る限り、この決断には固い意思があるように感じられる。 だから、味覚についてもなにか考えがあって拒んでいるのだろうが……。 |
>>ヨゾラ#532590
ケミー うなずきながら、あなたの話を聞く。 「意思、ね。そこは問題ないと思ってる。僕は、必ずこの姿にうまれかわろうと、そういう意思でいるから」 お茶をすする。 「獣人のあの姿は、刷り込みの産物みたいなものでね。 僕の記憶、僕のイメージの中にあった"人の姿"という数少ない蓄積に、僕の本来の姿がかけあわさったものだ。 ……僕が最も憎悪していた人物の姿だ。 ま、運命がこのように転がった今となっては、感謝さえするべき恩人になってしまったがね。結果的に……」 複雑そうな表情を浮かべ、過去を想い返すように目を巡らす。 それから、空になった自分のカップにマスカットのジャムを入れ、そこにお茶のお代わりを注ぐ。 「ルシアン・ティー。君もどうだい?」 話を続ける前に、ジャムの瓶を見せる。
>>ヨゾラ#531513
ケミー 「不安そうに見えたかい? ……そうか、不安があったのか」 お茶を一口すすり、少し考える。 それから、自分の漠然とした気持ちを解いて切って、適切な言葉の型にあてはめようと努めて、口にする。 「……僕はこの姿で元の世界にもどって、自分の存在を再構築しようとしているんだ。 それが、この世界のシステムによって本当に実現できるものかどうかについて確信が無い。 確たる根拠が何も無い中を歩いている。 耳をふさがれて外に放り出されたようなものだ。 うん、不安だね。 でも、とりあえずは、この姿がちゃんと馴染んでいるかどうかがファクターになるかもしれない。 これも根拠の無いことだけれど、不自然な出来よりはマシだと思う。 少しでも、可能性を上げたいから。 だから、ちょっと気がかりだったのかも」
>>ベーグル#529667
ケミー 「なるほどね。ぼんやりと」 蒼夜の考えなのだろうか。 だとしたら、それは"かくあるべし"と己に言い聞かせているかのような、そんな切ない厳しさを感じる。 彼の中では、それが至るべき答えとして、意識野の奥にあるのだろうか……。 「まぁ、いつからか思うようになったことってのも、あるもんだよな。 言葉や考えってものは、周囲から影響を受けて常に流動的に変質しているものだと思う」 お茶を啜り、せせらぎに耳を傾け、きらめく銀色の反射光を眺める。 「……僕も、こんな時間を過ごすようになるなんて思ってもみなかった。 時に、ベーグル。最近はどんな夢を見た?」
>>ヨゾラ#528950
ケミー 「おッ、似合ってるか。そりゃよかった」 自分のお手々をじっと見て、ニギニギする。 「……板についてきたかな。自然に見える?ぎこちなくはない?」 そう問いかけてから、茶液をたっぷり吸ったレーズンを自分も口にして微笑む。 「うん、悪くない出来だな」
>>ベーグル#527333
ケミー 君の答えを聞いて、少し考え込む。 どこからきた考えなのだろうか? 蒼夜がベーグルと深くリンクしていた期間に、彼が無意識的に抱いていた自戒が流れ込んだのだろうか? それとも、蒼夜の娘さんの遺したかけらなのだろうか? もしくは、ベーグルとしての自我が独立した後で、蒼夜の苦しみをぼんやりとでも認識して得た、いわばベーグルの知見なのだろうか。 「……いつからそう思うように?」
>>ヨゾラ#526777
ケミー 「うん……本当に」 目蓋を閉じて、自身に起こっていった変化についてしみじみと想う。 ここでの出来事が、彼の世界観をひっくり返していったことを。 「……こう在りたいと思った核は、この姿とはまた違ったものだからね。絡みあってはいるかもしれないけれど。 僕の姿、価値観や指針が変わっても、そこはブレないのかもね」 美味しそうに味わう様子を見届けて微笑み、自分もカップを傾ける。 「……美味しそうに飲んでくれて、とても嬉しいよ。こちらもいかがかな?」 ティーポットにスプーンを入れたかと思うと、茶液に浸かってふっくらと仕上がった、マスカットのドライフルーツを取り出してみせる。
>>ヨゾラ#524602
ケミー 「その通り。お茶にしたときの香りが好きでね」 温めたティーカップを用意し、ヨゾラの前に。 「それに、この体になってからパンケーキに果汁をかけてみたら美味しくて」 フレッシュなマスカットを1粒取り出し、十字の切れ込みを入れて、そこから半分だけ皮を剥いて花弁のように広げる。 それをカップに。 「面白いものだね。世界が広がるというのは。 ここにきてから、想像だになかったような形で運命が転がっているよ」 ティーコジーを取り、ポットから紅茶を注いでいく。 マスカットの華やかな香りが、辺りにふわりと広がる。 「さぁ、召し上がれ。お嬢様my lady」 わざとらしく気取った所作で、お茶をあなたに。
>>ヨゾラ#523788
ケミー 「いいね。聞いてるだけで美味しさが伝わってくるぜ。 ジューシーなタイプがとりわけ好きなんだね」 先程ティーポットに入れたお湯を捨て、ニルギリの紅茶葉を入れる。 それから、マスカットのドライフルーツを加え、ローズマリーの葉を少し。 「好きなフルーツか。考えたことなかったな」 考えながら手を進める。 ケトルで沸騰している熱湯を注ぎ込み、蓋をして厚手の布をポットに被せる。 4分サイズの砂時計をセット。 「……レモンかなァ」 |
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