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STR254MAG20AP18タイプ★飛燕

AGI20VIT15CP44星座しし座

DEX5MNT15運勢↑↑↑隊列前列

装備ネームノーツ「瘴気」



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*天に昇るは―― 【フレーバー構成/凍結サブアタッカー】



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>>ギンカ#523910
Myal
「わたしたちの世界は、大昔にね」
「“本物の神様”に見捨てられてしまったの」

「そんな世界の神に成り代わったのが、意思を得た人工月」

「人工月は、わたしたちの世界を封じ込めて眠った」
「“失いたくない何か”を守るためだと伝わっているわ」
「世界を書き換えるその力は、宇宙を新しいモノにした」

「――誰にも何も奪わせない」

「そんな波動を感じて、わたし、可愛らしいと思ったわ」
「全知全能でもなければ、誰かの願いを叶えたりもしない」
「大好きな玩具を取り上げられたくない幼子のようじゃない?」
>>ギンカ#523910
Myal
“ホントの力を隠してる”。秘密めいた笑みを浮かべる。
人差し指を口に当てて、内緒だよって言うみたいに。

「異世界からのラジオ」「壮大な響きで素敵ミャルね」
「本当は同胞にしか届かないものだった……」

本来は出会うはずのない人。届かない声。
知らないメロディを知れたことも、奇跡に想える。
慣れた反応のキミも、色々な出会いがあったのだろうね。
再び星を見上げる顔はどこか誇らしそう。

「わたしの世界の神様は、もっと可愛らしいわ」

そうして徐に語り出すのは、現実味のない童話のような話。

>>ギンカ#521907
Myal
曲が終わっても、ピアノの音だけは気まぐれに鳴り続いている。
覚えたての音色をなぞるみたいだった。

「そう、物理的に」

きゅっと球体を抱えると、じゃらり、鎖の音が混ざる。
夏場に浜辺で投げていても、違和感のない大きさ。
実際、戦闘中にも投げていたのかも。

「月……ふふ、月はミャルの憧れミャルよ」
「ミャルの世界でいう、神様的な存在ミャル」
「だから、本当にそう見えたなら、とっても素敵ね」

抱えていた球体を、空に浮かべるように頭上に向ける。
見上げる顔は、ほんの少しだけ哀愁を帯びていた。
>>ギンカ#519668
Myal
些細な仕草の変化とか、声の波の震え方とか。
表情が変わらなくても、きっと伝わる波動ものがあった。

そうして目が合う顔は、曇りなく嬉しそうに笑っている。
音に音を重ねながら、ただただ「いい音ね」って言うのだ。
終わりまで、こちらも指先で遊ぶように、音で戯れていた。

「これ? これは、調べ物をしたり音楽を聞いたり……」
「スマホ、みたいなものかもしれないミャル。けど」
「本当はもっともっと、大きいミャルよ」

「それこそ、腰掛けられるくらいに?」
>>ギンカ#517857
Myal
【 ▶再生中:Enigma - Sitting On The Moon 】

流れ始める、ゆったりとした電子音。
揺蕩うような音の中、確かに届く声。
時折、オルゴールのようなピアノの音を自ら足してゆく。

……そういえば、

「ミャルは」
「キミが戦っている時に奏でる音が大好きミャル」
「少しその音のことを思い出したミャルよ」

音楽を聴いていたら思い出した、キミの音。
戦闘をメロディで着飾るようで、大好きだった。
>>ギンカ#517857
Myal
「ふふ」「ハガキは故郷の方で募集しようかしら」

自分以外にも名残惜しさを感じて貰えているのなら。
それは嬉しいことだな、なんて。冗談っぽく微笑む。

少し考え込むようなキミの言葉を、静かに待って。

「月に腰掛けながら……とっても素敵な名前」
「月、という単語が入っているのが特に」
「どんなメロディなのかしら」

徐に、足元にある薄水色を抱え、操作する。
球体は世界のアーカイブ。

>>ギンカ#517371
Myal
嬉しそうに笑っていた、かと思えば曖昧に目を逸らす。
存外、大きな背丈の生命体。目線はちょっぴり下を向いて。
お耳がキュートだなあ、なんて関係のないことを思ったりして。

「本当は、ずっと続けているミャルよ」
「ここの電波を借りて届けるのを、やめただけで」

「……」

「キミは、あのラジオを聞いて」
「なにを想ったミャル?」
>>ギンカ#517073
Myal
「キミは……」

なんだか懐かしいようなラジオの話題。
ちょっと照れたようにはにかんだ。

「キミも聞いてくれていたミャル?」「嬉しいミャル!」
「でも、ラジオはもう……ここではやれないミャルよ」
「少し名残惜しいミャルけどね」
Myal
マップ全て埋め終わったミャル~!
「強くなった先往くかわいいたちのおかげミャルね」

この世界にログインするのは久しい生命体。
のんきにほにゃほにゃ笑っている。
Myal
また此処へ戻ってくることになるとは。
マップを踏破し終えた後、急いで帰ってきた。
締まらないね。

Myal
ただただ笑って、振り返らずに走って。
道と道を繋げる旅の先。まだまだ穴はあるけれど。
ようやく、おおかみ座の尾を掴んだ。

「どの星々も、美しかったわ」

さあ、もうひと踏ん張り。
自身の力は、それこそ無に等しいけれど。
歩みを止めることはないのでした。
漂着者
――じゃらり、じゃらり。
鎖の音が響いている。……微かに笑い声が聞こえる。
漂着者
――じゃらり、じゃらり。

鎖の音が響いている。
Myal
地面の枯葉に手を付ければ、クラウチングスタートの構え。
呟くような「よーいドン」の合図で、また冒険を始めよう。

「うふふ!」

生い茂る森の、視界の悪さなど気にも留めず。
巨体は楽しそうな笑い声と共に駆けていくのだ。
Myal
夜の霧の中、ぐ、と伸びをする長い影。
くるり廻れば、じゃらり鎖の音。

「――随分と出遅れてしまったミャル!」

この基盤に降り立つのはいつ振りか。
もう随分と先の道が出来てしまっているようだ。
今からでも追い付けるかな。
>>漂着者#231691

「――駄目だわ」

ラジオの主は足元の球体を蹴り上げる。
その後には、電源を落としたような音。
鎖がじゃらりと宙を舞っていて。


「こんなもの、届けるべきではない」
「ここの電波を借りるのは終わりにしましょう」

それが再び無重力の地面に戻る頃には。
暗がりで柔く光るその姿は、消えていた――
>>漂着者#231678
*ラジオ音声
粗いノイズが混ざる。

『あの暗い宙が 落ちきる時
 誰も助からない 誰も救えない
 ██が 亡くなった 日から 決まっていた
 人█衛█でさえも 猛威を振るう 飛来物となり

 ザー …… ―― ―― プツン、
*ラジオ音声
『こんにちは こんばんは おはよう
 きこえますか きこえませんか

 ██が █んだ 暗い宇█
 わた█は ここに いるのに どうして
 █かない █う█て ど█して ████

 ザー …… サー …… …… 』
>>フィグロ#226585
Myal
くるり、一回転してコクコクと頷く。
調べ物が済めば、その球体をきゅっと抱えて。

「とっても、とーっても、楽しみミャル」
「準備ができたら、また呼んでほしいミャルよ」
「どこからでも、すぐにキミの元へ駆けつけるミャル!」

ふよ……と浮遊を始めた。
どうやら、そろそろ移動するらしい。

「楽しみに待ってるミャル~!」

そうして嬉しそうに、手を振り離れていくのだろう。
Myal
大きくズレ込んだラジオの時間。
流れる内容は、やっぱり“善い”ものとは言えなくて。
暫しその場に佇んで、考え事をして、……。

球体を抱え上げれば、何処かへと飛び去っていく。



 
 
 
 
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