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>>虎次#547450
ミント 「……うん。トラがそう言ってくれると、なんだか大丈夫な気がしてくる」 再び会うことも、約束を覚えていることも、待つことも。 世界を超えるなんて途方もない技術を見出そうとしているというのに、なんだか、大丈夫な気がした。 「……トラ。この世界できみに会えて良かった。 私、すごく幸せだと思う。ヒトですらないのにね。 今はこの思い出があればどれだけ待つのも平気だよ。 ……だからさ、きみはちゃんと自分のやるべきことをやってね。 倒すべきモノを倒して、私の触れられるきみになって……それから、必ずまた会いに来て」 戦いの突破がゲームの終了であるなら、それに伴って身体は粒子に包まれていく。 選択した報酬は勿論、今こうして言葉を介し笑う肉体だった。 「ふふ。トラ、大好き!」 ゆるく手を振り、貴方と会話が終わる頃にはこの空間から消えていることだろう。
>>虎次#539827
ミント 我儘なら、こちらも負けていない。多分。 こんな脅しで諦めてくれるなら、最初に言った通り「ナシ」になる。 了承してもらえるなら、遠慮する必要もない…… なんて、図々しい限りだ。ともすれば、人間以上に。 「……ありがとね。何だかんだ言って、私も諦めたくないし……きみに、また会いたいし。 だからメチャメチャ我儘だとは思ったけど……嬉しいは嬉しい、かも」
>>虎次#539827
ミント 「……、いやそりゃ我儘すぎるでしょ!ナシは無しって何!? 身体を手に入れる方法が絶対ないとは言わないけどさぁ……そこまでの権限があるワケじゃないし……。 気合で何とかなると思って……そうだなぁ……」 その辺りも好きな理由の一つなのだけど。なんて惚気がましい感想に頭を振った。 実際それを求められても出来ると言える程、人として出来ていないものだから文句は垂れ流す。 「まあ、実際私もムリゲー押し付けてるかぁ……。 試すだけならまあ……、どーすんの、会う前にトラおじいちゃんになってるかもよ。 おじいちゃんになってからの人生半分とか貴重だよ?? ……それでも、私はフツーに貰うつもりだから、諦めるなとか言うならそのつもりで!!」 →
>>虎次#529581
ミント 「……。あは、そんなこと気にしてたの? いや、私も実際メンヘラみたいなこと言ったしカッコつけに関してはノーコメント」 自覚はある。ちょっとだけ。 恥ずかしいというよりかは申し訳なさが上回るが。 「まーでも、報酬お互い貰えなかったらナシで良いよ。 てゆか私も身体無いとさ、トラの手取れないじゃんね。約束、こっちが守れなくなっちゃう、し……。 そもそも、生きてんのかも分かんないから。……いや、私が生き物かも謎だけど」 寧ろ恥ずかしさを覚えるのはその辺かもしれない。 あれだけ言って、あれだけ求めておいて、結局報酬が持って帰れなければ何にもならないのだ。 実体を持たない電子の海のプログラムは、手詰まりになれば削除されて終わりだろう。そこに生命があるかは分からないが。 「……んでトラが報酬持って帰れてなかったら私も多分そうなるから……。 あ~、だから嫌だったんだよなあ、好きって言ってもらうの……」
>>虎次#520195
ミント 「……約束する。ずっと、きみだけを想ってる。 だってトラが初めて私に言ってくれた、してほしいことだもんね。 それを聞くためにどんだけ掛かったんだろ。……あは」 目線が合えば少し気恥ずかし気に逸らすけれど、代わりにはにかんだ。 気付けばもう、普段通りに笑えている。 「だから、もう平気だよ。わたしはきみの我儘が聞けたから。 ……トラも、自分のやりたいこと、してきてね。もう、止めないからさ」
>>虎次#520195
ミント 「……トラが自分で自分の命の使い方を決めてくれるなら、それが誰のためでもいいよ。 でも、私の我儘で縛るのはやっぱ苦しいよ。なのに私、結局きみを縛ろうとしてる。 次に会ったら多分、もうトラに危ないことはしてほしくないし……もしするなら、私が護ってあげたい。 夜寝る時も、朝起きてもずっとずっとそばにいてほしい。 なのに、それが苦しいの。ヘンだよね」 だから、半分。 全部を縛ってしまいたい自分にとっては、たった半分。 けれど残り火として余った彼に課すには、半分も。 等価でないことを知っていながらも、背中で組んだ指を解いて貴方を解放した。 →
>>虎次#514107
ミント 「……トラが好き。きみが私に身体をくれようとしたときから、ずっと。 好きな人には、幸せになって欲しいものなんでしょ? だからさ、半分でいいよ。石も割っちゃったし……、永遠の、半分だけ一緒にいてくれればいい。 そしたらきっと、泣いちゃわないし……ずっと待ってる。 きみの幸せをずっと願っていられると思うから」 「だから、私に半分、きみの心をくれますか?」
>>虎次#514107
ミント 「……気にしなよ。トラは、だって私の我儘聞いちゃうじゃん。 そりゃあおじいちゃんになっても付き合ってくれそうだって思っちゃうよ」 手のひらに乗せた欠片が消えればだらりと手を下ろす。 抱きしめられれば同じように腕を回して、ただ背中側で指を組んだ。 抱きしめ返すことはしないながらに、離れていかないように。 「……ダイヤってね。婚約指輪に使われる石なんだよ。永遠の絆って、ニンゲンにとってそういうこと。 わたし、トラに内緒にして渡そうとしたんだよ。 ……気に、しなよ……」 仄暗い安堵と、冷えるような罪悪感。 彼が好きだと言ってくれた女の子は、多分こんなかたちじゃない。 死地に向かってなお戻ってきてくれる頃にはマシになっているのだろうか。 ……そうはならないだろうなと、自嘲気味に笑った。 →
>>虎次#508983
ミント 手に収められた金剛石を指でつまむと、 貴方に見えるように顔の前で少しだけ、力を籠める。 ぐ、と白んだ指先には、最も硬い鉱石を壊す力なんて 無いはずなのに、その中央から"崩壊"し、真っ二つに 割れた。 その片割れを手のひらに乗せて、貴方に差し出す。 「……受け取って。 そしたら、きみのこと信じるし……いつまでも、待ってる。 でも、受け取ったら―― わたし、きみのこと……誰にも渡さないから」 受け取ってもらっても、もらえなくても、多分 最悪な気分になるのだろう。 言葉にすればするほど吐き気がするような気がして、泣き出しそうな顔になる。
>>虎次#508983
ミント 「……、…………」 ぐす、と鼻を啜って手のひらに収まる輝きを眺めた。 光を内部で反射して様々な顔を見せる様は、知識としてしか知らずとも 綺麗だ、と思うことは難しくはない。 「……なら、トラも持っててくれなきゃやだ。 トラが来てくれるんでしょ。鬼を倒して、……そしたら、その後でもいいからずっと一緒にいてよ。 ……私が救って、ヒトに戻したならさ、私のものでしょ?……永遠なんだもん。そうじゃなきゃ」 呪詛のような言葉が、止まらない。 ヒトのために造られたのだから、ヒトを救うなんて きっと当然だったのだと。 以前のままであればそう言えたはず。 けれど、今は違う。 あまつさえ自分の寵愛を蹴った男が、必ず戻ってくると。自分をすきだと、言ったのだ。 ……子供らしい悪態が、ドロドロしたものに変わっていく。 「……そうじゃなきゃ、切れた方がマシ」 → |
ミント
「おやつって昼間じゃね??」
>>虎次#497829
ミント 「…………!……。…………」 頭に置かれた手の感触に、涙がこぼれる。 我慢したはずなのに、雫になってゆくのを止めることが出来なかった。 再び俯いて顔を隠して、それでも震える肩が止められない。 「わたし、だって、ヒトじゃないのに……。 トラの目的だってずっと知ってたはずなのに、捨てさせようとしたし」 「……なんで、そんなこと言うの……」 他責的な言葉だと、我儘を自負する自分でも思った。 嬉しいのか寂しいのか、全部ぐちゃぐちゃになって飲み込めない。 「……だめだよ。私、人間じゃないもん。 そんなこと言われても、……何も、分かんないよ。 ……今だって約束なんか守ってもらうより、トラが幸せになってくれた方がずっと嬉しいと思ってる。 ……だから、たぶん。……そんなこと言っちゃダメだよ……」
>>デザイア#498120
ミント 名残惜し気に、小指を離す。 暫く自分の小指を見つめて、ふ と笑った。 「……ありがとうは、こっちのセリフだよ」 声をかけて、ギルドに誘ってくれた。 ゲームをクリアさせてくれると言った。 自分が人間でなくとも、また会ってくれると約束してくれた。 この世界で恩人を挙げるなら、きっと彼女の名前にするだろう。 それくらいには、楽しい日々を過ごしている。 「またデザりんに会えたら、友達になる。 私が元の世界に戻ったらやりたいことのひとつ。 ……なんか、恥ずいな~! かえろっか! 攻略、進めないとだもんね」
>>虎次#496932
ミント 「……、……。…………」 長い、沈黙。 腕を下ろしたのを見れば、貴方の拒否が伝わっていない訳ではないのだろう。 「……うん……。そっかぁ」 「そう、だよねぇ。……分かってたよ。……分かってた」 それを善しとする人ではない事くらい知っている。 負けるはずないことだって、それで良い問題ではないことも……全部、知っていたはずだ。 それは強がりじゃあないけれど、少しだけ俯いて声が震えた。 「……だいじょうぶ。トラなら平気だって分かってるよ。 倒さなくちゃ、いけないもんね。ずっとずっと、言ってたから……。 だから、……まってる」 その時に、再び手が取れるのを。 顔を隠すように自分の髪を触った。 →
>>デザイア#494543
ミント 「……!……うん!」 差し出された小指と、貴女の顔を交互に見て 一拍置いてから同じように小指を差し出す。 反対の手を出してしまったり、ちょっと結ぶのに手間取ったり……。 慣れていない様子ながら、知識としてはあるのだろう。無事に、指切りを交わす。 ごつごつとした岩に斜陽が、繋いだ小指のかたちに影を落とす。 「ここから出たら……きっとどれくらいかかるかも、お互いどこにいるかも分かんない。 でも、私皆と出会ったことも、こうやって約束したことも、忘れたくない。 ……だから、絶対。また会おうね!」
ミント
「……。……」
>>虎次#491084
ミント 解かれた手の行く先だけを見る。その手を目で追って、彼の決意を反芻した。 ……ああ、その時までもう触れることは出来ないのかと、浅ましく思う。 それから腕を広げる。おいでと誘うように。 上げた顔は にこりと微笑んだ。 「ねえトラ。私がこのゲームから持って帰れるもの、きみにしてあげようか。 まあ、私の身体が無いと……会うことは出来ないけどさ。良いじゃんね。 そしたらきみは鬼なんかと戦わなくてよくて……今のヒトのままでいられるよ。 私の住んでるとこで暮らせばさ、誰もきみを知らないし。 きみの斬った人の……例えば家族から。恨まれることもなくなるんじゃない?」 「――どうかな?」
>>虎次#491084
ミント 「…………」 頬に宛がった手が離れる。視線は彼の表情を捉えず、どこか思案するように。 「……ああ、なんだろう。何となく……分かる気がする、な。 なんだろうね。びっくりはするけど、不思議じゃない感じ」 それの正体は何となく、ここで出会った彼の姿と輪郭が一致したのだ。 切り捨てたものだからこそ、何も持っていなかった。 私欲に突き動かされた悪鬼だからこそ、生き延びた。 ……しかしながら、人間の善性に浸かりきってしまった自分には、人が文字通りの鬼になるなど想像もしなかった。 つくづく都合の良い思考回路だろう。 →
>>デザイア#490451
ミント 「おばあちゃん?……あぁ、そっか。確かに」 お互いが何処に居るのかすら分からない。 それでも、確かにそんな約束は本当に会えるはずと確信させてくれた。 たくさんの思い出と、彼女の仲間と。 それがいつの日か聞けたなら、素敵なことだろう。 「合言葉かあ、合言葉。多分、何年経ってもこのゲームのことは忘れないよ。 それにデザりんがギルドに誘って、また会おうって言ってくれたことも」 ギルドメンバーは他にもいるけれど。自分にとっては、再会の約束は唯一無二だ。 多分、月日が経ってしまっても。 「だから、おばあちゃんになってもさ。夜が明けるくらいいっぱい喋って…… また"星を墜とそう"よ。 ……どうかな?」 |
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