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>>ホロ#569933
なっちゃん 「ウチは我慢とはあんま縁があらへんな? ゲームん中やと我慢しがちなお友だちがようけ おったで、余計にアピールせなアカンかったし」 時折オーロラ色の髪を靡かせて振り返り、 2人分の足跡を眺める。遠くまで来たものだ。 最初の星なんて遥か彼方で微かに瞬くのみ。 「名前も何も、全部落っことして来てもうたで 手掛かりが少ないんは謝らなんかもしらんね。 ま、そのための贈り物や。ゲームん中やと 繋がりコネクトに特別な力があったやろ? せやから共鳴のノーツを、こうしてな」 ノーツを砕く仕草エモート。 『持ち帰り』がカタチのないモノに適用されるなら 『縁』を持ち帰れば再会出来るはず、という目論見。
>>ホロ#568583
なっちゃん 「ふふ、どういたしまして!」 「ワガママって悪いコトみたく思われがちやけど、 言えんのも健全ちゃうんよね。我慢が当たり前に なってもうたらいつか潰れるし、そしたら周りも 幸せじゃおれんくなる」 「ホロちゃんがちゃんと言えるって分かっただけでも ウチからしたら十分な報酬やんね」 縁の糸は繋がった。 お互い『外』に出られるかも不明瞭な身だが、 それでも可能性が残る限りは、きっと。 「……もうホントに終わる時間が近ぅなってきたねぇ」 「あとの時間は、こぎつね座の景色でも見て回ろか」
>>ホロ#566363
なっちゃん 「ホロちゃんが上手く外に出られるかは分からん。 ウチもそう。ゲーム出来る身体やあらへんのに ココにおるんはもう帰る場所があらへんから、 って可能性もあるでな」 「せやけど、悪い方に考えたってしゃーないし? 全部落っことしてきたウチと、無から生まれた ホロちゃんが出会うっちゅー『奇跡』はもう既に 起きとるんや。『2度目』に期待してもええやん?」 首元に着けていた紐飾りを外し、貴方の手に置く。 「これな、何や縁起の良い結び方らしいねん。 何をどこまで持ち帰れるかは知らんけど、 『縁』を持ち帰ればきっとまた会えるやろ」
>>ホロ#566363
なっちゃん 「ん、それが言えたなら大丈夫やね」 「他人の幸せが自分の幸せ、っちゅー優しさは ホロちゃんのええトコやけど。それは自分が 幸せになれんタイプの幸せまで受け入れな アカンてコトやあらへんねやな」 「相手が幸せなら自分も幸せって、ホロちゃんだけが 思とるワケやあらへんからね。分け合っても幸せは 減らんのや。自分の幸せも増やしたったらええねん」 ▼
>>ホロ#565734
なっちゃん 「せやったら・・・・・、もうちょいお話せなアカンねぇ」 「ウチがどーしたいかばっかお話しとったけど、 逆にホロちゃんは終わったらどーするん? 元々ゲームん中で生まれたんやったっけか。 "持ち帰る" ってどーゆー挙動になんねやろね?」 「んや、"どうする" ではあらへんかったか」 「ホロちゃんは "どうしたい" ?」 間違いだなんて言えないから。 考え直してなんて言えないから。 そう言われはしたけれど。 『出来ない』が先にあっても『したい』は消えない。 折り合いを付けずに飲み込めば後悔の味だけが残る。 きっと、優しさとは対極にある問いだけれど。 「ウチも甘いなぁ」なんて、内心で溢すのだ。
>>ホロ#565734
なっちゃん 「……なるほど、なー」 貴方の感想を聞いて思案する。 他者の幸せを己の幸せに感じる "優しさ" を 通すと、そういう形で出力されるのか、と。 『満足』は、言い換えれば『未練のない終わり』。 後ろ髪引かれて終わるよりよほど自由な終わり方。 だから、友人がより良い終わりを望むなら "先" を考える程度の余裕はある。 けれど。 ゲーム内で育まれた存在であれ、 相手は既にひとつの『生命』と呼んで差し支えない。 此方の譲歩で行く末を曲げて良い幼年期はもうすぎた。 見送るにせよ、諦めるにせよ、我儘を通すにせよ、 自己意志で決めるべき……否、決めなければならない。 ▼
>>ホロ#564792
なっちゃん 「んふふ、ゲームん中であれもやりたいこれも やりたいって走り回った後やと、無欲って評価は なんや不思議なモノみたく聞こえんねやな」 「……」 「でも、あながち間違っとらんのかもしらん。 色々考えたんやけど、これだけはどーしても 持ち帰らならん! って気持ちになれんのよね」 「何やろ、お腹いっぱいみたいな気持ち? 目の前にご馳走は並んどって、美味しそうやとも 思うけど、手ぇ伸ばさんでも十分満足しとる感じ」 「それでも惜しいでひとつ選ぶなら、ってなると 想い出に落ち着くねん。半端に味わうんやのうて たったひとつ大事に握りしめて帰りたい」 「……って、何やおセンチな気持ちやけどね」
>>ペパーミント#562944
なっちゃん 「届いたでー! おおきに!」 「あん時はウチもあっちこっち走り回っとって 遅れてもうたんよね。カバーに入ってくれた ツヅキはんたちには頭が上がらへんわ。 その縁のお陰かは知らんけど、キャンプでの カレー作りの班分けもおんなじチームやったね。 ふふ、楽しい想い出いくらでも出てくるわ」 「ともかく、大事に育てさせてもらいます! ……いやどうやろ、ウチがちゃんとお世話 出来るんかって言われたら自信あらへんけど。 ミントの生命力はスゴいって聞いた覚えあるし、 もしかしたらウチより長生きしてくれるかも? なんてな!」 「あらためて、おおきにやでー!」
>>ホロ#562659
なっちゃん 「別に自分の幸せ見つけるんが苦手ではあらへんやろ。 他人の幸せを見るんが幸せ、っちゅーのも立派な "自分の幸せ" やんね!」 ウチもそーゆーの好きやで! とからから笑う。 皆で共有すればもっとハッピーだからお裾分け するのだと話したのはいつのことだったか。 「ウチはねー、コレ! っちゅー物があんま無い。 楽しかった想い出だけあれば十分やろって感じ? あ、でも人から貰った物くらいは持って帰ろかな」 |
>>エイル#561240
なっちゃん 「写真? ええよ! 可愛く撮ったってーや!」 一緒に撮るなら写りやすいようにと身を寄せる。 「最後の想い出作りしとると、ホントにもう 終わるんやなってしんみりするけど…… 写真でもお話でも、いつも通りの何気ない 全部さえ、最後やから特別になるねんな」
>>エイル#561042
なっちゃん 「いぇーい。最後やしAP使い切ったろと思て 歩いとったら、ええ感じに暴走星に行ける マップやったもんで、つい」 「右も左も分からんで始めたんに、ゲーム部分も ガッツリ楽しんでもうた。意外と行けるもんやね」
>>ホロ#554358
なっちゃん 「安心、ぬくもり。星みたいに輝いとるんか 灯火みたいに優しく揺らめいとるんかの 差はあるけど、突き詰めればどっちも心が 生み出す光っちゅーのは一緒やんな」 「いや、もしかしたら根っこはおんなじか? 暗いほど光は目立つでキラキラに見えて、 薄暗い中やと優しい灯に見えるんかな?」 言葉にして腑に落ちる。 「ウチが真っ暗闇ん中でも前向きでおれるんは、 失くす前の体験が光を残しとってくれるから。 前向きでおれるんはきっと愛されとったからや って信じとれるから」 「ホロちゃんが眠るの得意やあらへんってのは、 ぬくもりを誰かに分けたりたいからかもしらんね。 ぬくもりに包まれて眠っとる人を眺めとる方が 好きやから……って、喩えやけどね」
>>ホロ#548358
なっちゃん 「真っ暗やと怖くて眠れん人もおる。 明るいと目ぇ冴えて眠れん人もおる。 怖くて眠れん人を寝かしつけるんが安心なら、 目ぇ冴えとる人を寝かしつける何かもあるか? それが何かは、パッと思いつかへんけどね」 一度言葉を切る。 「ウチはキラキラしたモノを見つけるのが得意。 ホロちゃんの言う『長くても不自由な時間』 っちゅー暗闇のお陰で光がよー見えるから」 「ホロちゃんはそれを不得意やっちゅーけど、 分からんから最初のとっかかりに戻れるよう 丁寧に探索するんが上手なんよね。 深く掘り下げるのが癖って言ぅとったし?」 「そーやってホロちゃんが『分からん』を照らす 灯火も、ウチにはキラキラして見えとるん」 |
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