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トイ
風呂上がりほかほか狼もいる。
>>メメント#566432
トイ 「そりゃあ……友達だからな。 ……"また"があるかも、しれないんだろ。 諦めるのも、まだ早いかもしれないぞ」 再会を願うのなら。 そんな希望も抱いたっていいだろう、なんて思う。 「……ん。それがいいな」 きっと叶う。 そう信じて。 「じゃあ…終わるまではまだ少しあるだろうけど…… またな。メメント」 いつもそうしているように。 普段通りの、別れまたねの挨拶を。
>>メメント#565728
トイ 「……でも、何も望まないよりは ずっと"生きてる"感じがするって、思うよ…オレは」 その悲しみも、恋心も、あなただけのもの。 あなたが生きた証だ、と。 そんな風に思う。 「そっ…か。それで、ここにいたのか」 何を願っているんだろうと、気にはなっていた。 画面越しでも再会できたなら。 それは、夢みたいな望みだけれど。 「……オレも一緒に願うよ。 また、会ってさ。 幸せな報告するって、約束…するから」 あなたに倣って、祈るようなポーズをして。 願いを託す。どうか星に、届きますように。
>>ノーチゥ#565523
トイ 「うん」 思い出を、幸せを、めいっぱい抱えて持って帰ろう。 そうして積み重ねた希望で、三度目の奇跡を願おう。 「……ふっ。 じゃ、今のうちにしっかり幸せを堪能しとくか」 へにゃへにゃになったあなたを抱きしめてしまって。 むぎゅむぎゅしたり、すりすりしたり。 しばらくは、そんな風にじゃれあっていたかもしれない。 |
>>メメント#565423
トイ 「うん……」 あなたの言葉に、 むしろこっちが安心するように目を細めて。 「メメント、好きなやついたのか? まあ、オレたちの立場じゃ、叶う恋の方が少ないだろ……」 そう思うと、自分達はずいぶんと幸せなのだろう。 そのことに全く負い目を感じないといえば、嘘になるけれど。 その姿が、あなたの希望になればと願う。 「……ありがとう。 約束、するよ。誰もが羨むくらい、幸せでいてやる。 だから……ずっと見守っててくれよ」
>>メメント#565149
トイ 「まあ……うん」 聞いてなかったら。 あるいは、昔の臆病な自分なら。 きっと、ここまで来ることはなかっただろう。 視線に気付けば、目を合わせて。 「いいよ。 メメントのにおいなら、わかる。 大事な友だち…だからさ。オレにとっても……」 「ノーチゥのことは、任せてくれ。 何があっても、ずっと一緒に…傍にいるよ。 きっとこれからも、支えあって生きていける」 だから心配ない、と云うように。
>>メメント#565105
トイ 「……メメント」 辿りついた場所。 宇宙そらを見上げて寝そべるあなたを見つけた。 「…………」 声を掛けたものの、続く言葉がすぐには浮かばなくて。 あなたの傍まで近づいて、隣に座り込んだ。 ……おんなじように宇宙そらを見上げて。 「…………ノーチゥから、色々、聞いた」
>>ノーチゥ#562456
トイ 明日があるかなんて、わからない。 それでもあなたと生きると決めた。 きっと、どんな手を使っても。 「ん……ありがとう。 そうだな…… 大切な、ことだ」 笑みを浮かべるあなたに応えるように。 やわらかい微笑みを向ける。 「ノーチゥ」 あなたの頬に、自分の頬をすりよせて。 それから、ちいさなくちづけを交わした。
>>ノーチゥ#562456
トイ 何も知らなければ、檻の中で満足できただろうか。 ──ううん。 首を振って、力強く言い切るあなたに。 そうだな、と頷いて。 「良かったと…思うよ。 記憶を消して知らなかった頃に戻りたいなんて、思わない。 オレは…ここでの経験をすべて覚えていたい」 忘れない。 忘れるはずがない。 忘れてなるものか。 星の輝きに焦がれて。 いつかの希望を夢見よう。 きっとそれが、生きる糧になる。 ▼
>>メメント#563462
トイ 「……? なん…………」 見知った名前からのメッセージ。 綴られた願いと、お別れの言葉に。 『今どこいる?』 そんな短いメッセージを返して、走り出す。 端末を通して、なんてまどろっこしいやりとりは苦手だ。 それが最後のお別れだとしても。いや、だからこそ。 あなたのにおいを探して走る。 きっと覚えている。辿れる。 だって、大事な友だちだから。
>>ノーチゥ#561723
トイ あなたや自分に残された時間が あとほんの僅かしかなかったのなら。 遠くまばゆい星へ、届かずとも手を伸ばしていただろう。 けれど、そうでないのなら。 たとえ檻の中でも、まだ、共にいられるのなら。 「……一緒に生きろって、言ったもんな。 どんなに苦しくても、痛くても……」 あなたにそう願ったのは、まぎれもなく自分だ。 「……変な話して、悪かったな。 逃げるっていうのは……今は、諦めよう」 次があるかも、わからないけれど。 それでもきっと、今じゃない。
>>ノーチゥ#561723
トイ 「…………」 逃げようだなんて考えが浮かんだのは、 力を手に入れた影響あってこそだったかもしれない。 それまでは、そんな風に考えたことなんて 一度たりともなかった。 本来の性格故か、調整されてのことかは、わからないけれど。 「……ん」 あなたの言葉を聞いて、ちくりと胸が痛む。 広い世界。ここではその片鱗に触れることができる。 あなたと一緒に、そちら側へ飛び込めたなら なんて幸せなことなのだろう。 きらきらと輝く世界は、夜空にきらめく星。 どんなに焦がれても、手にすることはできない。 ▼
>>ノーチゥ#558396
トイ 「シュティたちのこともあったから、 話が急になっちゃったけど…… オレは、結局 ノーチゥと一緒に居られれば、それでいいんだ」 力を得て、外に出たいと願う野心の もう反対側の気持ちを、こぼしてゆく。 「ただ、あそこに居たら実験が…あるだろ。 オレのことは別にいいけど、 ノーチゥが苦しい思いをし続けるのは、嫌だ。 あいつらの言いなりになって、 死ぬまで利用されなきゃいけないことにも腹が立つ。 それでも。 それでもノーチゥが一緒なら…… その地獄の中でだって、生きていける」
>>ノーチゥ#558396
トイ 「…………確かに、そうか」 そう考えると、このゲームへの参加も 次はないかもしれない。 考えれば考えるほど、希望は絶たれてゆく。 「……それは。 施設から脱出するよりは、よっぽど可能性は高そうだ」 それでも、不安はぬぐえない。 別々の戦場に送り出されるかもしれないし。 外に出られたところで、傍にあなたがいなければ意味はない。 「…………」 ひとつ、息をついて。 |
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