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ノーチゥ両手に温もりを抱えて。
心地よい温度に身を任せて。
「……おやすみなさい。」
みんなに聞こえるくらいの声で、幸せそうに、そう呟くのだ。
ノーチゥ手がもっとあったらなあ、みんなと繋いで行けたのに、なんて。
ノーチゥ「ぅん、ありがと、メメント。
……ありがとう。」
もう片方の手で、重ねられたメメントの手を、そっと握る。
ノーチゥ「……もっと変われる、いっぱい……やっていけるよ」
「ね。」
傍に来たトイの裾をくぃ、として。
ノーチゥ「……ぅん。」
言葉少な目に、お布団をごろ……ごろ……。
尻尾はまだそわそわと揺れて。
ノーチゥ「ふふん、毎日練習してやるんだから。」
だから、思い出すまでもないよ、と言わんがごとく。
ノーチゥ「得るもの、たくさんあったみたいで良かった。」
「ふぁふ、……このふかふか布団……いい夢見れそ……」
くぁ、と少しあくび。
ノーチゥ「メメント並みにっ、は……ちょっと厳し……
や、私がんばるよっ……!」
ノーチゥ「また来たい、って志願すれば、あるいは。」
次はない、という子もいるけれど
それには、触れないで……
ノーチゥ「自覚できるくらいなんだから、
みんなから見たら別人のように見えてるんじゃないかなってさ。」
「まさかメメントが先生になってくれるとは思わなかったな。」
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ノーチゥ「思い返せば、いっぱい変わっちゃったな。」
ノーチゥ「星。」
「星空だって、少しずつだけど、変化してるのかも……。」
ノーチゥ「いくらやっても、やりたりないなって私思う。」
「でも、やってきたことは、確かにやれたことだなって。
……うーん、言葉にするの難しいや、わかるかな。」
ノーチゥ「あっ、リリア!」
「って、飛んで行っちまったなー……
成すべきことは、……か。
……また、向こうで……な!」
ノーチゥ「寝ちゃったら終わっちゃうー、って仮定するとなあ……
でも自分あってのゲームか……。」
ノーチゥ「うん、このまま居たいよなぁ……。
ずっと起きていられるお薬とか、ないかな。」
ノーチゥ「そう言われると……起きていたくなっちゃうなあ……」
「長くはないことはわかるけど……」
ノーチゥ「……あとどのくらい、なんだろう?」
ふわもこパジャマに着替えて、ベッドの上にぽふっ、と寝転がって。
ノーチゥ「ノチッ」
にへらっっ
ドライヤーやら地熱やらでその毛並みに触れることができるチャンスを……
ノーチゥ「次からは乾かさせてね」
チャンスあらば。
良からぬ事を考えていそうな。
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