取り戻すゲーミングもう一度の傷の簒奪者


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STR51MAG5AP0タイプ★捨身

AGI49VIT10CP14星座かに座

DEX85MNT0運勢↑↑↑隊列前列

装備ネームノーツ「簒奪者」



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ほんものを見つけた少女



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シンシア
「今日も元気、明日も元気。
 バーチャルな世界のいいところ」
シンシア
「夏休みが終わっちゃった感じ? なのかな?」
シンシア
「スティングの一撃目を外した時の気持ち」
シンシア
「女の子二人で遊びに行くならどこが楽しいんだろう?」
シンシア
「スキルとかノーツとか……本とかいっぱい読んでたらもっとかっこいい名前思いついてたのかも」
シンシア
「世間はお盆だとか。
 死んだ人が蘇ってくるとか?」
>>シーシィラ#338520
シンシア
窓の外では相変わらず星がきらきら。
もう間もなく列車は駅につくだろう。
楽しい時間はもうおしまいだ。

二人の少女は手をつないで、お互いを見つめた。
まがいものの温もりに思いを託して。

「…………」

列車は星空を渡る。
>>シーシィラ#338520
シンシア
見つめられるとドキドキしたけど、目はそらさなかった。

「じゃあ、お買い物に行こうよ!
 セントラルで服とかアクセサリーとか一緒に見よう」

そしてそれを精一杯楽しもう。
別れるのは寂しいけど。
楽しめるくらい強くなれたら。

>>シーシィラ#327566
シンシア
「ずるいのは、私もだから」

自分と同じ、嫌な奴だったらよかったのに……と思っちゃった。
でも、そんなことなくて、あなたは……誠実だ。

「わがまま? あは……そうだね、
 私もまたシーシィラと遊びたい。
 冒険もお出かけも一緒にしたいって思うよ」

手を握っているとあたたかな気持ちが湧いてくる。
この気持ちがずっと続けばいいのに。
>>シーシィラ#326442
シンシア
「大事にできてる……? 私が?」

私、少しは成長できているのかな?
強くなれているのかな?

「わがまま……なんて、言っちゃいけない、でしょ?」

そんなふうに教わったし、私もそう思う。
だけど、それだけでいいのかな?

「だけど、もし、許されるなら……
 わたし……
 もっと強くなりたい。
 強くなるってどういうことなのかわからないけど、もっと強く……」

つないだ手にきゅっと力を込めた。

シンシア
「あっ……厄除け」
>>シーシィラ#309841
シンシア
「そうかもしれない。
 いなくなった後に最初から会わなきゃよかったって思うのかもしれない。
 でも……。

 そんなふうに思いたくないよ。
 そんな悲しいこと……。

 どうしたら変われるの?
 どうしたらあるものを大事にできるの……?」
>>シーシィラ#309841
シンシア
「えっ……?」

手に入らないなら、最初からないほうがいい?
そう思ったことは、今まで何回もあった。
でも面と向かってそんなことを言うなんて……。

「……っ」

指と指が絡む。
すぐ隣にあなたがいる。
ドキドキと戸惑いでますます顔があげられなくなってくる。

>>シーシィラ#294327
シンシア
「……うん」

まだ顔を上げる勇気がなかった。
握られた手の感触がはっきり感じられて、温かさに胸が痛くなる。
偽物の世界でも、あなたの温もりは確かにそこにある。

「ありがとう……」

お礼が言えて、ほっとした。
私、ちゃんとありがとうが言えた。

列車が汽笛を鳴らす。
まだここにいたいな。
シンシア
「ふむふむっ……とりあえずスティングを狙っていくかな?」
>>シーシィラ#277966
シンシア
触れられた手がぶるりと震える。
だけど振り払うことは出来なくて、中途半端な格好であなたの手の感触を確かめている。

「いてほしいよ。ここにいたいよ」

あなたは私の気持ちをわかってくれる?
わかろうとしてくれる?

「だって現実なんて、くだらないじゃない」

そうでしょ?
>>シーシィラ#255120
シンシア
「……そうだよね」

あなたのまっすぐな視線に少したじろいで。
伸ばしかけた右手で拳を作った。

「変なこと言っちゃったね。ごめん」

あなたが眩しく見える。だけどそれを伝えるのは失礼なんじゃないかって、なんとか笑みを作っている。
窓の外では星が私たちを無視して輝いてる。
>>シーシィラ#249887
シンシア
「…………」

さらに身を乗り出す。
広げた手のひらにいばらのような刺青が走っていた。

「なんで走れる体にしなかったの?
 走れる体になってこの世界にずっといればいいのに」

左右違う色の瞳を細めてあなたに笑いかける。

「それとも、誰かが魔法をかけてくれるのを待ってるの?
 歩ける足をくれるのを」
シンシア
「こっちは夜ふらふらしてても危なくないからいいね」
>>シーシィラ#239747
シンシア
「サボってたの? ふふっ、悪い子だ」

悪戯っぽく笑う。

「怪我したくてするわけじゃないのに、リハビリしなきゃいけないんだ。
 不公平だね。やらなかったら、元に戻らないってこと?」

神様はひどい。
傷ついた人に追い打ちをかけるように、努力ばかり要求して。
大した褒美もくれないくせに。

「そんなのひどい。他の子は学校に行けてるのに。
 サボりたくもなるよね。
 シーシィラさんばっかり大変な目に遭って」



 
 
 
 
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