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アンタ「……それでは、僕も一旦このあたりで失礼致します。
本日は楽しいお話など、誠にありがとうございました。
今後も、またお話の機会がございましたら幸いです」
小さく見えた何かを少し見やり、それからふらりとステラコードを離れていった。
アンタ「ダリ……チーズのように溶けた時計?」
記憶の固執。
アンタ「……素直にハグと言ってしまえばよかったのでは?」
無粋。
アンタ「あぁ、その……お疲れ様でした、いろいろと」
何と声を掛ければいいのかもわからない。
アンタ「……どうして僕は最後までこれを聞いてしまったんだ」
アンタ「……どうすればいいのでしょう、この情報を得られたとして」
扱いに困るものを手に入れてしまった。どうやったら忘れられるだろう。
アンタ「……まさかとは思いますが今ここで性癖人狼の続きを開催する、とかではございませんよね?」
たぶんそういうのではないはず。
アンタ「あくまでゲームなら、現実でもないなら……いや、それでも限度はあるよな……」
何かを考えかけ、そして止めた。まだ道の世界でそこに踏み込む度胸はない。
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アンタ「……趣味も人生も、色々ございますから」
誰かしらのそういうものなどをひたすら見守るだけでも、思いの外楽しいかもしれない。
……誰の何を見ればいいのかはわからないが。
アンタ「嫌いではないけど……趣味でもないかな」
少しだけスパダリについて考えて、そんな結論に至った。
アンタ「……勉強しなよ学生」
恋はともかく単位と試験は落とさないで欲しい。
あと首も。
アンタ「夢のない話になりますが、仮にスパダリと呼ばれる男性がフリーでいたとしてその人から好かれる――愛される可能性ってどのぐらいなのでしょう」
アンタ「……性癖、というより好みのタイプな雰囲気がしますね。
要素が多すぎて聞いただけでのイメージはできませんが」
アンタ「『かわいい子ならセーフ』理論の話してらっしゃいます?」
是非もなし、慈悲もなし。
アンタ「……平和な空気ですね」
ラジオの音声が少し不安だが、それを除けば落ち着いてはいる……と思う。
アンタ「うわぁ……」
何かを想像してしまった。
慄いている。
アンタ「……ところで、いざそういうお話を聞いてしまった際の反応はどのようにするのがよろしいのでしょう」
真剣に心配している。
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