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>>マイア#572545
アキナ 「お礼を言うのはこっちの方だよ……ありがとう! 私もその日が来るまでに、色々やっておかないと」 腕に力が入ったのを感じ、内心少し笑う。 こうした関係になった今、そんなところでさえ愛おしいと感じてしまう。 「……また、楽しみが増えちゃったなぁ」 言葉ではそう言うが、声には確かな希望で満ち溢れていた。 それらを噛み締めつつ。あとはこのまま、幸せに身を包まれながら世界ステラボードが閉じるのを待つことだろう。
>>マイア#572208
アキナ 「……っふふ、あはは!」 最初に零れたのは、笑い声。そして、満面の笑みだった。 「いいねいいね。同棲って感じかな? いつかできたらいいなぁ……__ううん、いつか必ず一緒に暮らそう!」 それがいつになるかは分からない。そもそも世界が違う以上、難しいこともあるかもしれない。 けれどそれは、この上ない嬉しい提案だった。
>>マイア#571550
アキナ 「っふふ、もちろん」 全部、というのは少し恥ずかしいような気もしたが。これも少しずつ開示していけたら良い。あなたの話す通り、現実での時間はまだ沢山あるのだから。 そんなことを考えつつ、こちらもそっと抱き返し。 「…………もう少しだけ、このままでいてもいいかな? あなたとは現実でも会えるってわかってても、やっぱりちょっとだけ寂しくて」
>>マイア#570798
アキナ 小さく頷き、ポケットの内に忍ばせている前進のチャームに思いを馳せる。 現実へ持ち帰ると決めたそれは、きっと今後も自分たちのお守りとなってくれるはずだ。 __今この時点で既に満ち足りているが。果たして今後、どこまで行けるだろうか。 答えは出ないが、この関係を大切にしていきたい気持ちは確かに存在していた。 「……もっと色々話したかったけど、続きは現実で……になるかな。まだ話してないこと、聞いてないこと沢山あるんだけれど」
>>マイア#568718
アキナ 「私もあなたのこと、これからも支えていきたいと思ってるよ。 現実でもお互い支え合って、たくさん楽しい思い出作って……そうやって一緒に過ごす時間を、長く続けていこう。 __こちらこそよろしくね、慎弥」 そうあなたの名前を呼んで、広げた腕の中へと身を委ねようと。 こんな自分を心から受け入れてくれる存在に、少し甘えていたかった。
>>マイア#568536
アキナ 「うん。小さい頃からずっと一緒にいる兄と、学生時代の友人なんだけど……二人とも私にとって大切な人だよ。 いつか紹介できたらいいなぁ」 そこに他意のようなものはない。 ”大切な人恋人にも、大切な人兄や友人のことを知ってくれたら嬉しい”という、純粋な望みだった。 「……そう言ってもらえて、なんとなく安心したよ。ありがとう」 この選択は、もしかしたら正しいとは言えないのかもしれない。……だが今の自分からすれば、これで良い。そう自信を持って言える気がした。 表情は先程よりも明るい。
>>マイア#568396
アキナ 「最初はそれも考えたよ。この健常な体を持って帰りたいって思ってた。 ……けど、私と同じように自分の本来の身体を失った人が、私の身近にいる。その人たちを置いて、私だけが元の姿に戻っちゃうのは少しずるいことだなって結論になっちゃったんだよね」 事情をどう説明すればいいのかもわからないし、と付け加え、空を仰ぐ。 その表情に、悔いの感情はない。少しの諦観は見えるかもしれないが。
>>マイア#568230
アキナ 「うん。むしろちゃんと知っておいてくれた方が、私としても安心かな」 そう答えて、一拍置いてから語り出す。 「現実の私も、見た目は普通の健康な人間の体ではあるんだけどね。 ただ昔、色々あって大怪我しちゃって……右脚が義足になってるんだよね。ぱっと見の外見とかは普通の人間の脚なんだけど」 話しつつ、自分の右脚を撫でる。 やわらかくて体温の感じられる、れっきとした人間の脚だ。少なくともこの場所では。 |
>>マイア#568108
アキナ 「う……」 ごもっともな指摘である。 しかし、自分自身にそのような経験があるからこそ、他の人のリテラシー面は気になってしまうものなのかもしれない。 「……私だって一応、現実とは違う所もあるんだけどなぁ。本当に小さいことだし、たぶん気づかれないことだけど」 ぼそりと零す。
>>マイア#567961
アキナ 「私も、このゲームが終わる前に会っておきたかったし大丈夫だよ。 それにしても……」 改めて、あなたを見る。 己の記憶が間違っていなければ……それは以前、写真で見せてもらったあの姿だ。 「やっぱりそれ……リアルでの姿、だよね? ここでそんな格好して大丈夫なの? その……プライバシーとか」 念のため、少し声を潜め。
>>マイア#567907
アキナ 「__あ」 近付いてくる足音に気が付き、顔を上げる。 正体が己のよく知る人物だとわかると、顔を明るくする。 「本当にすぐ来てくれたんだね。 久しぶり……かな。こうやって顔を合わせるのは」
>>マイア#567756
アキナ 届いたメッセージに返信をひとつ。 『やり残したことについては大丈夫。 しいて言うなら、ステラボードを最後まで満喫することと、ゲームが終わる前にもう一おdあなたと会っておきたかったことくらいかな? 今はこぐま座のコカブでのんびりしてるから、そこで待ってるね』
アキナ
仮装とはいえ、その姿でいるのは色々と大丈夫なのだろうか? そう思ったが、様々な面を考慮して口に出すのはやめる。 そもそも開幕フルネーム詠唱した人間が何か言ったところで説得力がまるでない。 「私も、おうし座のみんなと過ごせて楽しかったよ。 ……もうすぐ終わりなのが、ちょっと寂しいなって思っちゃうくらい」
>>アキナ#566144
アキナ 「…………もうちょっとだけ、ここに居ようかな」 特別何をしたいというわけでもないけれど。 時間の許す限り、この場所ステラボードに留まっていたかった。 しばらく歩いて満足すれば、適当な木を見つけて寄りかかり。再びぼんやりと。 __名残惜しいのなら、いっそゲームが閉じてしまうその瞬間までこうしていよう。
アキナ
「……やり残したこと、かぁ」 独り言ちつつスマホを閉じ、青々とした草原をゆっくりと歩き出す。 ひんやりとした風が運ぶ空気を、肺いっぱいに吸い込んでは吐く。 __己の知る現実ではできないこと。 それを理解しているからこそだろうか。足取りはどこか名残惜し気だ。
アキナ
「現実で色々やってたら、いつの間にかハロウィンが終わってたよ……」 とはいえ楽しそうだったのなら何より。 「そうこうするうちに、ゲーム自体もそろそろ終わりかな? やり残したこと、ないようにしないとなぁ」
アキナ
『久しぶり~! 私も元気にやってるよ。無事にクリアもできたしね。 持ち帰るもの……色々悩んだけど、ここで貰った思い出の物と、ここで過ごした記憶くらいにするつもりだよ。 せっかくだし私も、改めて観光して回ろうかなぁ』 |
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