作り物の憧憬
ENo.44 neko*  私を満たして


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STR0MAG70AP122タイプ★妨害

AGI75VIT0CP13星座おとめ座

DEX15MNT0運勢↑↑↑隊列後列

装備ネームノーツ「憧憬」



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>>角のある子#349982
neko*
「……」

"優しい"と評されれば、長い前髪の下で眉を顰めて
目を逸らした。そんなわけがないのに。
誤魔化すように残りのおにぎりも口に運ぶ。咀嚼すれば口内に
広がる確かな塩と梅の味。……本当に不思議なゲームだ。

「……そうかな」

それがなければ生きることを選択できない。
本当に良いことだろうか。空いた両手で膝を抱える
これには分からない。
悪く言えば、大切なものに生殺与奪の権利を握らせていて。
そしてあなたのように少しの『逃げ』を選択することも
これにはない。

それに、人はまた『得る』ことが出来る。
小さなものから大きなものまで。
あなたも、きっと。

「……ふふ、それはこちらの台詞ですよ。
 うっかり事切れない程度に体調にはお気をつけて」

そんな軽口を叩いては名前を確認するように読むあなたに
「はい」と頷いてみせる。好きに呼ぶといい、という姿勢。
>>ポーチェ#354121
neko*
「そうですね」

ふ、と口元を緩ませて頷く。
生地を作る時間も、焼き上がりを待つ時間も。
タイマーが進むにつれて漂う香ばしい匂いに、沸き立つ姿が
すぐに思い返せてしまうから。
確かにそうだな、と含みなく同意した。

それから、また少しの間待ちの時間。
会話の途切れ目にそろりと目を動かし。

「……あの。少し気になっていたのですが」

お尋ねしても? と窺うように視線を向ける。
>>アヤノ#349222
neko*
「お住まいが近くなら、実際にお会いして同じように
 店を見て回ったり出来るんですけどねぇ」

実現出来るかは別として。
戯れも言うだけならタダだ。

「あぁ、いいですね。合うと思いますよ。
 それにしますか?

 それか、他にも何か迷っているものがあるなら
 私がそれを選んで、アヤノさんにシェアするでもいいですよ」

好きに冒険するといい……。
ショーケースに張り付く子供を前にした親のような顔で
微笑ましく見守っている。
neko*
 ブラクラゲーム?
neko*
 連れ出された先で見た星の名前に首を傾げている。
や座……?
>>アヤノ#348830
neko*
「そうでしょうね。……ここで体験したことが
 ゲームの外でも出来るといいですね」

だろうな、と何となく難しい環境を察しつつ。

「うーん、どうしましょうか。アヤノさんはどれにしますか?
 何か好きな果物とか、気になるトッピングとか……ああ、
 こっちには抹茶を使ったものもあるみたいですよ」

迷った様子のあなたに、メニューを指さして反応を窺う。
和風のトッピングならまだ馴染みがあるだろうか、とか
好きそうなものや、苦手そうなものはないだろうか、とか。
>>角のある子#333434
neko*
「交流のない、無関係の赤の他人だからこそじゃないですか?
 事情も知らぬ会ったばかりの他人に、あれやこれやと突かれて
 説教されたくはないでしょう?
 そういうのはしたい人がすればいいんですよ」

心の優しい善良な人間が。

ベールを纏うそのアバターに全くそぐわないことを言う。
まるで自分は違うのだと自嘲するような笑みを浮かべては、
いただきますと持ったままだったおにぎりを一口。
何かのゲージが満たされる感覚はないが味はする。おいしい。

「……ありますよ。足枷ではなく、依存先が。
 大切なものに押しつけてるんです。勝手に。理由を」

自分が生き続けるための理由を。
きっと、あなたはもう失くしてしまったもの。
>>ポーチェ#334705
neko*
「言いますねぇ」

ぼんやりとした相槌を打ちながら、同じく成形して
表面にクープを入れる。後は焼くだけ。

「わぁ。ゲームのオーブンってすごいですねー。
 では、お隣失礼して……」

こちらを見る眼差しには知らん顔して
あなたのパンの隣に並べて入れた。
果たして、上手く出来上がるだろうか。
>>アヤノ#333499
neko*
「いえいえ……知らないことは誰にでもありますから。
 私も知らないスイーツの方が沢山ありますし」

自分だって知り合いに聞かないと知らないものばかりだ。
特に、若者の流行りは難しい。

「ええ、現実ではありますよ。
 ……まずはクレープにしますか?」
>>アヤノ#332941
neko*
「……」

笑顔のまま一呼吸。
どうやらそのまさかだったらしい。

「……えっとですね、基本的に洋菓子、和菓子のお菓子といった
 甘味を総称して『スイーツ』と言うことが多くてですね。
 その級友の方々が言っているのは、ああいう甘味を
 お店やカフェなんかで食べよう、という意味合いだと
 思いますね」

ああいう、と通りに見えるであろう店を指さす。

「例えばあそこはケーキ屋さんですし向こうはクレープ屋さん、
 あっちにはアイスも売ってるみたいですよ。
 スイーツ、と一口に言っても沢山種類があるのですが……」

どれにするのか、と視線で窺ってみる。
選り取り見取りだ。何か気になるものはあるだろうか。

>>角のある子#317967
neko*
「……そうですか。いいですね、何もないんだ」

自身を『現実』に繋ぎとめる為の拠り所が。
いいなぁとどこか遠くを見るように目を細めた。

「……まぁでも、定期的にログアウトして生命維持くらいは
 した方がいいと思いますよ。"後片付け"の準備にも体力は
 必要なんですから」

残される側の迷惑が考えられる人間なのであれば、なおさら。

「海に行って、自分に重石もつけられないほど弱ってたら
 それこそ迷惑でしょう?」

薄く浮かべた笑みは絶えず、旅行の計画を立てるような
軽い口調でそんなこと言う。
>>ポーチェ#324540
neko*
 期待する瞳に「えぇ」と笑みを返す。
果たしてきちんと約束は守られるのだろうか……。

「パンが歩き出したら困っちゃいますねぇ」

何を言っているのだろう……という言葉に適当なことを返しつつ
整形の準備をするあなたの後ろでしれっと予熱を入れておいた。
ゲーム内のオーブンにも予熱って必要なのかなぁ……とか
思ったりしながら。
>>アヤノ#317916
neko*
 ご満悦な様子をちょっと不思議そうに眺めては、
歩き出すあなたの隣に並んだ。

……のだが、何だかものすごく気になる言い回しに
少し固まる。まさかね。

「……えっと。今日は"何の"スイーツを食べに行くんですか?
 何処かお店の目処とかはついていたりします?」
neko*
 うさぎがいる。かわいいね。
>>角のある子#314686
neko*
「……私にとっての『現実』が
『ここ』ではないから──ですかね」

少し逡巡した後、そう答える。
ここには0と1で形作られたデータしかない。
自分が望むものも大事なものも、ここには無い。

「……あなたの言う、生きること、仕事をすること、家族や
 友人と過ごすことといったログアウトするべき理由があなたに
 無く、『ここ』があなたにとっての生きる『現実』だと
 いうのなら、それも良いと思います。
 あなたの選択はあなた自身のものですから」

"するべきだと思う"ということは、ログインし続けることを
推奨されているわけでも、強制されているわけでもない。
『現実』を置いておくほどの、ログアウトをしない理由が
あるだけなのだろう。

「……ただ、あなたが置いてきた『現実のあなた』のことは
 どうなされるつもりなんですか?」

非難でも心配でもなく、純粋な質問。
何の感情も見せない菫色の瞳がじっとあなたを見つめている。
>>アヤノ#310998
neko*
 指定された場所へ向かい、すでに待っているあなたを視界に
入れると、ベールを揺らして小走りにそちらへと近づく。

「お待たせしてすみません。
 こちらこそ、今日はお誘いありがとうございます」

自分より大分下の方にある瞳と視線を合わせて微笑む。
>>角のある子#285889
neko*
「――……」

もう、唖然。
二の句が継げず、信じられないものを見る目で
あなたを見つめている。

「……いい、ですけど……。
 ──―……あの、差し出がましいこととは存じますが、その。
 きちんと定期的にログアウトした方がいいと思いますよ」

手遅れになる前に、とは言外の含み。
おにぎり片手に提案に頷くも、それが口に運ばれることはない。
というかそれどころではない。

「……すみません。不躾で大変申し訳ないのですが……
 何か、ログアウトしない理由があるんですか?」

例えば、長期間ログアウトしなくていい、
もしくは推奨される環境、だとか。
>>角のある子#285889
neko*
「……仲がよろしくて、良いご家庭なんですね」

笑い声に目を細めた。
本当に、良いことだ。

それから1つ、2つと指を折っていく姿に
ただ眺めていただけの表情がじわじわと曇っていって。
>>ポーチェ#293986
neko*
「そうですね、その黒くて白い三角のやつです。
 じゃあ、おにぎりとお味噌汁にしましょうか。
 ここで作れるのかは分かりませんが」

味噌があれば、何とか。
あるのか……? 味噌が……。

そんなことを話しているうちに、パンの赤ちゃんも
すくすく育って立派な大きさに。

「そろそろいいんじゃないですか?」

まんまるの生地に指を差し込んで確認。大丈夫そうだ。
>>アヤノ#286521
neko*
 *ぴこぴこ

『いいですよ。私でよければ。
 セントラルに向かえばいいですか?』

いつ頃どこで落ち合うのかのお伺い。
指定されればその通りにして、あなたと合流することだろう。



 
 
 
 
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