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>>フィグロ#562216
柊 「随分意地悪なことを言うんだな、アンタは」 ふっ、と小さく笑って。以前の自分ならば忘れてほしいと言うだろう。しかし今の自分は言葉とは裏腹に覚えてほしいと思っている。小さく笑ったのはその現れだ。 名前を呼ばれ満足気にうなずく。飲み干し空になったティーカップを地面に置き立ち上がる。見据えるのはまだ見ぬ果て。 「ありがとうフィグロメルラ。さて、俺はそろそろ行こうと思う。いい休息になったし、なによりご馳走になった。またいつか会ったときは味を感じてみたい」 そう彼は柔らかく微笑んだ。
>>フィグロ#560169
柊 「俺のミスはどうもな……。これでも注意を払っているつもりではある。…が、たまにはこういう事も…いや、忘れてほしい」 言い難いことだったらしくごにょ…と言葉をごまかしつつ。とはいえ、自分のミスが結果的に貴方になにかしら良い感情が得られたのなら、よしとしよう。…あぁ、忘れてほしい。 「そうだな…一つずつ過去に置いてきた体験を増やしていこうと思う。そのきっかけをくれてありがとう。あー……それと、俺のことは呼び捨てで構わない。友人というのは……呼び捨てで呼び合うものだと聞いたから……」 ※お手数おかけしましたpl
>>フィグロ#556729
柊 "湯気が立っていたら熱い"その通り過ぎて言い返しようがない。弁解するなら魔法で出されたものだから見せかけ、と思ったのは内緒だ。 「む……、俺だってミスぐらいはする。ミスをミスと見せないようにしたかったが…。意外だろうか」 今度は表面を少し冷ましてから一口含み。変わらず味はわからないが、口に含む際にふわっと香りが立ち好みだ、と口元を緩めて。 「ん……、フィグロに勧めてもらってよかった。良い体験が出来たと思う」
>>フィグロ#551214
柊 「いや………、気にしていない……。紅茶から湯気が立っていたから熱いだろうとは思ったんだ。でも、飲めるかなと思っ……思って……。……香りは、する。……落ち着く」 自分自身、こんなコントのようなリアクションを多人に見せなんとか冷静さを保ってはいるが内心焦りと恥とその他諸々によってふるふると小さく震えている……かもしれない。 顔を真っ赤にしなかっただけよし、とはしている。
>>フィッツデール#547053
柊 貴方の姿がノイズの海に沈む。ゲーム的用語を使うならばログアウトしたのだろう。ひとりぽつんとその場に佇む。 「せっかくなら本名のほうが良かったか」 かっこいい別れ際のセリフを考えていたが自分の中ではしっくり来なかったようだ。………ジジ…と自分の身体にもノイズが走る。ログアウトの時間が迫る。 「……あー、フィッツデールの住む座標も聞いておけばよかった。そうすれば翔べたのにな」 今更あれこれ思い浮かぶが遅い、次があるなら……。 目を閉じて、身を委ねる。次目を覚ますのはきっと…
>>フィッツデール#541799
柊 本当の、最初の一歩を踏み出し光を超える。何かあるようにも見えるし、なにもないようにも見える。ここが果て、しかし我々にとっては終わりではなく始まりの場所。 貴方を見ると姿にノイズが走って見える。本当の別れ、だが怖くない。何よりあなたの笑顔が見れた。 「もちろんだ。俺たちなら大丈夫、この先もやっていける。…あぁ、それと、次会うまでには柊と呼び捨てにしておいてくれ」 ニコリと笑う。あなたを見送れは自分もきっと。
>>フィッツデール#525276
柊 「今はもういつ乗れるかわからないけど。それでも俺にとってはとても大切な機体だ。それぐらい貴方は大切だ」 言っておいて素直になりすぎたか、と鼻のてっぺんをこすり。 同じように見つめる。青く眩き光を放つそれを。 「なぜだろうな、俺も頭によぎった。抜けた先が俺たちの本当のゴールなのかもしれない」 もしこの先がゴールなら進めばゲームクリアとなる。それは貴方との別れ、寂しい、けれど前に進むと決めた。新たな一歩をここから踏み出すための大切な道になるだろう。だから、 「行こう相棒、俺たちの旅の果てに」
>>フィッツデール#513555
柊 「なら安心だな。まぁ…何があっても大丈夫だろう。兵士として扱いづらさに定評があるらしい俺を上手く扱えたのだから、誇っていいと思う」 本気なのか冗談なのか表情からは読み取りにくいだろうが貴方のことを思っての発言であることには変わりない。 「俺には勿体ない言葉だ。……素直に嬉しいよ。俺にとっても貴方は人間の中では一番の相棒だ。会えなくても諦めず進んでいることを願ってる」 一番と言いたかったが愛機とAIの存在がちらつき言えなかったようだ。
>>フィッツデール#501996
柊 「今からでもきっと遅くない。貴方にとって良い仲間や味方に巡り会えるだろうさ。でないと困る」 この世界のように貴方の隣に立って剣を振ることはできない。だから困る。こんな感情を他人に持つ自分にも少し困惑する。けれど伝えなければきっと後悔する、そんな気がしたのだ。 これも貴方の言う“前に進める時“なのかもしれない。 「フィッツデール、俺は貴方に死んでほしくないんだ。俺も生きる事を諦めきれなかったからここにいる。だから、えっと……。あまり無理はするな」 上手く纏まらなかったらしい。
>>フィグロ#501764
柊 「レモンティーならまだ……わかる、はず」 味を感じながら飲んだのはいつだっけ、と頭をよぎるもすぐさま消え去り。 それもそのはず、目の前では気になっていたエモートと呼ばれる技術。瞬く間に用意され眼の前に差し出される紅茶には淹れたてのように湯気が立つ。まるで魔法だ。 右手で受け取れば香りを嗅ぐ。ただレモンの酸っぱい香りだけではなく、茶葉の香りが合わさってまろやかに感じる。そのまま口に含み飲み込んだ。熱い紅茶を。 「あ"っっっっっづ!!」 ギュッッッと眉を顰めた。 |
>>フィッツデール#493599
柊 貴方の表情を見れば自分がどれほど突拍子もない事を言ったのか。逆の立場ならきっと同じ反応を示していただろう。これには思わず苦笑い。 「俺には味方も仲間も…いや、いたのに見ないふりをしていた。自分はいつだって独りで、死ぬ時も独りだと」 空を見上げて目を閉じる。浮かぶのは共に戦っていた仲間と彼女の姿。 「……どうかな、俺は変われただろうか。…………、誰かと共にあることは悪いことじゃないと知れたかな」
柊
「やっと全マス埋めた…ゲームクリア、だよな…」
>>フィグロ#491072
柊 苦手なフルーツ……、呟くように唇を動かしながら腕を組む。香りを楽しむのならフルーツ類のほうが自分としても都合がいい。苦手なものあったかな、と頭の引き出しを開閉するも見つからなかったようで。 「いや、特に苦手なものはないな。高級すぎる果物や珍しすぎる果物はわからないかもしれないが」 共感されていると思ったのか慣れていない感情を前にうぅんと小さく唸る。 「そうか……。そうだな…そうだと、いいな……。あんたと話していると楽しいのは事実だが不思議と調子が狂うな…」
>>フィッツデール#483961
柊 「聞かれて困る、と言うよりは聞かされて困る。が正しいと思っている。軽く聞いてくれればいい」 視線を感じたこともだが、先に自分の事を勝手に話したこともあって別にいいかと思ったようだ。 ただ何を話せばいいのか、火傷の痕に触れながら悩む。簡潔に話すのがいい、そう思った彼は口を開く。 「俺こう見えてパイロットなんだ。手っ取り早く敵艦墜とそうと、思いついたのが捨身の特攻で。でも、これでいいんだろうかって思い直して回避したけど間に合わなくて今に至るって感じだろうか」
>>フィグロ#477964
柊 「香りだけ…嗅覚はなんとか助かっている。自分の知る料理なら匂いだけで多少は思い出せる」 途中で止まる貴方に、はて、と首を傾げて。 「香りだけ試す……あれだ、テイスティングっていうんだろう。一応飲むが俺の場合は色のついた湯が喉を潤すだけになる」 かっこいいこと言ったとちょっと得意げに語っている。決してドヤ顔ではない。 「そう………だと、思いたい。学ぶ機会は多くあったのに、目を背けていたからな。現にフィグロとこうして話していて楽しいと感じている。そう思えるものはきっとたくさんあったはずだ」
柊
「206/214か……まだ行ってない場所があるんだな。………あっ、そう、なんだよな…絶妙にダイス運に翻弄される場所ばかりだな…クリアできるのか…」
>>フィッツデール#475436
柊 「俺の笑顔……………忘れてくれ」 貴方の返しが自分の中で意外だったのか照れ隠しのようにふいっとそっぽを向く。その仕草は年相応に見えるかもしれない。 「そう言ってもらえたなら俺も頑張ってきた甲斐があった。相棒と呼ばれるのは気分がいいものだ」 彼もまた嘗ては兵士だった。貴方の物言いにゲームではない現実で、今もなおどこか戦場で戦っているような、そんな雰囲気を感じたが、口には出さなかった。ただ少し気になったこともあるようで。 「貴方は火傷の痕気になる?」
>>フィグロ#468046
柊 「それはそうだな。けど俺としてはフィグロは不思議と話しやすい相手と感じる。そういう意味では耳を傾けてくれる人は多いと思う。……あ、えと、こういう話されても扱いに困るだろうから……。味はわからないが香りはわかる」 言い出したのがこちらだけに気を使わせている気がして眉をひそめる。貴方が、ではなく自身の感情の振れ幅に悩んでいるようだ。 「話しかけてくれた相手に無視は出来ないだろう?……、……ちがうな、俺も勉強として誰かと話してみたかったのかもしれない。人の感情…気持ちというものを知りたくて」
>>フィッツデール#465624
柊 互いの冒険の終わり。貴方があの時話しかけてくれなければ一人ではたどり着けなかったでだろうこの空に、光の向こうに思いを馳せながら口を開く。 「フィッツデール、あなたのおかけでここまで来ることが出来た。ありがとう。 ずっと他人とための言いながら自分のためだけに戦ってきた俺だが、本当の意味で誰かのために戦えて良かったと思ってる。」 だからありがとう。と貴方に向けて自分にできる心からの笑みを。 |
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