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>>ツワバミ#280003
セイラ 「逆だよ、ツワバミ。 ワタシの星盤での旅路は、それよりもっと酷いもの」 「──願いをかける心算なんて無いんだ。端からね」 熱された乾いた風が吹く。皮膚を灼くようなそれは、しかし、 波照間星來という人間の死した精神に熱を与えるようには到底思えない。 この場所に彼女が見出すのは、清めの火ではなかった。 ──『後悔』は煉獄たりえない。ただの地の果て、苦しみの地だ。 「それでもワタシはワタシの旅路の無価値さを証明するために、 これからも歩みを続けていくつもりだよ。星盤の果てまでね」
>>ステラサテラ#239586
セイラ 「そっか──」 ワタシなんかとではなくて、と、そんな事を言いたかったけれど、 それを言わなかったのは、きっと傷ついた心の上に塗り重ねてきた、 社会性という仮面が、幸か不幸かそれを覆い隠したのだろう。 最後の花火が上がって、ひときわ大きな輝きが夜空を真っ白に埋め尽くし──、 そうして最後には、きらきらとした残光だけを残して散っていった。 後に残されたのは、これまでと何ら変わりのない、深い闇を湛えた夜空だけ。 「……おわっちゃったね」 周囲の人々がにわかに動く始める中、ぽつり、セイラはそう呟く。
>>ツワバミ#254952
セイラ 「そうだね。 ワタシの死体を見つけられて、それを葬り去ったのであれば──」 正面に立つ彼に、セイラはゆっくりと目を閉じる。 それから一呼吸置いて、かすかな笑みを浮かべた。 「過去の理想すら全て打ち砕いたのだから、『檻』に戻ることになるね。 そうして高校を卒業したら顔も知らない男とお見合いで結婚させられて、 家や島への奉公だけにワタシの人生を使い果たすことになるだろう」 変わらない、と彼女は自嘲する。 それはきっと、セイラの抱いた諦念そのものを入念に殺しきらなければ、 前など向きようもないという、深い沼の有り様を描いていた。
>>ツワバミ#246709
セイラ 「……なるほどね。それは大変だ。 その少年もさぞかし自分の人生には、 苦労させられているだろうね──」 映画か漫画か、創作の中でしか見聞きしない人種。 それの内情や沼の深さについて、安易に想像できるとは思えず。 「……それで『少年』は、どうしてこんな現実味の薄い場所で、 カタギの女の妄言に付き合ってくれているのかな。 わざわざこんなことまで話して──本当にただの予行練習?」 あなたが自身の周りを歩き回るのも目で追わず、そう問うてみる。
>>ツワバミ#240250
セイラ 「……」 「あるわけないでしょ。 ワタシは『普通』に暮らしてる女子高生だからね? 忘れてはいないと思うけどさ……」 唐突に出てきたワードに、流石に少し驚いたらしかった。 ……とはいえ、文字通りの死体に縁があるだなんて、 現代においては限られた人間であるかもしれないが。 「……はあ、試しに聞いてみようかな。 その暴力団が……どうしたっていうの?」
>>ツワバミ#239625
セイラ 「……」 「へえ?」 彼の言うところの『体験』が何を指すのかに気付いたのか。 普段と何ら変わらない漆黒の瞳が彼を見上げた。 「それは良かったね。良い予行練習ってことか、ワタシは。 ……で。ツワバミには『それ』の心当たりがあるってわけ。 いいの、そんな事ここで話してもさ」
>>ステラサテラ#202407
セイラ 「そう。綺麗でしょ、花火って。 ……たった一瞬咲くだけの炎に、いろんな人が人生をかけたり、 こうやって皆で集まってそれを見たりする──」 「……」 それに浪漫を感じるのか、あるいは彼女の瞳が時折浮かべる空虚と同じなのか。 彼女はそのことについてなにも言葉を次がなかったが、その代わりに。 「また、来たいと思う?」
>>ツワバミ#223713
セイラ 「……」 「よく飽きないな。こんなクソ暑い中だってのにさ」 しばらく黙りこくって歩き続けていた彼女が、ふとそう呟いた。 足を止め、ため息を吐く。流石に少しだけ疲れも見えてきている。 |
>>ツワバミ#213922
セイラ 「……」 「勝手にすれば」 否定は無い。彼が何を思い、どうして手を貸すのか、 それを推し量ろうとしていないのか、如何を問わないのか。 再び彼女は周囲に視線をめぐらせながら緩やかに歩き始める。 付いてくるのならば止めないと、そういうことだろう。
>>ツワバミ#212969
セイラ 「……」 「そうだね。けれどツワバミ。 キミの言った言葉は、正しいようで間違っているんだよ」 「弱い者には、選択をする自由なんて残されていやしないんだ」 はっきりとそう否定する。 セイラの過去の旅はどこまでも孤独で、何よりも一本道で、 まるで彼女の人生めいていたと、そう示唆するように。 「ワタシはまだ、ここで死体を探すよ。 自分がかつて捨てたはずの『理想』がここに万が一残っているのなら、 ワタシが自ら、もう一度踏み躙ってやるから」 「──それがワタシがここにいる理由なんだ」
>>ツワバミ#212690
セイラ 「……」 あなたの指し示す景色を順を追って見ながら、押し黙って感想を聞いている。 延々と復活をしてくるバーニングさんはマジで本当に最悪だが、それはそれとして。 それらの新鮮な光景を前にしても、セイラは普段の通り、失望の瞳のままでいた。 「……かつてのワタシの旅はここまでだったんだ。 だから──登場使っていたアバターをこの地に放棄して、永久にログアウトした」 「荼毘に伏すには最適な場所だろう、ここは。 自らが抱いた『理想』の姿を、灰に帰すにはね」 「そう思わない?」
>>ツワバミ#212519
セイラ 「そっか」 返答する声色に感情は乗せられていない。 どうせ彼はどうにかこうにか言って着いてくるのだろうと、 はなからそう考えていたのかもしれなかった。 「……『後悔』の地はどう、ツワバミ」 かつて彼女が話に出した『後悔』、どうやらそれはこの地形のことであるらしい。
>>ツワバミ#212283
セイラ 「手伝いはいいの?」 今までしていた仕事があるだろう、と促した。 それでも彼女の歩みについていくなら止めはしないだろう。 彼女は視線を合わせようとしない。 それは周囲の大地や空中へと絶えず向けられている。 『死体』を探しているというのは本当らしい。
セイラ
「やっほ〜。こんばんは。今日も暑いねっ。 もしかしてここが『REGRET』だからかな〜」 「あ、もしこの場所でアバターの残骸とか見つけたら、 よければワタシに情報を教えてほしいな。お願いね!」 声だけは普段の調子だった。
>>✧⑅ねこ天姫⑅✧#202680
セイラ 「う〜んそうだね……。 新しく出るエネミーから『鳴り響く』とか『麻痺の』とか、 もしそのあたりをキャプチャできたら、それが欲しいかも」 「まあ、ご縁があるし出世払いでいいや! とりあえず『ファッションリーダー』は投げておくねっ」 |
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