ミカエリス
ーー数少ない、友人とも呼べる人の姿を見つけたものの。


敢えて語らないのも、たまには、華というものでしょう。
口煩い女は、珍しく無言で見守るにとどめました。

>>叡智
レンカ
……手紙、というか、メールが一通。
何故かフォントは筆文字になり、達筆なレイアウトになっている。

『泡沫夢、泡沫夢。
私は先にどうやら戻る身の様子。陽が沈みゆく頃、そうすることが出来るという旨の告げがありまして」

『泡沫夢も、頃合いを見てお戻りませ。今夜は私が湯船を焚いて、
泡沫夢を労いますゆえ』

『或いは、姉上様と、しっかりお話をしてもよろしいかと』



『貴方の身、貴方の命を担う主として、最善を尽くす旨、お伝えください』

『貴女の無二の主　れんかより』

ミカエリス
「……今日で此処ともお別れのようですね」

ぱら、ぱら、ぱら。

「……さして、大きく何かを成す程ではありませんでしたが、
――ええ、糧に出来るだけの、経験はさせていただきましたから」

ミカエリス
「すっかり静かになってしまいましたね……ええ、まぁ、仕方ないのでしょうが」

ぱら、ぱらり。

「……、叡智も、その妹様も、流石にもうお帰りになられましたかね。
……特に感慨がある訳でもないですが、まぁ、」

「悪くない友人でしたし」

ミカエリス
「はい、お終い」

クソデカ溜息をついて、座り込みました。
……余韻を引きずるように羽根を地面に広げて脱力しています。

「……長かったァ……」

>>ミカエリス#548018
ミカエリス
――――烙炎　墜封。


「人類栄華の熱に他ならぬのです」

>>ミカエリス#548017
ミカエリス
「それらがやがて実を結ぶには、
きっと海を渡るに等しいとても長く
久遠を累ねていくものなのでしょう。
しかし安堵とは常に傍の手に握られるもので、
火種を一つその手にもてば、
必ずや火は水を焼き乾かせて、
煉光による道行の標をもたらすのです。
原初万始開闢創天に輝いた炎は正に、」



ぱたり。

ミカエリス
https://soraniwa.428.st/stb/result/400068.html#s_turn7


「ーー朝霧は喉を潤す代わりに、
緩慢な息苦しさこそ生の実感に他なりません。
私達が生きるという事は、
闇雲にこの白く濁った世界を時折息継ぐばかりと
天を仰ぎながら行く事でありましょうから」

ミカエリス
「……全く、随分と待たせてくれましたね」

ぱらり、ぱら、ぱら。

「もうどれだけ座り込んで本を読む羽目になったと……いえ、まぁ構わないのですが。ヒマなのは嫌いじゃありませんし」


ぱたり。


「…………長い休暇もそろそろ終わりですし、ぼちぼち」

「ゲームクリアと致しましょう」

>>叡智#510811
レンカ
「だ、だって、余りにも気配が計り知れないものですから、一体どのような力を隠しておられるのか計らずには……」

もしょもしょ。
ばっきばきのぼっこぼこにされたにも関わらず無傷。
それなのにこの怯えよう。本気の姉にもここまでなっていない。