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>>かげさん#543196
サクラ 「はい。 ありがとうございます、ヘルガさん。 お話しできて、食事に付き合ってくれて、嬉しかったです」 なるべく、落ち着いて。 悲壮感を滲ませないようにして。 片付けを終えて、深く一礼を。 「それでは。 ええっと、はい――こうしましょう」 「行ってきます」 別れの言葉に、それを選んで。 男はもう一度だけ、あなたと視線を合わせました。 ――そして、拳を握って、踵を返すでしょう。
>>かげさん#539658
サクラ 石を受け取り、小さく頷きます。 しばらくもくもくと食べてーー 食事も終わりかけのころ、ぽつりと言います。 「うどん、は… よく、姉さんと食べました。 同僚とも。 だから、これは。 僕の、平和とか、安らぎ、とか… そういった類のものなんです」 「……おこがましいですが、 ヘルガさんの記憶に残ったら、僕としても嬉しいです」
>>かげさん#539144
かざせば、きらりと光る。 普通の宝石に似ているが、何処か違和感がある。 耳をすませてみると―― 石から、話し声のような、掠れた鐘の音のような、 不思議な音も聞こえるでしょう。 魔法的な力を感じるが、同時に聖なる力も感じる。 もしかしたら、邪の力も感じるかもしれない。 ごちゃ混ぜで、力の本質が何処にあるかは、 よく分からないだろう。 「元の世界に戻れば、何か分かるかもしれませんが… 今は、分からないですね。 似たものを、見たことはありませんし…」
>>かげさん#538904
サクラ 「美味しいですか? 良かった」 ほっとして、はにかむ。 「ああ、この石、ですね…… なんでも、願いを形にする石、だとか……」 「…………、 実は、最近戦っているときに、 何処からか落ちてきていたのを拾っていたんです。 まさかこんな不思議な力を 持っているとは、思いませんでしたが。 他には……金剛石のような形も持っていました」 もぐもぐ。 「手に取って、見ますか?」
>>かげさん#538833
サクラ 「あー、どうでしょう… あんまり気にしたことなかったですね…」 根付いた文化にあまり疑問を持ったことがない… 「こう…」 するするっと箸で食べて見せて―― 「…こんな感じで…?」 改めてやってみるとぎくしゃくしてしまう。 「ま、まあ、 ここには僕とヘルガさんしかいませんし、 お好きに食べちゃってください」 赤くなった顔をごまかすように、 あなたに食事をすすめました。
>>かげさん#538132
ごとっ と音と共に、近くのテーブルの上に、 出汁の香りが特徴的な、食事が二つ、現れました。 ついでに箸とフォークも。 あつあつなのか、湯気が立っています。 「これが―― 僕にとっての思い出の味、というやつで。 それを、ここでの思い出として 共有してくれませんか?」
>>かげさん#538132
サクラ 「ええっと、東方の汁入りの麺、ですね。 スープに入ったパスタみたいな……? 僕の郷土の料理、なんですけども」 男が取り出したのは、 手に握りこめるほどの小さな石。 あなたが魔法に長けるなら、 これにはそういう類の力がありそうに思えます。 「後はそこに、海老の天ぷらが乗ってて… かまぼことか…葉物とか…」 つらつらと説明が続き―― (→) |
>>かげさん#536555
サクラ 「…………」 どのくらいそうしていただろうか。 ふと、男は顔を上げた。 ごしごしと顔を袖で拭っている。 「すみません…… 情けない所を……見せてしまいました」 そこは男として、譲れないところではあるらしい。 「ありがとうございます、ヘルガさん」 「……正直、 これからどうなるかは分かりませんが。 ……どう、なるんでしょうね。 本音を言えば。不安です」 そうして空を見上げて。 このゲームのクリアと共に、彼らの物語は動くのだろう。
>>かげさん#535529
サクラ (→) 「僕は、いつも・・・あなたに助けられてばかりだ……」 帽子を深く被って、表情を隠す。 「でも、だからこそ―― あなたが、許してくれるなら…… 生きようと、足掻けます。 未来を、望もうと、思えます」 「…、あっ、いやっ、こっちを見ないでください、 僕今酷い顔を…しています…」 確認すれば、はらはらと泣いているのが分かります。 顔を覗き込もうとすると逃げようと顔を反らしますが。
>>かげさん#535128
サクラ 「…………」 「しにたく、ないんです」 ぽつりと。 「でも、それを願っていいのか…… 分からなくて」 この男は疲れているのだ、とあなたは思うかもしれない。 願うことすら、難しいほどに。 ――元の世界での何かが、あまりにも苛烈だったから。 「願っても、いいんでしょうか。 それを――僕ではない誰かが、 許してくれるのでしょうか」
>>かげさん#535038
サクラ 「そう、ですね…… いつ死んでもおかしくない仕事をしているので、 覚悟のようなものはありましたが… ここから、生き残る方法なんて本当にあるのか、とは。 正直――諦めは、あります」 そう言って、帽子で表情を隠しました。 「だからこそ、追加時間のようなものを頂けたと思って 楽しむだけをしようと――してた、んでしょうね。 足掻くことも、しようとしないで」 記憶は自ら封じていたのにも等しい。 「……でも、信じられないこと、ですが。 連れは、タヴィロサは…… まだ、諦めていないようなんです。 僕の生存、を。 どうするかは――まだ、教えてくれないんですが」
>>かげさん#534333
サクラ (→) 「……僕の本心としても、 そんなこと思い出していいものか、と 思っていたんでしょうね。 だから、きっと、思い出さないようにしていた…」 そう告げる男は、とても落ち着いているように見えるでしょう。 あの苦しげな様子は、見えません。
>>かげさん#534333
サクラ 「あー、その……えー……」 気まずそうな、困ったような。 「じ、実は…… 庭の後、僕の世界は未曾有の大災害に襲われて… それを解決しようとした結果、 僕、今、現在進行系で死の淵にいるんですよ…」 わけがわからないでしょう? と続けた後、 それでもあなたに話しておかなければと思ったと、 穏やかに笑いながら言います。 「死までの瞬間を切り取られて、 このゲームに参加しているらしいんです。 僕の連れが、そう、望んだから」 (→)
>>かげさん#533412
サクラ (→) 「……」 あなたが座った後。 少し、間がある。 「……結論から、言います。 連れと、話し合った結果、なんですが。 記憶が戻りました」 「それで…あの… その…まず…… に、庭でお会いした時…姉さんと間違えて、すみません…」 その言葉には、あなたのことと同時に、 彼の家族を思い出したという証拠でもありました。 その顔には「やってしまった」という過去からの照れ、のようなものがあり、 同時にあなたを真っ直ぐに見る、余裕のようなものがありました。
>>かげさん#533412
サクラ 「ヘルガさん」 あなたに気づき、声をかける。 「お久しぶりです。 ええ、僕は変わりなく。 ……いや、これはちょっと、違うかな」 微笑んで、自分の隣を示しました。 「座ってください。 きっと、長くなってしまうので」 (→) |
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