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STR10MAG0AP0タイプ★拡散

AGI0VIT270CP39星座かに座

DEX0MNT50運勢↑↑↑隊列前列

装備ネームノーツ「流れ星」

獲得南十字星の髪飾り

  狐面

  星間鉄道の制服

  鳥模様のコインチョコ

  天女の羽衣




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ユリカ
まどべで手をふってみおくっている

#星間鉄道
ポーラスター号 -指定席


 … がたん ごとん、 がたん ごとん …

#星間鉄道
ユリカ(おばけ)
「…ぉ…」

あ!『おばけジャネーとだめな日』にぜんぜん間に合わなかった人だよ。とりあえず赤いお姉さんに破壊された窓をみといた…今日も列車は列車だ!

#星間鉄道
>>天女#563039
  
  …星の世界ではないところ…

  七月七日、おさない命の眠るところ。
  現実の御母衣みほろ ゆりかのすぐそばで、
  そよ風が風車をまわしていった。
  〆

>>天女#563039
  
女の子は彼女―― 天女ではなくなった彼女が、いつまでもそばにいるような気がして、しばらくそのまま、ぼうっとしていました。

きっとこれからも、
星海のどこかではじまりの火の気配を感じた時や、
居眠りから起きて、やさしいゆりかごのなごりを感じた時に
あの時自分の頭をなでた、彼女がそばにいるような気がして、振りむくのでしょう。

>>天女#563039
  
……
…かくして、天女の羽衣は今、この指定席にある。

ふわふわと空へながされて、列車の天井に頭をぶつけていた彼女は、さいごに見た時、自分の足で地を歩いていったようだった。

>>天女#563039
  




        『 いってきます 』





>>天女#558249
ユリカ
「おねえ、さん」

降りないから、忘れ物の心配はいらない。

「……よ」
>>天女#558249
女の子
「わ たし
こ、このまま ね
旅 つづける
から、ね」

「……
おかあ―― ・・・」

>>天女#558249
女の子

まばゆく、まばゆいあまりに、ちいさな命の輪郭がにじんだ。
真っ白い星の火を背に、抜けだしたその人に振向く。

しあわせをあげたかった『だれか』――お母さん、
お母さんのような彼女に、まだ甘えていたい。
ずっと甘えていたい。

けれども、きっと別れはちかい。
おそらくこうしている間にも、降車の時間はせまってきている。

天女は、降りる支度をしていたようだった。
女の子は、列車を降りない。

>>天女#558249
ユリカ
「、ゎ」

「たし おかあさん が、
ほんと、の、さいわいになるなら!
っど、で、できる わ
…ええ きっと
わた、し そう、する」

『目を開いて、前を向いて、燃えるような星の川を眺めるの』
天女の祈りを追い風に、帆を張った船のように。

とん、輝く髪をたなびかせ、女の子は天女の腕をすり抜けた。
窓の外の星の火に目を開く。
にらみつけるくらいに眼差した宙は、

>>天女#558249
  
それでも、前を向いて。

>>天女#558249
ユリカ
(おかあさんは、かなしんでいる。
かなしませたのは、わたし。)


自らの母に、涙に溺れてしまうほどのかなしみを与えたことを、女の子は、許されないことをしたように思った。
会えなかった母。悲しみに暮れる姿が明滅するように思い浮かんで、しんしんと胸が痛む。

(もしも生まれることができたなら、しあわせをあげたかった。
もしも生きられていたら、かなしみのときはそばにいたかった。
それが、できなかった。)

『それでも』、と気丈な声が涙を区切る。

>>天女#557652
ユリカ
赤子がそうするように、天女のうでのなかにもぐりこみ
分別もないようで、羽衣でごしごしとなみだをぬぐっている。

『泣いても大丈夫。悲しんでも大丈夫。』くりかえされる大丈夫、という言葉にうなずきながら――

「わたし
が かなし みたいに
いま
おかあさん
かなし、い の?」

こどもは、おとなはなんでも質問に答えられると思っている。
>>天女#557652
  
「……
おかあさん ね
わ、わたし をっ、おいかけた わ
ずいぶん、はしった、けれど
おくれ しまった。おい つかなかった…」

曖昧なこの星の世界で、そんな光景が本当にあったかはわからないけれど…
そんなふうに、置き去りにしてきた。
そんな気がする。

>>天女#557652
ユリカ
「う
ぅ」

天女のやさしい手つき。声色。
経験したことはないのに、なつかしい気がする、不思議な仕草。
鐘を振り回すようにみだれていた息が、ゆっくりととのっていく。

「…ぇ…」

いくぶん鎮まったようすで、けれど涙は止まらない。
しずくははらはらとこぼれて、毛並みの上で熱い露になる。

「れっ…」

列車が走り出して。

>>天女#556553
ユリカ(わあっ)
「わあーん」

にぎらされた哺乳瓶をかかえこんで、へなへなとその場にへたりこむ。視界の中で天女の微笑みが涙に歪む。
女の子はにわかに、声をあげて泣き出した。

「お」

「おかあさんは
 わたしを ゆるしてくださる
 かしら!」

思い出した。
なぜ、どうして、自分は今ひとりでここにいるのか。
悔いのような、謝罪のような言葉がぽろぽろと、涙と共にこぼれ落ちる。

「わたし
おかあさん にっ… …おかあさん をっ
ひとりにっ、おいてっ、て、しまっ た」
ユリカ
「…!」



 
 
 
 
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