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>>ミント#553224
虎次 「……俺も君と出会えてよかった。 残り火であることにも気づかずに悪鬼、剣鬼のまま。何もわからぬまま終わるままだった。 俺の運命が変わったとしたら、ミントのおかげだ。」 触れた熱。それを確かめるように自身の手を見つめたのも束の間。 ゆるく手を振り消えていく少女の姿を見つめる。 自分の視界も薄れていく。束の間の休憩もここまでなのだろう。 鬼と化した自身との戦いに投じていく、束の間の夢。 選んだ報酬は、捨て去った良心。それを形作る自分のここでの身体と魂。 「俺も大好きだ。……だから、必ず。」 全てを終わらせて、君に会いに行く。 貴女と出会った時にはなかった熱を宿した瞳で告げたならば。後は、一旦お互いに違う道を歩むことになったはずだ。 また出会う日まで。
>>ミント#541184
虎次 「……ふ。ま、報酬を貰えなかったら、についてはあまり心配しなくてもよさそうだ。 ただ、ミントの想いを改めて聞けただけでも大きな報酬ではあったが。」 お互いに突破できたように思う。立ちふさがった相手が余にも滅茶苦茶であるから、若干キレそうになっていたがそれは別の話だろう。 記憶もきっと持って帰れるように思う。ふ、と思わず笑みをこぼしながら。 「後は、ミントを待たせてしまうだけ、となった。 必ず世界を渡り、君の元へと行こう。約束はきっと違えない。」 この刀に誓って、と腰に差した得物に触れながら告げる。
>>ミント#531284
虎次 「ナシは無しだな。 約束は約束。報酬がなくとも、お互いに諦めずにいるべきだ。 ミントの世界がどうなのかは分からないが、きっと身体を手に入れる方法はあるだろ。 最後まで足掻いてみてくれ。俺も、そうするつもりだからな。」 仮に記憶だけは持って帰れたとしたら。 そうしてほしいと無理難題を口にする。諦めるのは簡単だ、等と。 自分も元より世界を渡るという無茶をする気でいるのだから、報酬で身体が貰えずとも足掻けるだけ足掻け、と。 「実際に得られなかった。何をしてもダメだった、となったとしても。 試せることは試してくれ…なんて我儘すぎるか?」
>>ミント#524320
虎次 「後は……この後、どうなるか…だな。 きっと、報酬は得られずとも俺は君を探すだろうけれど。」 刀を振るう機会が減り、少し暇をしているのに加え。 自分は元の世界へ戻れてもこっちに往復できるかわからないので、このやり取りをして尚。す、と去れなくて。 流石の侍もちょっとそわそわしている。 「……我ながら……ちょっと恥ずかしいことをカッコつけて言った気がしている。」 今頃気恥ずかしさを覚えた様子だ。
>>ミント#524319
虎次 背中で組む柔らかさが離れ、貴女の顔にいつもの表情が戻れば。 申し訳なさを感じているように目を伏せたのも数秒程度。 すぐに貴女を見つめ直す琥珀。 「……ああ。行ってくる。燃え尽きる筈の残り火も…新しく薪を焚べてもらえたのだから。 きっと、半分程度は残っているさ。」 新しい想い。願い。 それに貴女から受けた気持ちも背負って。火の勢いは増したはずであるから。 「必ず、ミントを見つけ出す。一度世界を渡れたのだから次もきっと。」 →
>>ミント#514868
虎次 「だから、気にするな…といっても、ミントは気にするのだろうな。 ……分かった。半分だ。ひとまずはそれでいい。」 抱擁を止めて。そ、と離れる合図に少女の背ごと自身に似た色の髪を撫ぜる。 琥珀にも或いは翡翠色にも見える眼で貴女を捉えたままに。 「だから、君も俺だけを想っていてくれ。 これが、俺の……初めての我儘だ。」
>>ミント#514868
虎次 「婚約指輪…。そうか……永遠の絆ってそういう意味だったか。」 友愛。親愛。それも含めて贈ったつもりの贈り物。 それがそういった意味を持っていたことは、抜けていたのか。 或いはわざとか。 少女へ渡した当人は、どこか白々しく、段階をすっ飛ばして自分の物にしようとしてしまったか、などと嘯く。 少女のカタチをもっている貴女を見れば。 「俺は面白そうだと思えばどこまでも。そも、この刃を正しく使ってくれるものが居るのであれば、己が生涯を使うのも悪くないと思っている。 …きっと、お人よしなどというよりは自分の命の価値を他者よりも低く見積もっているのだろうよ、俺という残り火は。」 鍋島虎次という人間の罪悪感。或いは良心。剣鬼が余分と考えて捨てたそれを寄せ集めて形作られたモノ。 それがここにいる自分であると認識している。だから、きっとこんな性分なのだろう。 →
>>ミント#511776
虎次 「だから。そんな泣きそうな顔をするな。 君の感情を吐き出させて、それを受け止めるくらいの甲斐性はあるつもりだ。 まあ……ある程度は待たせてはしまうが。 それは、許せ。」 嫌であるのであれば。受け止めるつもりがないのであれば。 きっと、もっと前に。あの時、少女に何も望まないといった時に。 離れていただろうから。 相手の腕を拒否しておきながら、自分は少女を抱き締めようとするのだろう。 |
>>ミント#511774
虎次 目の前で、自分が贈ったものを二つに割る光景を目にした。 その瞬間は、流石の侍も目を見開いて、呆気にとられ驚きの表情を隠せなかったが。 くっくっくっ、と肩を震わせて笑い始める。 「……約束は違えないさ。 どの道、会いに行って暫くは共に歩むつもりだったのだから。 それが少し長くなったところで気にしない。 それに、俺は気が付いたら年老いても尚ついてきてくれそうって思ったのだろう?」 少女が差し出す片割れそれを手に取る。 それを己が利き腕で握りしめたままに。 →
>>ミント#502327
虎次 「今はこんなことしかできないし、なんの慰めにもならないかもだが。 渡しておく。」 本当であれば、何か装身具にでも加工しておくべきだろうが、等と付け足しつつも。 手に握らせたそれは。 まばゆく輝いていたはずだ。そうして、 「知ってるか。この金剛石には永遠の絆って意味があるそうだ。 ……これがあれば、きっとミントと俺の絆も切れない……なんて、流石にくさいか。」 肩を竦めて照れくさそうにしたことだろう。
>>ミント#502327
虎次 零れる涙を指先で拭う。 大丈夫だ、と優しく笑むように目を閉じて口元を緩ませる。 「ヒトじゃないからこそ。救えるものもあるってことだろうな。 俺にしかできないこと、ギルドの皆にしかできないこと。 それぞれあるはずだ。……残り火でしかなかった俺をヒトに戻してくれた。 それが、ミントしかできないことの数多くあるうちの一つだったのだろうさ。」 だから、言葉にしたのだと。 そう伝えた後で。懐から何かを取り出す。それを顔を隠したままの少女の手に握らせる。 →
>>ミント#497438
虎次 「…。」 助けを呼ぶ。それは出来そうにないな、とも思った。 結んだ約束の一つを思い出すが、醜く変生した自身の姿は。 彼女にだけは見せたくないな、と思ってしまった。 「なに。鬼が居て、前のままの姿の今の俺が居たならば。 周りの人間には殺されまではしないだろうさ。」 鬼。それが本来の自分。 報酬で自身の今の姿を持ち帰れなければ、自身の内側での戦いにもなるだろうが。 「仮に死んだとしても。必ず戻ってくる。 ミントの元へな。……俺は約束は守るようにしている。 だから、……今は。」 沈黙を落とし。うな垂れさえしていたかもしれない少女に。 本当であれば、抱き締めたかった。 その提案に乗り。共に歩むのを選びたかったと、叫ぶ自分を抑えつけて。 小さく笑い、貴女へ近づこう。 →
>>ミント#492977
虎次 「だから。それだけは出来ない。 君は君の願いを叶えるべきだ。俺は、俺の願いを叶える。 鬼を斬り、君の元へと行き、見過ごしたものを共に見る。その願いを。」 ケジメはつけなければならない。 その意志は堅く、以前よりも強い火が目に宿っていた。 「なに。気にするな。 俺自身が鬼であるならば……大切なものを捨てた強さだけを持つ鬼ごときに今の俺が負けるわけがない。」
>>ミント#492938
虎次 「……それが出来るのは、もう一人の俺であろうな。 俺が斬った人、その人の家族の怨嗟。恨み。 それらを全て煩わしいと斬って捨て逃げられるのであれば。」 腕を広げる様子を見て、小さく頭を振った。 少女の提案は、自分の望みよりも、自分を選ぶと言ってくれたのに等しい。 焦げたような色の肌を持つ侍はそう考えて。 「燃え滓である俺ですら鬼になる。 君ですら、斬りたいと想い始めるような……人外、外道へと堕ちるだろう。」 その上で断った。 自分はその道を行くことだけは出来ないのだ、と。 →
>>ミント#483054
虎次 「俺は。最後の良心。鍋島虎次貞綱という赤き剣鬼が要らぬものとして斬り捨てた残り火。 ……俺は、鬼となった自分と戦い、倒さないといけない。 鬼ではなく、君の好きなニンゲンとして。」 好きと言ってもらえた手は汚れていた。 染めてはいけない色に。 だから、一度手を解いた。それでも。 それでも尚。 「俺でも良いと言ってくれるなら。 全てを終えてもまだ、人で居られたなら。……また手を取ってほしい。」
>>ミント#483054
虎次 「……すぐに会えるさ。約束したのだから。 それに鬼は探さなくてもいい。……決着はきっと帰ってすぐに行える。」 少女の手に自身の手を添える。大丈夫、と言わんばかりに。 少しでもさらに寂しさを軽減できるように。 或いは、決意を示すように。 「鬼は、俺自身なのだから。 ……この旅路で思い出したんだ。師匠を、兄弟弟子たちを斬ったのは俺自身だ。 狂ったか、或いは、試したくなったんだろうな。自分がどこまでやれるのか。」 敬愛する人々を、尊敬する人々を斬った剣士は。 鬼になった。ただ、それを忘れていただけの事だった。 鬼に襲われなかったのも…当たり前のことだったのだ、と。 そういって、拒む意思を感じながらも一度手を解く。 →
>>ミント#483052
虎次 頬へと引き寄せられる自身の手。 それを拒む理由などなく、むしろ。その感触に喜ばしく思っている自分に気づいて、小さく笑う。 「……分かる気はする。その者の生業とすること。 それによって、硬さも違ったりするしな……。好きと言ってもらえることは嬉しいが。」 この地に来てからも振り続けてきた刀。いくつ、少女と共に苦難を乗り越えただろう。 喜び、手を重ねることもきっとあったはずだ。 だから、きっと。数えられるのは間違いない。 → |
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