礼帰
「…………」

　ダイス運のなさに溜息をつく。1を引いてトゥバン一歩手前で止まりながら。

礼帰
「……人が、増えてきたか…………」

　西のとかげ座と、東のりゅう座。どちらの星域へ向かう人間が多いかといえば──おそらく心理的に、探索できるフィールドの多いこちらが選ばれがちなのだろう。
　中には、西側のプレイヤーとチャットなり何なりでコンタクトを取っている者もいるのかもしれない。あちらはどうなっているのやら。

礼帰
　幽霊に、毒キノコ。
　自然に侵食され、廃墟と化したここ一帯のフィールドは、ホラーを意識したステージなのだろうか。

「…………」

　出くわす敵も、簡単には倒れなくなってきた。
　星の鍵を手に入れ次第、自分の戦い方を変化させるべきだろう──

礼帰
「南でなく北に向かったのは、吉と出るか凶と出るか……」

レイキ
白の鍵、ケフェウス座2と9地点。収集を忘れないようにしたいが、移動がスムーズにいけるかは不安がある
次のルートが開放されるとしたら、ポラリスからか？
とりあえず、まだ待機でいい気もするが……

#覚書メモ

レイキ
ケフェウス座をほぼ探索しきったプレイヤーもいるらしいが、詳細は不明。
スマホから得られるデータによると830件のプレイヤーが存在するらしいが、さほどNPC以外と顔を見合わせてはいない。ログアウトをしているか、あるいは、ログインできなくなったのか。不明。
わからないことはまだ多い。

#覚書メモ

レイキ
ステラコード：覚書メモ2

・中心街（ポラリス）からケフェウス座方面へ向かえる。全容は不明。ケフェウス座以外のルートは？　要情報収集
・ケフェウス座の「試練の星」までで、ひとまず行動をストップ。先に進みつづける前に、色々と知るべきことは多い
・現実世界はどうなっている？　……ログアウトを試しても良さそうだが、戻ってこれるかは確証無し

レイキ
ステラコード：覚書メモ

・アプリのシステムと仕様に慣れる
・ステラボード内の情報を把握する
・まずは歩き回る。現実世界との違いに戸惑うことも多い。慣れることができるのかは不明
・多数いるプレイヤーを情報も余裕のある時に確認（先へ進むことを考慮すると、どちらにせよ交流は必須か）