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>>ロスト#496680
ガーネット 「はい。………」 言いかけて、やめた。 言わずともそれはもうすでにあるもので。 「こういう時に、ピッタリの言葉を知っています」 「いってらっしゃい」 見送りの言葉をかけて、だけどここを一番に離れるのは青年だ。 何度か振り返るようにあなたの方を見ながら 青年は来た時と同じ足取りでここを発つ。 きっと白い木を背にしているのだろう、 それについてもまだなにも知らないが いずれと、 期待を先に残すことで別れられるのだった。
>>ロスト#496338
ガーネット 「……苦しいことも、楽しいことも大事な思い出、 不完全な思い出とは美しくはなく、歪なものである」 もちろんこれは、青年自身のものではある。 これもまた伝えなかった後悔を繰り返さないものであったのかもしれない。 それは、あなたと話して、青年が選んだ今回の答えであった。 「……はい。必ず、そうしましょう。 もちろん、『もし』が無いことを祈りますけれど」 自分にできることなどたかが知れているだろう。 けれど青年は頷いた、背中を押したからには心配で 引き止めるつもりもなく、 「信じていますから」
>>ロスト#495098
ガーネット 選択の先が善きものであるとは限らない。 たとえ踏み込んでいても、あの時従僕であり続ければと思うこともあるだろう。 「ですが、私は。 ロストさんのその気持ちを、サクラさんに伝えて欲しい。 サクラさんが思い出すにしても、 その後……どういう選択をしたとしても お二人が話して決めて欲しいと、願います」 そして願わくば、 「ほんの僅かな間でも、あなた方が ともに楽しんで欲しいと望んでしまいます。 ……結果は、この通りではないかもしれませんが…… 希望ということで……」 もにょもにょ…
>>ロスト#495098
ガーネット 「以前、私はあなた達に……挫折や後悔は無いと そう言いました」 「ですが……」 言葉は濁る、その間が…逆だ、と何より語っていた。 「私の後悔は、主の悩みを聞き届けられなかった事にあります。 もちろん一度は尋ねましたが、なにも話してもらえず。 友とはどういうものであるか…所詮私は造物ですし、と そもそもの立場そんざいいぎに迷いを持ってしまった。 ……ですが、あの時もっと踏み込んでおけばと 思い続けているのです」 ただ── 「この 後悔 は、どちらを選択してもあったと思います」 →
>>ロスト#495098
ガーネット 「Memoriesほうせきにんぎょうを美しいとする人は多くいます。 それは、見目の話ではなく…その思い出が、 そうさせているのだと、」 その人形は人とともにあり、その証を残すためにある。 制作者が本当に願ったのは 誰かに寄り添う 希望という愛。 「私は 思うのです」 →
>>ロスト#495098
それは、不安を募らせるあなたには唐突だったろう。 青年が語るのは自身のことで、 なぜ、いまそれを言うのか、戸惑ったとしても当然だ。 だが青年はそれでもあなたを見ながら続ける…… →
>>ロスト#495098
ガーネット 沈黙──。 それは長かったかもしれないし、ほんの一瞬だったかもしれない。 この世界の星がちらちらと瞬く…それだけが時の流れを感じさせる唯一であった。 「 Memories 」 「この名の意味は、思い出 とされています。 私を生み出した方は、私に『人の友』であれと願いました。 特別な力はありません 目的は記憶そのものにあるので。 核に宝石が使われているのはそのためです。 ……石は、永久に近い時を持ちますから」 →
>>ロスト#490029
ガーネット 「悪い子……」 「ロストさん達の世界のこと、私にはわからないことですから おふたりの事情を知らずに言えるものではありません…」 相応の理由があったのかもしれない、それは人のものか人でないものか 事情とはそういう複雑な事柄であるからあなたを悪いとは断じない。 「けれど、 サクラさんは…。 許してくれた、んですよね? 今のサクラさんは、ここへ来る少し前のあなた達二人の そんな大切な出来事も…忘れているんですよね…。 それをロストさんだけが覚えていて。 ロストさんも、忘れた記憶があるとはいいましたけど… 本当に、このゲームを『一緒に』楽しめていましたか…? いつも…不安があったのではないですか? 私は、それがとても気にかかります」
>>ロスト#488010
ガーネット 「え……、 それは…」 ただ事ではない、その悩みは。 声に出すまでに少しの間を置いてしまう。 「…記憶を思い出すと、そうなって しまうのですか?」 それとも、あなたの不安がそう思わせているのだろうか。 確かめるようにもう一度、ゆっくりで良いと、 合図するように掌を見せて緩やかに促した。 |
>>ロスト#486909
ガーネット 「思い出してほしくないことは、サクラさんにとって つらいことなんでしょうね……。 でもロストさん、サクラさんはその記憶を思い出したとして それで今までのように楽しめなくなるんでしょうか?」 つらいことも楽しいこともあったに違いない。 サクラがどれほどの心の持ち主か、 青年は、確かにわかってはいない。それでも。 「うどんを食べた時は…楽しそうでしたね」
>>ロスト#486909
ガーネット 「……そうだったんですか。 私は、あなたは記憶喪失じゃないのだと感じていました。 以前同じような個体がいる、と言っていたでしょう? ですから、あなたも新しい個体に…ええと、ゼロではなく 派生して生まれたものなのかと」 少し違ったんですね、と笑った。 地面に降りたあなたに手を差し伸べて、持ち上げても 良かったのだけれど。 庇護下に置くような仕草は"我ら同士"では違うだろうかと。 椅子から降りて前に座る。 目線こそ合わないけれど位置は合わせて。 →
>>ロスト#483587
ガーネット 大丈夫、とまっすぐ返ってきた言葉は ほんの少し安堵するものだった。 進められるままに椅子にかければ白い木が視界に広がる。 「何かあったんでしょうか…。 それをきくのが良いかと、考え直したのですが」 「ロストさん、少し前に…そう、うどんを食べた日 私はあなたに聞きたいことが出来ました。 サクラさんのいないところで、まずは聞きたかったこと。 ロストさん。 あなたは、サクラさんの記憶について何か知っていますよね? そして時々…不安そうにサクラさんを見ている、 それはいったい何故でしょう……?」 あなたが告げようとすることに、関係があるだろうか。 あなたの声を待つのはこちらも同じ、 だから自分の持っていた疑問と、あなたの言葉を 照らし合わせるつもりで、青年は尋ねる。
>>ロスト#483465
ガーネット そこへ来た青年の姿。 きっちりとした衣服に姿勢よく、迷うことなくまっすぐ歩を進めている。 "この辺り一帯"と表現させてもらうが、この待ち合わせの相手の空間に 足を踏み入れたその時は思考の波の中で驚きを覚えたものだ。 「ロストさん、こんにちは。それともこんばんは。 お元気でしたか──は、聞けなくなってしまいましたね」 「大丈夫ですか?」 椅子が一脚、ふたりで会う、というのだからこれは 青年じぶんに向けてのものだろうとは思ったけれど。 椅子をあなたと挟んだところで、青年は首を傾げて尋ねた。
>>ロスト#482459
ガーネット 「そうなんですか? 私はまだそこまでたどり着けていないので、 ロストさんはお早いですね、流石です」 途切れ途切れの言葉は迷いを感じさせる。 うーん…と悩むこともなくメッセージは返ってきた。 「じゃあ休憩しましょう。 私もちょうどお話したいこともありました、けれど ロストさんのお話をきくのも良いですね」 "聞きたいな"という気持ちがこもる内容だ。
ガーネット
奪取かぁ… |
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