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病葉迷架創の言葉に小さく頷いた。
「楽しかったです…………」
病葉迷「………人気のゲームなら…?」
「かなり、面白かった…ですし……ありそう…」
病葉迷「えっ……と、その、あの。
そんな架創さんもミアちゃんも上手で…。
さすがWASDの部員さんだなと、思って……」
指先を絡めて俯く。
「…………えへ」
落ち込んでいるのではなくて。
少し照れた。
病葉迷ボサボサの髪が撫でられています。
ミアちゃんには割と懐いている。
「……って、勝ったんですよね……?私……」
恐ろしいゲームですね…。
病葉迷「えっ?」
「あ」
「そ」
「そう………です、よね……」
「今まで………ありがとうございました……」
「……私なんかと一緒にいてくれて……」
恋愛経験0 告白回数0 フラれ回数1 ←new!!
病葉迷~暫くして~
「ししし、失礼しました……」
帰ってくるなり三つ指突いてぺこぺこ土下座。
病葉迷「う" ぶ ぇ」
圧倒的吐き気―――――☆
蚊の鳴くようなお手洗い借りますの声がして部屋を飛び出した。
病葉迷「は、 ぁ は ぅ ………」
からからの喉から絞り出したような声。
こ、これでよかったのか…?
頭は熱が昇ってよく分からなくて。
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病葉迷スゥーーー。 ……はあ。
深呼吸。
彼と目があった。
「―――佐藤くん。聞いてください」
病葉迷「――――」
いやでも。
折角、こんな機会をもらって、
今、自分は初めて同年代の友達と一緒で。
僅か乍ら楽しいと感じ始めている自分もいる。
教室で机を並べられなくても。
今は少しだけ青い春の香りがした。
逃げ出したいけれど、なりすました時間が
逃げ出しそうな足を押しとどめて。
―――そうだ。
自分はあの時ロールプレイを続けていたのだから。
今少し、同じことをしよう。……そうだ。
病葉迷「―――――」
読み上げる!?これを!?
ゲームだからと真剣に生み出された文面は
到底正気で読み上げられるようなものではなかった。
どうしよ………。
病葉迷「あ、は、はい………」
促されてカードを確認し………。
………。
……………二度見。
病葉迷「!?」
こう!?こうなの……!?これでいいの…??
これは勝ち?負け……?
とにかくワードパワーが強いことだけは分かった。
「はわ……」
病葉迷パチパチパチパチ…。
人のをよく聞いておこう…。
どんな風にやるんだろう…。
病葉迷「――――」
こくこくこくこく。
なんとか並べ替えられたようだ。
回答する順番は佐藤が決めよう。
病葉迷時間制限のなかワチャワチャとカードを組み替えている。
話題探している時よりは気楽そう。
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