>>ユーシィ#527402
ウキシロ
「そういえば、ユーシィさんは立場上
　上層にアプローチするのは難しいの？

　明らかに契約が守られてない状況が変わらないと
　シラズ君のような人はこれからも出てしまうし
　ユーシィさんもずっと罪悪感に苛まれなきゃいけない。
　そこはどうにかなってほしいよなぁと思うのだけど……」

>>ユーシィ#527406
ウキシロ
「正しいか、間違っているかわからない時でも
　手を離さずいてくれるところが
　ユーシィさんの一番優しいところだと僕は思う。

　そうして向き合った人の行き着く先が
　素晴らしいものとは限らないけど、
　その過程の日々は縁として確かに紡がれて、
　だからこそ"彼らはあの樹の下に留まっている"んだろう。

　きっと多くの人がわかっている」

（続）

>>ユーシィ#527266
ウキシロ
「じゃあ、早速……と言いたいところだけども
　相変わらずユーシィさんに厳しいなシラズ君。

　ねえユーシィさん。
　シラズ君の目的は奥さんに会いに行くことなんだ。
　だからいずれにせよ、雨木の庭には戻らないように思う。

　何か、言っておくことはある？」

>>ユーシィ#525301
ウキシロ
「僕には、ひとつ仮説がある。
　もし良ければ、これから車掌さんに聞きに行かないか？

　シラズ君の切符が、"白からオレンジに色づいた"。
　それが意味するところについて。

　前から気になってたんだ。
　自由席と指定席の切符の色分け。ウォンツ君の虹色の切符。
　それを車掌さんが……"星の色"と言い表したことが」

>>ユーシィ#525301
ウキシロ
「あるいは、それは……
　"命よりも大切"だ」

（続）

>>ユーシィ#525301
ウキシロ
「うん……まさに、シラズ君の言う通りかな。

　進むこと、動かざることに良し悪しは宿らない。
　意味が生じるのは、自分が置いた"標"を以て測る時。

　良かれと『"動かざる"を行う』ための旅だと言える。
　
　僕には、理想の姿になることより
　大切にしたいことがあるんだ」

（続）

一瞬POP
「そっかぁ〜〜〜」

ウキシロ
「ペック君もおつかれさま。

　僕もそろそろ休もう……」

列車に戻っていった。

ウキシロ
「こじらせているなあC.G.さん。
　というか何で僕を噛んだんだ……」

見送り。

ウキシロ
「スパダリ弁当。
　スパゲッティは入ってそう」