全体 タイムライン リスト 返信 自分 秘密 所属星座 募集ボード
>>ロスト#544243
ヘルガ 「行ってらっしゃい、サクラ」 旅立つための言葉に、送り出すための言葉を選ぶ。 その背中はきっと、顔を合わせたばかりの頃よりは広く見えたのだろう。 あなたの姿が見えなくなるまでは、女も静かに佇んでいた。
>>ロスト#540801
ヘルガ 「私も、貴重な時間を過ごせたわ。 誰かとゆっくり食事をしたのはとても久しぶり」 気兼ねなく過ごせる時間というのは得難いものだ。 美味しかったわ、と言葉を添えて 食べ終えた器を置くのだろう。 寂しげな笑みを見れば同じように少し名残惜しげな表情を滲ませる。 悔いを振り切って、寂しさだけを残して。 後ろ髪を引くものがあるからこそ過去を覚えていられるのかもしれない。 「あなたの納得できる道を、歩んで頂戴ね」
>>ロスト#539805
ヘルガ 「あなたの思い出の味なのね」 家族や同僚。そういった者達と共に過ごした記憶も 戻ったということなのだろう。 であれば、記憶を取り戻したのはあなたにとって 悪いことばかりではなかったのだと思える。 麺や具材、ひとつひとつを大切に味わう。 あなたの思い出を噛みしめるかのように。 「あなたの安らぎの中に私も加えてもらえるのだとしたら それはとても、喜ばしいことね」 誰かの記憶の中で生きていけるということだから。 同じように、あなたという存在を記憶に刻みつけよう。
>>ロスト#539497
ヘルガ 魔力を帯びた宝石とも違う、奇妙な感覚。 おそらくは知識にない何かなのかもしれない。 「私にも、はっきりとは判らないわね」 「あなたの言う通り、 元の世界で調べてみるのが一番良いのかもしれないわ」 一種の奇跡のような現象を起こせるこの石が、 もしかすると何かの役に立つ可能性も否定できないから。 石をあなたに返した後は、またうどんを味わい始める。 温かな料理で身体もぽかぽかと温まってきた。
>>ロスト#539028
ヘルガ 「願いを形に……」 なるほど確かに、望んだ食事が形になっている。 食器を置くと代わりに石を手に取り、宙にかざして観察した。 魔法的な気配がする以上のことが読み取れるかはわからないが。 「仕組みは色々考えられるけれど… 不思議な石もあったものね」 「あなたに関わりの深いものなのかしら…」
>>ロスト#538862
ヘルガ 「器用ねえ……」 感心したように箸の扱いを見ていたものの やはり真似できないと悟ったのか、お言葉に甘えて フォークで巻き取り口に運ぶ。 「当たり前だけれど同じ麺料理でも、パスタとは違うのね。 とても気に入ったわ」 未知のものにも興味津々といった様子で頬張っていく。 「それにしても、食べ物を取り出せるなんて 不思議な石ね。魔導具か何か?」
>>ロスト#538636
ヘルガ 「あら、いい香りね。 あまり嗅いだことのない匂いだわ」 魔法に似た気配のする不思議な石を見つめながら 実物が出てくると小さく拍手をする。 箸を使ったことはないが、興味深そうに2本の棒を眺めた。 「麺はフェットチーネに少し似ているけど… うどんは食べ方が決まっているものなかしら」 自分はフォークを持って、あなたと料理に交互に視線を送る。
>>ロスト#538033
ヘルガ 「構わないけれど…」 なにやら神妙な雰囲気での申し出。 居住まいを正して耳を傾けたが、続いたのは食事の誘いだった。 しかし彼なりに思い入れのあることなのだろう、と納得し もちろん、願いは快く受け入れられただろう。 「うどん、というのは……どんな食べ物なのかしら」 知識にない食べ物らしい。 あなたが勧めるものだから、そこまで警戒心は抱いていない。
>>ロスト#536975
ヘルガ 袖で顔を拭う様子を微笑ましそうに見守った。 「……どういたしまして」 背を押すくらいしかできないけれど 返す言葉としては、これが一番当て嵌まるのだろう。 「不安を抱くことは無理もないわ」 「私にできることは多くないけれど… その不安を乗り越えた先に、 あなたの願う未来が待っていることを祈りましょう」 己の世界での祈り方にはなるが 短く、十字に手を添えて。 僅かでもそれが良い未来を引き寄せられたらと。
>>ロスト#535537
ヘルガ 「……ええ。あなただけでも・・・・」 限られた一握りだけでも。 奇跡で救われるのなら、誰一人救われないよりもずっと良い。 そう捉えてしまう性格だった。 隠された表情を知ることはできないけれど、 伝う涙は見えたのだろう。 そっとあなたの背に手を添えて、過ぎる時間を過ごしていた。 「前に進み始めたら、立ち止まって ゆっくりと考える時間は無いかもしれないもの」 だから今、弱気な表情を浮かべるくらいは 許されたっていい筈だ。 そう伝えるかのように温かく声をかけただろう。 |
>>ロスト#535330
ヘルガ そうして一呼吸を置いて、再び口を開いた。 「でも、あなたが願うことにすら迷っているというのなら…」 許すことで前を向けるのであれば。 喜んでそれを与えよう。 「私が許しましょう」 「──サクラ。」 「許しがあればあなたは、未来へ踏み出すことができる?」
>>ロスト#535330
ヘルガ 「………………」 「生きたいと、願う事は」 そこでほんの少し、僅かに。間が挟まる。 もしかしたらあなたは気づかないかもしれないくらいの。 削れていく命というものに覚えが無いわけではなかったから。 だがそれは私事であり、引き合いに出すことはない。 「誰かの許しが要るものではないわ」 穏やかな声音は、しかしはっきりと言葉を紡いだ。 私事への感情だけは、そこに滲んでしまったかもしれない。 ▼
>>ロスト#535063
ヘルガ 「………」 「重ねてになるけれど、無理もないことではあるのでしょうね」 最後の猶予を楽しむことは、きっと間違いではない。 「でも、そうね」 「あなたの仲間があなたを諦めていなくて あなたもそれを諦めない気持ちが少しでもあるのなら」 「残された時間の先を、望む価値はあるのではないかしら」 連れがどのような手段を考えているか 考慮しなければならないことは少なからずあるけれど。 それでも、未来を願う事は禁じられてはいない筈だ。
>>ロスト#534371
ヘルガ 「死までの瞬間……」 語られる内容は壮絶なものであったが、 遮ること無くそれを聞き届ける。 「確かに、大抵の人にとっては受け入れ難い、 思い出したくない状況かもしれないわね」 しかしあなたの表情を見るに、苦悩や絶望は読み取れなかった。 その落ち着きが諦観である可能性も否定はできないけれど。 「思い出したからこそ、その淵から這い出る可能性がある… 私にはそうも受け取れるけれど。 ……あなたは、今置かれた状況をどう考えているの?」
>>ロスト#533458
ヘルガ 「……そう、記憶は戻ったのね」 「あなたにとって望ましいことであったのなら、 私もそれを祝福するわ」 照れたような謝罪を聞けば口元を弛ませ笑みを零した。 「気にする必要はないけれど、そうね。 その言葉は受け取っておきましょう」 「私も少し、弟を思い出したからお互い様ね」 あまり気に病まず済むように、冗談を織り交ぜて。 「それで……話し合いで記憶が戻った結果、 何か他に変化はあったかしら」 ひとつひとつ、あなたの話を聞いていく。
>>ロスト#532791
ヘルガ 木製のベンチの側まで来ると一度立ち止まり、 あなたと顔を合わせて挨拶を交わしただろう。 「…なんだか、とても久しぶりに感じるわ」 実際に経った時間は思うよりは短いのだけれど。 ベンチならば二人が余裕を持って座るスペースがあるだろうから、 促されればそっと隣に腰を落ち着けるつもり。 「元気にしていたかしら」 弟でも気にかけるような言葉を添えてから。 用件があるだろうあなたが口を開くのを静かに待っている。
>>ロスト#532791
ヘルガ 靴音を響かせて待ち人は来る。 ここが舗装されていたならこつこつと軽やかに。 むき出しの土草があれば、柔らかくそれらを踏みしめる音。 遠目に見つけたあなたの表情から落ち着きが読み取れたなら、 女もまた安堵の色を滲ませた。 ▼
>>ロスト#531664
ヘルガ 短く届いた文章。 不思議と、長い時間をかけて打たれたように思えた。 ゆっくり、指を彷徨わせながら返事をしたためる。 『こんにちは。もちろん構わないわ。 あなたの都合の良い所で待ち合わせましょうか』 腰を落ち着けて話すのに良さそうな場所を選び、 そこで待ち合わせることになるのだろう。
>>ロスト#493996
かげさん 「早く再会できるとよろしいですねえ」 三日月を浮かべた影の真意は相変わらず読み取れないが この言葉が嘘でないことは確かだろう。 「おや、挨拶回りで御座いますか。 今後の予定の詳細は存じ上げませんが、少なくとも 遊戯が終わるまでは彼女も留まっていることでしょう」 悔いを残されませぬよう、と。 忠告未満の声を掛ける。 |
(C) 2024 Hisagi & CloveR Steps.