星光
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ルクステラ
星明かりの落ちるオアシス。 そのほとりに佇む影がひとつ。 「ここは一段と静かだなぁ。 まぁわざわざこんなところにくるようなもの好きなんて───」 夜空を見上げ、続く言葉の代わりに息を吐く。 「すべて……とまではいかなくても、上手くいくといいね。」 ゆらりと尾が揺れ、青白い軌跡を残した。
ルクステラ
「うーん、これからどうするかなぁ。」 暗い谷底。 水面にぷかぷかと浮かぶ影は、遠い空に向かって手を伸ばす。 「意外と何も無いな、ボク。」 伸ばした手は糸が切れたように、ばしゃりと水面に崩れ落ちる。 「これからどうするかなぁ。」
ルクステラ
古びた赤い郵便ポストの上に座って、足をぱたぱたさせる影がひとつ。 「あまり人も来ないし、雰囲気もいいからデートスポットとしてよさそう~……と思ったけど、ちょっと交通の便が悪いのかな。」 たまに通りがかる人を眺めては独り言をつぶやく。 「まぁボクには関係ないのだけれど。」
ルクステラ
「この辺りは夕暮れの星だったかぁ。 ずっと明日がこないっていうのもどうなんだろうね。」 田舎のバス停のようなベンチに座り、以前に訪れたときと変わりない景色を見てひとりごちる。 「でも楽しい日なら終わらない方がいいって人もいるのかなぁ。」
>>ハルニレ#499238
ルクステラ 「……おもしれー男だな、キミは。 ほんとに、うっかり死なないように気をつけてくれよー。」 呆れ半分、心配半分の視線を送る。 「そうだねぇ、また会えたらボクのことを話すのもいいかもしれないね。 きっと長くなるだろうし。 だからそれまで死なないようにねぇ。 キミの旅が良いものになることを祈っているよ、ハルニレ。」 焚き火の前に座ったまま、ひらひらと手を振る。 "また明日"というような、軽い別れの挨拶。
>>ハルニレ#497988
ルクステラ 「おや、もう行くのかい。」 荷物をまとめるあなたを見て、自分のコップに残っていたお茶を飲み干す。 空になったコップを二度三度と振ると青白い光に包まれ、さらにもう一度振ると光は霧散し、コップは使う前の状態にもどった。 「ごちそうさま。楽しかったよ。 ……というかそれ、熱が出るだけでよかったね。 現実なら死んでるところじゃないの。」 ほんとに気をつけなよ、と続けながらコップをあなたへと返す。 |
ルクステラ
「いつきても、ここは真っ白だな……。」 新雪の上にばたりと背中から倒れ、大の字になる。 「ゲームクリアしなければ、まっさらまっしろになるのかな。 ……まぁいまさらどっちでもいいのだけど。」 目を閉じて軽く息を吐く。 小さな身体に、はらはらと雪が積もっていく───
ルクステラ
「今やいろいろ懐かしいな、ここも。 というか、結局ポラリス周辺以外だとこの辺りが一番住環境が良さそうだったな……。」 宇宙は人類に厳しかった。 「あっ、魚。」 水面をぴちゃぴちゃと歩いてお魚を追いかける。 特に意味もなく、暇を持て余しているだけ。 「そういえば、この魚とか持って帰れないのかな。 その場合、魂はどうなっているのか……ちょっと気になるな。」 それでも魚を捕まえるわけでもなく、ぴちゃぴちゃと水面を走り回っているだけ。
>>ハルニレ#487982
ルクステラ 「燃料のようなものかぁ。 それはなんとも味気ないなぁ。 食事は娯楽でもあるんだぜー。」 これは娯楽程度の食事で生きていける者の言かもしれない。 「まぁでもさ、失敗してもきっと楽しいと思うんだよね。 この苦かったお茶だって、楽しい思い出のひとつになったしね。」 今は甘くなったお茶をわざとらしくすすり。 「マニュアル……じゃなくてレシピを読み上げるだけなら得意だから任せてよね。」 厳密には"料理ができる"というわけではないのかもしれない。
>>ハルニレ#481095
ルクステラ 「いやーまー、ボクも料理はねぇ……。 できなくはないんだけど……。」 ただレシピ通りに作るのも違うよなぁと思いつつ。 「もしそのときはキミが料理してくれよー。 焚き火で焼いただけでもいいからさ。 それはそれで楽しいかもしれないぜー。」 美味しいよりも面白いの方が好きなだけかもしれない。
>>ハルニレ#468279
ルクステラ 「やだ……育ちのいい子っ……!」 余裕のなさそうな環境の生まれだと聞いたのに、よくできた人間だと感動する。 さぞ周囲の人間に恵まれたのだろう、とも。 「どれも生きていく上で役に立つ事じゃあないか。 とても頼もしいよ。 それに野鳥を食べるっていうのも、ボクからしてみれば珍しくて、なんだか楽しそうに思えるよ。」 心の中で好評価の判を押しながら、いい感じに冷めてきた甘いお茶をちびちびと口にする。 |
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