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海老原先生
「ここで分からない部分はすり合わせていこうとか言ったら、 また規定の小間寺ルートに行っちゃうんだろうな……」 なんだろう教師として大問題発言になりそうだから言わないけど してくれないかな、恋とか。
>>ku#567708
海老原先生 ……随分と上機嫌にさせてしまったな。ただでさえ強いのに。 彼女が卒業するまで半年、教育実習までが約3年だ。 中々に、分の悪い勝負を挑んでしまったもんだなと思う。 どうにか、前回やられた1敗を取り戻せればと思うのだが。 どうにも、このタイミングでも先を行くあいつに勝てそうもない。 歩きながら、北極星に向けて、左手を掲げる。 見えない左手の輝きの上に、一際輝くその星を乗せた。 これは。 先が思いやられるな……。 これから先もずっと。 先の先。ずっと先まで。
>>ku#567708
海老原先生 とんとぶつかって、 くるっと回って、 耳元で囁いて、 機嫌よく笑いながら、 ばっちりこっちの顔を見た上で、 満足したように、先を駆けていく。 「――――~~……っ」 夜に、出してはいけない声が出そうだった。 そんなに強い衝撃ではなかったが、 首の後ろを、まるで痛みが生じたように押さえる。 行こ? じゃないんだが。えへ♡じゃないんだが? 行くとしたら、どこまで行く気だ? 少し跳ねてすらいる。 まあ、あいつが楽しそうだから、この夜だけは許すしかない。 「……お好きなとこまで」 言いながら、星空の中、遥空イチハの後ろを歩く。 ▽
>>ku#567171
海老原先生 「……帰るぞ、遥空」 言いながら表情を隠すようにして、先に歩いていく。 伝わりはしたかもしれないし、そうでないかもしれない。 どっちだったとしてもあまり見られたい表情ではなかった。 その背中は、生徒の貴方にとっては、余りにも無防備で。 教師の教えに逆らって、一歩踏み出したところで。 追いかけて手を握ったとて、後ろから突撃したとて、 この暗がりでは、誰も見えないだろう。 見ていたとしても、恐らく満天の星空ステラボードだけだ。 ――[行動する]?
>>ku#567167
海老原先生 大きく、一回だけため息を吐く。 ぎゅっとしていいか。何を?どこで?誰が、誰に? 「……ダメに決まってるでしょ」 「どう考えても」 何の代わりかは、分からない振りをする。 そんな顔するなよ、遥空。 お前が頑張ったのは分かっている。 分かっているから、勇気を振り絞ったお前に報いて、 願われた"対等"こそが彼女の願いだとするなら。 そのワガママ、叶えてやらんこともないよ。
>>ku#567171
海老原先生 ……答えを示されなければ、 分からないというわけでもないのだ。 それらのヒントとは別に、遥空と過ごした日々が、 "こういうとき"、"こういう表情"をして、 よりにもよって"左手を重ねてきた"ことが、 『約束』が何かを浮かび上がらせてきた。 それは、渡すものではなく、 そこに、すでに嵌っていて、 そしてそれを"俺が認識できない"のだとするなら。 ――それ自体が『関係性』で認識できなくても、 ――それ以外を『関係性』で認識してしまえば。 その輝きの外形の感触は分かってしまうものだ。 遥かなる星空が、点と点を繋いで星座を作り上げるように。
>>ku#567171
海老原先生 ――『約束』。 俺には結局、それが何だったのかは分からなかった。 手が引かれたときに自分の掌には何も載っていなかったし、 遥空の手にもおかしなところは何もない。 なんでもないと誤魔化した彼女の要望通り、 それは自分にとって彼女の態度以外手がかりのないものとなった。 彼女が前を向けて、折り合いをつけられる納得の形が何なのか。 知りたくなったからお願いしたのだが。 それがどんな形であるのかは、彼女が求めているものも、 自分が認めたものも理解っておくことは必要だと思ったから。 だから、答えが示されなかったことを表情には出さず。 内心で、大きく息を吐いた。
>>ku#567171
海老原先生 左手に乗せられた手。 少女らしく、自分より一回り小さな手。 「………」 その手を取って、観察する。 やがてそれは、なんでもない、という否定の言葉と共に、 自分が手を離すと共に、音もなく引かれる。 「……ああ? うん。 まあ……遥空がそう言うなら」 耳の後ろを掻いた。 もう冬に差し掛かっているのに、少しだけ熱を持っている。
海老原先生
バチカン市国か小間寺かってとこあるもんな……。 「先生としては小間寺のリテラシーの高い部分は 実はありがたいんだけどね。 短くとも半年以上の付き合いになってきたんで、 ここの男子はそんな本能剥き出しじゃないって 理解してやってもいいころかもとは思う」 時間以外は心配になるくらいではあるし。時間は合格。 |
海老原先生
「押し入れより随分コンパクトに収まった猫型ロボットだな……」
>>ku#562743
海老原先生 「……だから、見せてみ」 あなたの指の輝きと。 同じ輝きを携えた左手が、あなたへと向けられている。 それは、今はあなたにしか見えない。 本当に海老原湿が願ったのは 『遥空が安心できるような"約束"』ではなく、 『遥空と自分が折り合いをつけられる、 今の二人が己を大切にできる"約束"』であったから。 自覚させれば消えてしまうかもしれないそれを、 あなたは差し出しても、差し出さなくてもいい。
>>ku#562743
――だから。まるで。 その指の輝きに気づかないような教師の振る舞いにも意味があって、 それは双方の合意として"約束"として形を成していながら、 今それに片方は気づくわけにはいかないという"事情"によって、 まるで知覚できないように空とぼける姿が生徒の目の前にある。 よほど取り繕う演技が上手いのでもなければ、 やはりその姿は、その指の輝きを知覚できていないように見えた。 あなたが生徒で。 わたしが先生だから。 それが事情で。 その事情を乗り越えて無意識下で取り決められた約束は。 自覚してしまえば教師の顔で簡単に外されてしまうであろうそれは。 "約束"と非表示でセットしてそこにある。 ▽
>>ku#562743
海老原先生 「……?」 遥空の態度に、片手を出したまま、首を傾げる。 「……いや、遥空」 「約束ってのは、一方的じゃ成立しなくて、 双方の合意があってこそだから」 「でも多分、お前のとこに何か届いたなら、 こっちも内心で約束成立してるってことなんだろうけど」 「それでも、なんか"事情がある"とかじゃなければ、 約束の内容くらいは両方知っておきたいだろ?」 "約束"とは、当事者間で将来に渡る物事を取り決めることである。 だからそれは、当事者同士が合意をしなければ形成されない。 |
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