
全体 タイムライン リスト 返信 自分 秘密 所属星座 募集ボード
>>迷#560110
菜月 「……どういたしまして」 そんな風に思っていたのか、と、 また1つ彼女を知れた気になる。 素直に受け取り、同じく返した。 「望むところというやつさ、私のホームズ。 楽しくなるよ、きっとね」 踵を返す。 手を引いて、部屋を後にした。
>>迷#559756
菜月 「そんなに!? ……ま、待て待て、今思い出す」 ごそごそと体をまさぐる。 スマホはある。煙草の残りと携帯灰皿…… 忘れ物、忘れ物……? あと持ち帰るものといったら…… 「…………」 「…………?」 探偵の手を取ってみる。
>>迷#559672
菜月 「そうだね。 ……大丈夫、誰かさんが沢山写真も撮ってくれたことだしね」 ふ、と笑って見納めた。 「……え゛。 これで全部……だよな? あれ? な、なにかあったか……?」 慌てて再び見渡した。 生身の旅と違い、荷物は殆どなかったはずだが……
>>迷#558081
菜月 「問題ない……はず」 サメ釣りの釣果を小脇に抱え、最後に部屋を見渡した。 短い間だったが、色んな思い出が詰まった一室。 お祭りの最後のような寂しさがあった。 「……うん。大丈夫だ」
>>迷#533562
菜月 「そう言ってもらえると、書いた甲斐もあったというものだ」 楽しんでもらえると、嬉しい。 読み終えた心に、心地よい余韻が残れば言うことはない。 言えば本人は困るだろうけれど。 やはり探偵小説は、ヒーローの物語だと思うのだ。 「うぁー。そこね。そこはねー……」 ぐったり転がりつつ、2人で最終調整をしていった。
>>迷#530706
菜月 「私の知り得ない“事実”はない。けれど、 君が何かを知って、どう考えるか。 そもそもそこにある“事実”をどう解釈するか。 そればかりはひたすらに検討、考察だ。 実際、相談してディティールアップしたところが多い」 満足気に笑い。 「……詰め切ってない段階を見せるのには、覚悟が要ったが。 編集者より嫌だ、探偵」 |
>>迷#529862
菜月 「一人称だからね。何が映らなかったのかは重要で…… ……うん……読者の胸にだけ、幾つかの“真実”が 残るのだ。それがうっすらと“事実”を浮き彫りにする……」 うわ言のように言いながら、ぼす、と横に倒れ込んだ。 ぱた、と火のない煙草がシーツの上に落ちる。 「……書けるものだね、“君”の描写こと。 絶対的な正解を前にしたら、手が進まないなんてことも あり得るとは思っていた」 ぼんやりとした目で顔を見つめる。 「……楽しかった…… 今までで一番、君の視点に近づけた気がする」
>>迷#529169
菜月 「……どうだい」 共同執筆を始めてから、最初の一本。 言問迷の上海旅行は、半ばまで書かれていたその工程を、 ほぼ初めからやり直していた。 なんせ、本人がそこにいる。考証の精度は段違いだ。 頭の中の登場人物の言動を予想し、考察し、 時には引き出す過程のように、 言問迷に問い、おおいに語らった。 ついにそれは完成までこぎつけ…… 「もう自分じゃよくわからんのだが」 創作者の末期症状だ。 火の付いていない煙草を咥えた女の目は、昏く濁っていた。
>>迷
……身内・・に盛大に弔われているだろうところには、 流石に顔を出せなかった。 上海を発つ飛行機の窓の外を眺めながら、 一人静かに悼み、偲ぶ。 堕ちるべくして地獄へ堕ちた…… ……異国で、ささやかな接点から親切を施してくれた人。 人とは、なんと複雑な模様なのだろう…… ――― ―― ―
>>迷#523239
菜月 「いい感じに帳尻合わせてくれないと困るぞ~。 ただ帰る私ですら、何日消えてんだって話だ」 ちょくちょくゲームから落ちて・・・いる人間を考慮すると、 時間は進んでいるのではないかと考えている。 「……はは、うん。……ありがとう。 もう、大丈夫だ」 応じる。ぽむぽむ。 「君は私の罪でもなければ、偶像でもない。 ただの1人の、大切な人だ」
>>迷#522355
菜月 「想定されてる挙動っぽいから、どうにか……こう……」 星に願いを。祈りを捧げた。 「こうしてみると初期のテンパりっぷりが泣けるな。 もう、見てらんない」 どことなく強張った笑顔から始まる思い出を、 苦笑いでスワイプしていく。 どれもこれも、昨日の事のように思い出せた。 「……うん、やっぱりいい写真だ」 さっきのオーロラを背にした1枚を待ち受けにした。 ご満悦。
>>迷#521798
菜月 「……どうにかお目溢しを…… ……いやぁ、はは……」 だめかなぁ。……目を逸らした。 「不味そ~。私ああいう、 真面目で大きいのが敵に回る系苦手なんだよなぁ。怖すぎる」 悲壮な逃避行を想像して身震いした。 ステラボードの執り成しに熱い期待がかかる。 「……お。いいね、とても綺麗だ。 送ってくれよ、欲しい」
>>迷#520742
菜月 「楽しませようとしてのことなんだが…… 地獄的にはどうだろうな。不道徳かなぁ」 くつくつと喉を鳴らして笑い。 「いいとも。任せろ。ちゃんと見てるよ」 煙草の辞め時かな、なんて思った。 いつ死んでも良い身分でなくなったのは確かだ。 「不思議な力でどうにかならなかったら、 暫くは役場通いだな……ま、なんとかなるさ。 蓄えもあるしね。 ……半分は君の稼ぎみたいなもんだ、何も遠慮は要らない」 冗談めかし。
>>迷#519438
菜月 「……こら……」 スマホを追い払うように手を振り。 少し躊躇った後、肩を寄せ、凭れかかった。 「……君はもう死なないよ。 いつかの終わりにも、地獄には行くまい。 関係各位に挨拶でもしたかったなら、残念だが」 保障もないことだ。人はいずれ死ぬ。 それがなるべく遠いようにと、祈りを込めて言う。 「生きていこうよ、一緒に」 息を呑むほど美しい景色を見上げ、笑う。
>>迷#519337
菜月 「……あ、あー?? あははは、なるほど、な……? ……か、勘弁してくれ…… 咄嗟に返せたの奇跡だぞ、もう……!」 ぱたぱたと顔を仰ぐ。一瞬寒さも感じられない。 「……はは、そうだね。調べてて思った。 罪の軽重の肌感覚がちょっと違ったりさ」 ふぅ、と小さく息をつき。 「……違う倫理観における罪だというのなら…… ……いや、やはり理不尽だなぁ」
>>迷#519052
菜月 「――……」 中途半端に空いた口から、言葉は出なかった。 笑えば良いのか、なんなのか…… 「…………地獄に堕ちるほどか、とは、 私は思うがね……」 曖昧な笑みを浮かべ、言った。 |
(C) 2024 Hisagi & CloveR Steps.