華やかな治癒の翼
ENo.207 庵原 菜月  フォローフリー交流歓迎作家


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STR5MAG5AP0タイプ★刹那

AGI177VIT10CP30星座みずがめ座

DEX0MNT82運勢↑↑↑隊列前列

装備ネームノーツ「翼」

獲得ENo.20 言問 迷



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「星空の旅か、悪くないね」



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>>迷#560110
菜月
「……どういたしまして」

 そんな風に思っていたのか、と、
 また1つ彼女を知れた気になる。
 素直に受け取り、同じく返した。

「望むところというやつさ、私のホームズ。
 楽しくなるよ、きっとね」

 踵を返す。
 手を引いて、部屋を後にした。
>>迷#559991
菜月
「この世の終わりだと思ったが。
 笑って振り返れるとはね……」

 くつくつと喉を鳴らす。

「うん、楽しかった。
 ……ありがとう、連れ出してくれて」
>>迷#559845
菜月
「…………」

 受け取った、という認識が、何かを書き換えた気がした。

「……うん。大切にする」
>>迷#559845
菜月
 ほっと一息、はにかみ笑い。

 その手に触れる感触に、目を丸くした。

「……?」

 視線を落とし。
>>迷#559756
菜月
「そんなに!? ……ま、待て待て、今思い出す」

 ごそごそと体をまさぐる。
 スマホはある。煙草の残りと携帯灰皿……

 忘れ物、忘れ物……?
 あと持ち帰るものといったら……

「…………」

「…………?」

 探偵の手を取ってみる。
>>迷#559672
菜月
「そうだね。
 ……大丈夫、誰かさんが沢山写真も撮ってくれたことだしね」

 ふ、と笑って見納めた。

「……え゛

 これで全部……だよな? あれ?
 な、なにかあったか……?」

 慌てて再び見渡した。
 生身の旅と違い、荷物は殆どなかったはずだが……
>>迷#558081
菜月
「問題ない……はず」

 サメ釣りの釣果を小脇に抱え、最後に部屋を見渡した。
 短い間だったが、色んな思い出が詰まった一室。
 お祭りの最後のような寂しさがあった。

「……うん。大丈夫だ」
菜月
「どうにか走りきったか……
 充実した、いい旅をさせてもらった」
>>迷#533562
菜月
「そう言ってもらえると、書いた甲斐もあったというものだ」

 楽しんでもらえると、嬉しい。
 読み終えた心に、心地よい余韻が残れば言うことはない。

 言えば本人は困るだろうけれど。
 やはり探偵小説は、ヒーローの物語だと思うのだ。

「うぁー。そこね。そこはねー……」

 ぐったり転がりつつ、2人で最終調整をしていった。
>>迷#530706
菜月
「私の知り得ない“事実”はない。けれど、
 君が何かを知って、どう考えるか。
 そもそもそこにある“事実”をどう解釈するか。
 そればかりはひたすらに検討、考察だ。

 実際、相談してディティールアップしたところが多い」

 満足気に笑い。

「……詰め切ってない段階を見せるのには、覚悟が要ったが。
 編集者より嫌だ、探偵」

>>迷#529862
菜月
「一人称だからね。何が映らなかったのかは重要で……
 ……うん……読者の胸にだけ、幾つかの“真実”が
 残るのだ。それがうっすらと“事実”を浮き彫りにする……」

 うわ言のように言いながら、ぼす、と横に倒れ込んだ。
 ぱた、と火のない煙草がシーツの上に落ちる。

「……書けるものだね、“君”の描写こと。
 絶対的な正解を前にしたら、手が進まないなんてことも
 あり得るとは思っていた」

 ぼんやりとした目で顔を見つめる。

「……楽しかった……
 今までで一番、君の視点に近づけた気がする」
>>迷#529169
菜月
「……どうだい」

 共同執筆を始めてから、最初の一本。
 言問迷の上海旅行は、半ばまで書かれていたその工程を、
 ほぼ初めからやり直していた。

 なんせ、本人がそこにいる。考証の精度は段違いだ。

 頭の中の登場人物の言動を予想し、考察し、
 時には引き出す過程のように、
 言問迷に問い、おおいに語らった。

 ついにそれは完成までこぎつけ……

「もう自分じゃよくわからんのだが」

 創作者の末期症状だ。
 火の付いていない煙草を咥えた女の目は、昏く濁っていた。
>>迷

 ……身内・・に盛大に弔われているだろうところには、
 流石に顔を出せなかった。

 上海を発つ飛行機の窓の外を眺めながら、
 一人静かに悼み、偲ぶ。

 堕ちるべくして地獄へ堕ちた……
 ……異国で、ささやかな接点から親切を施してくれた人。

 人とは、なんと複雑な模様なのだろう……

 ―――
 ――
 ―
>>迷#523239
菜月
「いい感じに帳尻合わせてくれないと困るぞ~。
 ただ帰る私ですら、何日消えてんだって話だ」

 ちょくちょくゲームから落ちて・・・いる人間を考慮すると、
 時間は進んでいるのではないかと考えている。

「……はは、うん。……ありがとう。
 もう、大丈夫だ」

 応じる。ぽむぽむ。

「君は私の罪でもなければ、偶像でもない。
 ただの1人の、大切な人だ」
>>迷#522355
菜月
「想定されてる挙動っぽいから、どうにか……こう……」

 星に願いを。祈りを捧げた。

「こうしてみると初期のテンパりっぷりが泣けるな。
 もう、見てらんない」

 どことなく強張った笑顔から始まる思い出を、
 苦笑いでスワイプしていく。
 どれもこれも、昨日の事のように思い出せた。

「……うん、やっぱりいい写真だ」

 さっきのオーロラを背にした1枚を待ち受けにした。
 ご満悦。
>>迷#521798
菜月
「……どうにかお目溢しを……
 ……いやぁ、はは……」

 だめかなぁ。……目を逸らした。

「不味そ~。私ああいう、
 真面目で大きいのが敵に回る系苦手なんだよなぁ。怖すぎる」

 悲壮な逃避行を想像して身震いした。
 ステラボードの執り成しに熱い期待がかかる。

「……お。いいね、とても綺麗だ。
 送ってくれよ、欲しい」
>>迷#520742
菜月
「楽しませようとしてのことなんだが……
 地獄的にはどうだろうな。不道徳かなぁ」

 くつくつと喉を鳴らして笑い。

「いいとも。任せろ。ちゃんと見てるよ」

 煙草の辞め時かな、なんて思った。
 いつ死んでも良い身分でなくなったのは確かだ。

「不思議な力でどうにかならなかったら、
 暫くは役場通いだな……ま、なんとかなるさ。
 蓄えもあるしね。
 ……半分は君の稼ぎみたいなもんだ、何も遠慮は要らない」

 冗談めかし。
>>迷#519438
菜月
「……こら……」

 スマホを追い払うように手を振り。

 少し躊躇った後、肩を寄せ、凭れかかった。

「……君はもう死なないよ。
 いつかの終わりにも、地獄には行くまい。
 関係各位に挨拶でもしたかったなら、残念だが」

 保障もないことだ。人はいずれ死ぬ。
 それがなるべく遠いようにと、祈りを込めて言う。

「生きていこうよ、一緒に」

 息を呑むほど美しい景色を見上げ、笑う。
>>迷#519337
菜月
「……あ、あー??
 あははは、なるほど、な……?

 ……か、勘弁してくれ……
 咄嗟に返せたの奇跡だぞ、もう……!」

 ぱたぱたと顔を仰ぐ。一瞬寒さも感じられない。

「……はは、そうだね。調べてて思った。
 罪の軽重の肌感覚がちょっと違ったりさ」

 ふぅ、と小さく息をつき。

「……違う倫理観における罪だというのなら……
 ……いや、やはり理不尽だなぁ」
>>迷#519052
菜月
「――……」

 中途半端に空いた口から、言葉は出なかった。
 笑えば良いのか、なんなのか……

「…………地獄に堕ちるほどか、とは、
 私は思うがね……」

 曖昧な笑みを浮かべ、言った。



 
 
 
 
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