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>>ミオアリア#570550
迷 「君を想う人たちがいる。ゆりかごはまだそこにある。 ひとりにひとつ、ひとつずつ。君も私も、みんなそうだよ。 時々振り向きながら、また前を見て歩いてるだけ」 光る気泡が口から洩れて立ち昇る。 言の葉はわだつみに飲まれず消えず、手をつなぐ。 「叶うことならこの夏の日が、君にとっていつまでも…… 輝かしい思い出になりますように」 バカンスの終わり。きらめく水面へと浮かんでゆくのだった。
>>ミオアリア#560249
迷 「会えないかもね。多分、ほとんどの人とはこれっきりだ。 だからこそ、話せるときにちゃんと話して…… 今しかできないことをするんじゃないか」 次はないかもしれない、と知っているから。 「でも、全部はできっこないし失敗もする。 完全ではいられないし、みんないつかはいなくなる。 それでも生きてる。君の友達も、お父さんもお母さんもね」 とぷん、と消えた姿を追った。 泳ぎは得意ではないけれど、すぐに追いついて。 寂寥に揺れる心に手を伸ばす。
>>菜月#560055
迷 「どういたしまして。こちらこそ…とも少し違うか。 私の場合は……」 口許に手を当てて一瞬だけ考える仕草を。 「我儘を聞いてくれてありがとう、かな」 彼女もまた、人生に大いなる異物を受け入れる決断をした訳で。 そのことへの感謝を示す機会をとらえて口にした。 「ひと段落ついたみたいな雰囲気を醸しているけど…… 大変なのはこれからだよ。私には君しかいないんだから。 よろしく頼んだよ、菜月。私のワトソンくん」
>>菜月#559974
迷 「これもまた旅の収穫だ。 思うに、お土産というのは……形のないものに形を与える。 宇宙旅行が懐かしくなったら手に取って眺めるといい」 磨けば光るダイヤの原石。 なんて自惚れている訳ではないよ、と付け加えて。 「楽しかったねえ。 君のお尻を蹴っ飛ばしてやったのが昨日のことみたいだ」
>>菜月#559724
迷 「え、嘘でしょ。本気で言ってる…? まさか置いていくつもりじゃなかろうね」 信じがたい様子で息を呑む。思わず目を剥いた。 「大丈夫かい菜月。焦らないで、周りをよく見て…… ほら、思い出してごらんよ」
>>菜月#559255
迷 「旅立つ前には心が躍る。楽しみなことばかりだからね。 帰り支度をする時には切なくもなる。 もしかしたら、もう二度と来られないことを知っているから」 一番大きな荷物といえばそう、でかいひつじのぬいぐるみだ。 それもインベントリに仕舞いこんで。 「今は両方。楽しみであり惜しくもある…… おや? ひとつ忘れていないかい。あるでしょ、菜月。 忘れちゃいけない大事なのがさ。思い出してみて」
>>ミオアリア#550379
迷 「そうそう、そんな感じ。どちらかといえば”原案”かな。 お話の”もと”をこね回す人のことだ」 クッキーの生地だけ作る人みたいな。 「名残を惜しんでるんだね、ミオ。 惜しくなるほどの出会いなんて、そう幾つもあるものじゃない。 素敵な思い出ができた証でもある。いい時間を過ごせたんだ」 波間に浮かびながら笑みを向ける。 「君だけのお土産だ。大切に持って帰るといい。 二度と会えなくなるのが嫌なら…… 言えばいいのさ。”また遊ぼう!”って」 |
>>ウォンツ#542947
迷 「私にとっては、同じ時代の同じ国だ。 馴染めるかどうかの心配は少ないんだよ。幸いなことにね。 そちらの世界には本が流通してないかもだけど……」 可能性は低いと思う。商業作品は権利関係も厳しいから。 「君が私を知っている。今はそれだけで十分だ。 私も君を探して、花の旅路を見届けよう。 どこかで見守っていると知っていてくれれば、それでいい」 黒手袋に包まれた右の手をあなたへ。 「いつか続きを教えてあげる。乞うご期待だ。それまで元気で。 励みたまえよ。ウォンツ・ウェイクワード、君もいい旅を!」
>>ミオアリア#541791
迷 「ふふっ、その可能性は捨てきれないね! 実際、私のファンみたいだよ。ストーカーでは……ないと思う。 ヘンなところはたくさんあるけど、悪い人ではないから」 別世界への移動というのが本当にできるかどうか。 今は何とも。試してみないとわからない。 「はじめに受けた説明の通りならね。 物語の続きを考えるのを手伝うつもりなんだ。 お話は続いていくから、元の私もいなくなる訳じゃない」 物語の内と外に、二人の自分が存在することになる。 「君だって好きにしていいんだよ、ミオ」
>>ウォンツ#540711
迷 「懐の深いことだ。でも君らしい。 未来のことはわからない。ただ、報われてほしいと思う。 君はもう一人の私。私はもしもの君だから」 大変な道行きになることは想像に難くない。 鏡写しの自分を見るようでもあり。 「私たちは、同じ状況から別の答えを導いた。 道を分かつことになるけど、笑って送り出せそうだ。 君の考えを聞けてよかった。本当に短い間だったけど……」 絵に描いたような快男児に、月下美人の写しを差し出す。 「君の友人でいられたことを誇りに思う」
>>ウォンツ#540711
迷 「”自我”とか”意志”とか”尊厳”とかさ。 普段は縁遠くて、なかなか気にすることもないけど…… 君が君であること、私が私であることまでは手放してない」 誰かに容易く弄ばれるほど、柔なものでもないはずで。 「君の言葉は前向きで、いつも希望に満ちていて…… 心地よく心に響く。これもまた人間の証明だ」 ウォンツ・ウェイクワードがここにいる。 憧れを負って立つ人が。 「数限りない可能性が、満天の星々となって君の宇宙を形作る。 そのすべてが真実と認める訳だね」
>>ウォンツ#539893
迷 「いつかの君が出会う人々。 君を愛し、君を励まし、君を惑わせ、君を裏切るかもしれない。 まだ見ぬさだめが君を導く」 山並みからまなざしを転じ、両の手を広げる。 「誰もが君の背を追って、物語を見届けようとする。 幾千万のランダムウォークがそこに生まれる。 旅路は無数。ひとつとして同じものはない」 聞いてほしい。聞かせてほしい。声が弾んで止まらない。 「”事実”と”真実”の関係にも似てるんじゃないか? 見も知らぬ誰かと願いをひとつに、物語を紡ぐ。 そう考えると……たしかに何だか、心が躍った」
>>ウォンツ#539893
迷 「物語の中と外。二人の私がいることになる……のかな。 どちらも私だ。自分自身の手綱を握って、最善を求め続ける。 為すべきことも生き方も、さほどに変わりはないみたいだ」 彼の言葉はいつも印象的で、とりわけ胸に残ったことといえば。 「前に話してくれたこと、覚えているかい。 ”贅沢な天分”だとか何とか。あれからずっと考えててさ。 ……考えるほどに、ゲームってすごい媒体だね」 以前このことを話した時には、互いの境遇を比べたりもした。 今は少し違う考えを抱いていて。
>>ウォンツ#539251
迷 「よくある例えで、コップに半分の水が入っている。 まだ半分残ってる。あと半分しかない。 同じ事実を観察して、二通りの真実が読み取れるわけだね」 的確な答えをありがとう、と頷きを返して。 「私が体験した”事実”と小説に描かれる”真実”は別物だ。 モノの見方や語り口、誰の視点に寄り添うのか。 観察者、記録者としての才能が、事実を物語の域に高める」 何が言いたいかというと……。 「つまりね、対立構造なんてなかったのさ。 菜月と私は協力しあえる。結論としては悪くない」
>>ウォンツ#539158
迷 「ご明察。熱烈なラブコールがあってね。 ”作者の世界”に私の居場所があるのかどうか…… 確実なことは何も言えない。天の配剤に任せるのみだ」 過去を持たない女が一人。いるはずのない人間がいる。 どうやって帳尻が合わせられるのか見当もつかないものの。 「私には選択の機会があった。 彼女のそばで作品作りを手伝うことにしたんだ。 ウォンツくん。”真実”と”事実”の違いがわかるかい」
>>ウォンツ#539088
迷 「旅の終わりには家路をたどる。 そういうものと決まっていて、帰らぬものは不帰の客という。 死人の別名でもあるから、まあよほどのことではある」 スマホをつついて菜月の写真を開いてみせた。 「前に紹介したっけ? 『言問迷』を書いた人。私の”作者”の作家先生」 |
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