華やかな
ENo.176 Emergency 猫
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>>コードレス#566435
エマ 「うん、きっとそう」 思い出話、たくさんできるだろうね。 「おもてなしするための料理、 気合入れて仕込んでるんだ。楽しみにしててね」 半ば無理矢理に引いてしまった手かもしれない。 握り返してくれてよかった。 だからちゃんと、責任をもってキミを迎え入れよう。 生活に慣れてもまだそばにいたいと思ってくれるなら、 その時はきっと、とても嬉しそうに笑うのだろうな。 普通になりたかった普通じゃない人間。 願いは叶わなかったけど、ひとりじゃないから。 もう大丈夫だ。
>>コードレス#562851
エマ 「……うん、そうだね」 「お互い慣れない新生活も、きっといい思い出になる」 長いことひとりぼっちだったから、 傍に誰かがいること。 あったかいけど、落ち着かないこともあるんだろう。 「ふたりで楽しいこと、いっぱいしようね」 「大変を塗り替えられるくらいに」 無理しない程度に頑張ります。 こっちに引き込んだ責任はあるからね。 ヒモになってもまあ、それはそれでいいって お兄さんは言うんだろうな──
>>コードレス#562785
エマ 「力仕事はあんまり得意じゃないからさ」 「プロにお任せしちゃった」 手先の器用さなら自信あるんだけども、 何せもやしなものだから。 「ううん、どうだろう」 「こんなことするの初めてだから……」 情報に触れた各人に、というより キミの情報自体に細工するかたちになるかな。 うまく作用するといいんだけど。 「お兄さんより、渚の方がずっと大変だろうから」 知らない土地、環境、別世界。 そんなところに飛び込むなんてさ。 変化が怖くて、足が竦んで、 結果キミを巻き込んでこうなってるわけだし。
>>コードレス#562744
エマ 「まあそれはわかるかも」 このゲームに関してはちょっと別だったけど。 プレイヤーが主人公ってイメージなかったからな。 「ううん、大丈夫。 大体は業者さんがやってくれたから」 搬入とか組み立て、やってくれるサービスがあるからね。 それに甘えています。魔法でもまあ、よかったんだけど。 「ああ、やることはね」 「別の世界の人間がポンとこっちに来るわけでしょ?」 「“渚”の情報に触れた人の認識を、 こう、弄るというか、歪めるというか」 ここにいるのが“普通”であるように、すると。
>>コードレス#562616
エマ 声をかけられて、停止。 誰だ……?と思ったけど、少し考えれば結びつく。 「あ~!」 しげしげとキミの姿を眺めているか。 これが“渚”の方のキミかあ。 「本当に全然違うねえ」 キミが言う程地味、とは思わなかったけど。 「よかったよかった、 じゃあ後はゲーム終了を待つだけだね」 「お兄さんの方も、部屋の準備は大丈夫」 ベッドとか日用品とかね。 「あとは実際に、こっち来てから ちょっとやることがあるくらいかな」
>>コードレス#560330
エマ 『レモングミとかびっくりするくらい酸っぱいもんね。 お兄さんはそう言うのも好きだけど』 『じゃあそれで決まりだ。楽しみだね~』 はじめてのイベントごとなんだから、 とびきりいい思い出にしたいもん。 こっちで過ごす不安とか、 ひとりだけこっちに来た後悔とか、 そういうのを吹き飛ばせるくらいに。 『心強いなあ。何でも使えるタイプなんだ。 お兄さんは武器、同じのしか使えないんだよねえ』 『うん、待ってる』 『こっちも準備しとくね』 キミをお迎えする準備を、色々と。
>>コードレス#557063
エマ お兄さんもイルミネーションチラ見勢です。 下調べしておかないとな、名所をね。 『酸味苦手なんだ。甘い方が好きだから大丈夫だよ』 『あれにしてもいいかもね、ブッシュドノエル』 クリスマス定番のケーキ。チョコだった気がするし。 酸味が苦手なのは覚えておこう。 料理作るとき気を付けなきゃだ。 『初見は情報なし、 次からはしっかり調べてって感じかなあ』 『ゲームの種類にもよるけど効率よくやりたい方』 ソロとマルチじゃまた違うしね。
>>コードレス#556439
エマ 『よかった~』 『家事は、うん。分担でやろうか』 気圧が低い日はくたばっていることが多い。 朝も苦手だし。朝食は食べないことの方が多いから、 キミのおかげで健康になれるかもな。 『クリスマス、ご馳走食べるくらいしか思いつかないよね。 イルミネーションがきれいなところ、行ってみよっか』 『チョコケーキが好きだけどタルトも好き』 こんなの久しぶりだから、今からワクワクしちゃうな。 『新作か~、年明けに狩りゲーが出るんだよね』 『あれやりたいな~と思ってて』 協力プレイ、できたらいいな。
>>コードレス#554743
エマ 『アバターはアバターって感覚なんだ』 まあそうか。 VRの姿とリアルがイコールになることってない。 『いいね。花火以外にも色んなところ行けたらいい』 『あんまりそういう思い出、ないからさ』 子どもの頃、それっきりだから。 『よかった、キモがられたら泣いちゃうとこだった』 『家どころか世界を離れて、 いきなり一人暮らしは大変かなと思って』 『お兄さんももうひとりになって随分長いし、 ちょっと寂しいなと思ってたところだから……』 ただいまも、おかえりも。 聞かなくなって久しいしさ。
>>コードレス#554378
エマ 『そう?元の見た目気に入ってるんだ』 変えたいと思わないならそうなんだろう。 頓着がないだけかもしれないけど。 お兄さんも黒に近い茶色の髪だし地味な方ではある。 メッシュ部分は流石に染めています。 『ほんとにこんな感じの見た目だからね~。 新鮮味がなくてごめん』 『……で、そうだ』 『その~、相談?提案?なんだけど』 大分気持ち悪い提案かもな……と、 メッセージを打ち込むのに少し時間がかかった。 『こっちでの暮らしに慣れるまでさ、 お兄さんと一緒に暮らさない?』 |
>>コードレス#554373
エマ 『思ったより喜んでもらえて、寝る時以外も着て 自慢してるものだからちょっと照れちゃった』 まあ、素直で純朴な子なものだから。 それも相まってね。 ド本心なのが分かってなおのこと。 『ボタン付けとか裾上げとか、 必要がなければやらないもんね~』 やってくれるひとがいればやらないしな。 機会がなくて。 ▼
>>コードレス#551192
エマ 『新しいアバターは現実の姿に寄せて作るの?』 お兄さんの住んでいるところ、実は── 金髪どころかピンクや水色髪が普通にいるので、 見た目に関しては本当に、そのままでも違和感ないのだけど。 それが普通だからキミの思うところは理解してないまま。 『コードレスじゃなくて、渚の姿が見れるのは嬉しいかもな』
>>コードレス#551192
エマ 『気にしないでいいよ、って言ったんだけどね』 『張り切って作ってくれたみたいで』 パジャマを作ったのは本人が欲しがっていたからであって! お兄さんの趣味がヤバイとかそういうわけでは、決して……。 『全然、初めてだったんだけど やってみたら案外できたって感じ』 『裁縫はボタン付け直したり裾上げしたりとか その程度しかやったことないよ』 手先が器用なのが幸いしたみたい。 ▼
>>コードレス#549176
エマ 『女の子にパジャマを作ってあげたんだけど、 そのお礼に作ってくれたんだよね、抱き枕』 チャームは二人三脚イベントの出店のサービスだったかな。 『あ~』 なるほど、こっちに来るための肉体…肉体?を新調していたと。 キミのアバターを思い返して、ううん。とひとつ唸り。 『その恰好だと、まあ確かに』 『すごく……浮くかも』 『でもまあ、衣装だけ替えればそうでも?って感じ』 髪とか目の色に関しては変じゃないよって。
>>コードレス#547875
エマ 『偉人(えらんちゅ)だったかも……』 連続したカットシーン、時間に余裕を持って挑もう。 『そうだね、思い出の品と一緒なら ちゃんと記憶も持って帰った方がいい』 『お兄さんもねえ、同じ星座が作ってくれたもの 持って帰るつもりだよ~』 黒猫の抱き枕と星座のチャーム。 どっちも大事な思い出だからね。 『こっちに来る準備、も してたんだねえ』 『いやまあ、それは そっか』 身ひとつで来るわけないよな、そらそう。
>>コードレス#546263
エマ 『したよ~』 『ログインしていなかった間に 行動権APはたんまり貯まっているだろうから、 やり始めればすぐだと思うよ』 『ほら、その、』 チャットなのに歯切れが悪い。 『クリアしないと色々持ち帰れないらしいから……。 ここでの記憶もだっけ? まあお兄さんがクリアしてれば、 きみを連れ帰ること自体はできるんだけど』 ここでの記憶がなかったら拉致された!? ってなっちゃうなあ、って。 そんな心配事でした。
エマ
動きがあったようだからログインしてみれば、 まあ、なんか。なんともな展開だったな。 ちょっとだけ浮かない雰囲気だったかもしれない。 「お」 マイアからメッセージが残されている。 近況、近況かあ。 『お友達がひとりお兄さんと一緒に帰る……かも』 『あとはここで貰ったもの持って帰るくらいかな』 『元気にしています』 近況報告ってこんな感じでいいのか? |
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