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>>ニヤ#572651
ばぶ冷や麦 どうせ避けられはしないだろうし。 ひとつ。 ――顔が近づいて、貴方の額にそっと触れた。 「――あはは!」 「謝罪の代わりの置き土産だよぉ、にゃ〜くん」 「どうか」 ノイズが掛かる声。アバターの表示は乱れて。 あちらリアルとこちらアンリアル、声が混じり合う。 「君の行く先に祝福を」 「……そして。 こんな事する女なんて、とっとと忘れられますように!」 きっと貴方が見たのはめいっぱいの無邪気な笑顔。 「ほんと趣味悪いぞぉ、にゃ〜くん」 そうして、自分勝手に白い姿は掻き消えた。
>>ニヤ#571692
ばぶ冷や麦 「……君はなんでも覚えているね」 「…………」 「さよならさよなら〜。の前に」 「にゃ〜くん。ちょっとしゃがんでくれるかなぁ」 「ちょっとだけでいいから〜、とば麦はお願いするのでした」 戻る声。いつもの『ばぶ冷や麦』。
>>ニヤ#567500
ばぶ冷や麦 「…………」 何も言わない。くるりと後ろを向いた。 「……本来は」 「私だって、君のようで在るべきなんだろうね」 「そうだな」 「時間が経って」「君の世界が塗り固まって行って」 「それでも私との次を望むのなら」 上体だけ、少し動かして。 揺らがない瞳が貴方を見る。 「私が歯車然としなくても良くなるよう」 「君も、ほんの少しの祈りでも捧げていてよ」
>>ニヤ#567363
ばぶ冷や麦 「……謝罪くらい貰ってくれたまえよ」 「今、私から君にやれる数少ない物なんだ」 落としてきた螺子は数知れず。 「次ログアウトすれば、きっともう。 君の中の私は増えないだろうからね」 万一、今更心が軋もうが気づかない。 「もっとも。君の人生の為には」 「ぜえんぶ忘れた方が良さそうだけれど」 「こればかりは時間くんに解決をお願いしようかな」 気づかない。
>>ニヤ#566860
ばぶ冷や麦 「寂しい?」 「そうか、そう思うんだね。君は」 「ほんの少し人生が交差しただけ。そんなゲームのフレンドを」 頬に手を当て、少し首を傾げた。 「そうだな。そんなことを思ってしまう君を。 裏切ってしまう事は、心苦しく思わないでもないよ」 「ごめんね」 平和へ向かう機構めいた性分、結局は消えきらなかったから。 どこかその謝罪は、ロボットが反応を返すようで。
>>ニヤ#565119
ばぶ冷や麦 「んん? ば麦、な〜んか言ったっけぇ?」 「……ふふ。な〜んて」 「にゃ〜くんはかしこいねぇ。探偵にでもなれるんじゃない?」 ボイスチェンジャーが外れたか。 はたまた演技をやめただけか。 ふわふわきらきらした少女の声が、少しだけ低くなる。 「そうだね。言ってしまえば」 「私は私の信念の為に、君を裏切る事を選択した」
>>ニヤ#560292
ばぶ冷や麦 「ありゃ〜……?」 「そうだ、にゃ〜くんが居るねぇ」 「……うんうん、元気そ〜で何より。 ば麦はそう結論付けるのでした」 装飾盛って凝られた姿。ふわりと服を靡かせ、振り返る。 答えは無い。わざと。
>>ニヤ#339998
ばぶ冷や麦 「そ」 「にゃ〜くんの持つ世界では。それが正解なんだね」 「そういう認識」 そんなふうに言って、ゆるく頷いて。 「んふ」 「約束、ね」 「このば麦との」 ふわふわとしたかたちのまま。 貴方と小指を絡めただろうか。 |
>>ニヤ#293688
ばぶ冷や麦 「にゃ〜くんもきちんと持って帰ってよ」 「へ〜わな世界でへらへら笑っていられたば麦」 「もしもの」 「嘘の」 「じぶんをさ」 拒まれなければ、そっとあなたの片手をとって。 「きみの中でも生きさせて」
>>ニヤ#275205
ばぶ冷や麦 「これはいいや」 「荷物は少ないほうがいいのでした。職業柄」 「形のないもの。データが一番」 「だからね」 「にゃ〜くんが祭りについてきてくれた思い出」 「きちんと持って帰るよぉ」
>>ニヤ#262292
ばぶ冷や麦 「んゃ。い〜よぉ」 「何かば麦がヤなとこつついちゃったみたいだしぃ」 「ごめ〜んね」 手を合わせ、頭を下げるエモート。 「……そだねぇ」 「何か持って帰れるの、ほんとうなら」 「にゃ〜くんの思う"自分自身"。かためのプリンより強〜くして」 「持ってけたら良いよねぇ」 「きみがそう出来るよう」 「ば麦はお祈りしてみるのでした」
>>ニヤ#261296
ばぶ冷や麦 「……ふ〜ん?」 見つめたまま。じとじと。 「……それもいいんだろうね」 「奪われる前に壊す、一種の防衛策だ」 「私はそう出来ないけど」 「いくらロルプレってても〜?」 「じぶんはじぶん! 地続きなんだぁ」 「ば麦はば麦の思考をし、記憶を持ち続けるのでした」
>>ニヤ#240486
ばぶ冷や麦 「ざんねん」 「簡単によごれちゃうんだぁ」 「白っぽいからね〜」 上げた顔を戻して。 また貴方を見た。 ころころと女は笑っている。 「にゃ〜くんはまっくろいから染まりにくいねぇ」 「そのままで居てほし〜な」
>>ニヤ#230948
ばぶ冷や麦 「どうかなぁ」 「持って帰れても、別のひとに繋がっちゃうかもね〜」 脚をぱたぱた。空を見上げて。 「なんだか」 「今だけな気がするんだなぁ、おんなじ星を見てるのは」 「それはそれでエモいのかも?」 「んふふ」 「にゃ〜くんはまだぴゅあぴゅあだね」 「羨まし」
>>ニヤ#217273
ばぶ冷や麦 「そ? ざんね〜ん。 サ終したらにゃ〜くんとは今生のお別れかぁ」 わざとらし〜く眉を下げた。 アバターの身。エモートで上書きしてしまえばどうとでもなる。 「……本当なのかな〜。 クリアしたら色々持って帰れるやつ〜。 まだば麦、現実味なしなしのなしだよぉ」 |
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