全体 タイムライン リスト 返信 自分 秘密 所属星座 募集ボード
>>マギ#572372
裏側。プログラム的に応答を断つ。 account @canary_club:loginstatus Main Account :Magi Mirage_log out Sub Account :Zero infomation_log out ... See you around! : By Ster_magiCian
2024-11-04 22:58:38 (Eno.107)
ゼロ
「……よっし、俺もそろそろ帰りますか」 なんとなく、だけれど。 3度目に訪れることはないような気がしている。 後ろ髪を引かれまくるのは事実、それでも。 「先輩の様子見にいかねーと」 自分と同じで大切な思い出があるはずなのに 「惜しさ」なんて感じずお先に帰った憧れのひと。 その横顔はきっといまなら 誤魔化されもせずに「すげえ」って言える気がして。 スマートフォンの向こうでひとつ深呼吸。 ログアウトの処理を済ませた。
ゼロ
「……ふう」 「俺の仕事もきょうで、 っつかもう終わりかね」 補佐するべきひとは いつのまにか自分の足で突っ走っていたので。 特別な思いのあるこの世界を最後に一目見たくて。 自分だけぎりぎりまで残る。
>>しのぶ#565033
マギ 「そろそろ、帰らなくちゃね」 「――See you around!」 "奇術師マギ"の出る幕ももはやなかろう。 せっかくなので 最後くらいそれっぽく挨拶をしていこう。 シルクハットを取り、礼をして。 きっと、呼び止められることがなければ去ってゆく。 日常へ。己が戻るべき場所へと。
>>しのぶ#564852
マギ 「……そうなんだよね」 "次のインスタンス"の機会があるとしても 自分が会話した人たちとまた出会えると限ったわけではなく。 その機会がいつかもわからない。 もしかしたら、あのプログラムたちの「次」は 100年くらい後かも。 だからこそ、それらの出来事を記憶に留めよう。 宝物の扱いとしてそれしかできないのだから。 「いいや。 これは僕の"我儘"だから。 こちらこそありがとう」 言葉とは裏腹にその声音にも表情にも卑下の色はなく。 「あなたの道も、僕の道も素晴らしきものであるといいね」 もう二度と会うことがないからこそ。 その言葉に願いを込めよう。 "お互い様"だってこういう形ならきっといいものだと、 青年は、そう思ったので。 →
>>しのぶ#564392
マギ 「僕も、そんな感じさ。 ほんとは、仕事みたいなものだったはずなんだけれど いつのまにかここでのやりとりにのめりこんでた」 「そうかもしれない。 僕はそんな気がしたよ」 対して返すのは肯定よりの曖昧な言葉。 自分はそう思った、としか言いようがないのだ。 「うん、そちらもお元気で! 戻る前に会えて、ほんとうによかった」 満面の笑みでこちらもそう返す。 およそ120の夜が巡った。 これからはそれよりも多く日は続く。 けれども、なぜかなんとかなる、と。 青年は確証もなくそう思っていた。
>>しのぶ#559229
マギ 「それに、とても懐かしかった」 きっと曖昧なままで片づけた可能性が高い 星の話も。 いまはいつかまた夏に旅行に行こうかな、 といまでも思っているわけで。 「……良かった」 それを聞いて心底嬉しそうに。 自分だって「良いこと」は沢山あったので。 だったらあなたにもあったほうが嬉しいのだ。 「本当に、この世界は考えもしなかった出会いで満ちてるもの。 ……うん」 「考えていたことの答えが、ひとつ」 それが何であるのかは知らない。 けれどそれは、 「しのぶさんにもそういうこと見つかった答えがあって、 僕は嬉しいよ」 「出会いで知っていくことが、 お互い居るべきところに戻っても続いていくと 素敵だなって、僕は思う」 それはただただ今は嬉しくて素敵なことだとしか 思わなかった。
>>しのぶ#559021
マギ 「そっかぁ」 思わず漏れる言葉は なるほど、といったような感じで。 「見ている世界は…… 案外、狭い人が多いのかもしれないね。 たしかに」 「そのままでも、生きてはいけたのかも」 その事実は確かに青年にも憶えある事柄。 「けれどきっと、狭くても見ているものが違うから。 話をすると、その人が見ているものを 知ることができるのかもしれない」 一人ぶんの視野に限りがあるのなら 別の方面のことを共有すれば広がるのかも、と。 青年はそう結論づけた。 「僕が、知ろうとしたから……」 そっか、と二度目に。 否定の言葉が続くことはない。 「ううん。 僕はその話を聞いていて助けられたし、楽しかったんだもの。 ……」 少し逡巡して。 「しのぶさんは。 なにかあれから良いこと、あった?」 深く踏み込むことは躊躇われても。 あなたが幸せならいいなと思ってしまった。
>>しのぶ#558658
マギ 「思えばだいぶ昔のことになるよね」 あなたの胸中を知ってか知らずか、 感慨深げにそう言う。 事あるごとに礼を言うのは 癖のようなものだったのだけれど。 今その事実に目を向けることがあるとすれば 青年は「失礼だったかも」と思うだろう。 さすがに、其処まで青年が知りえる訳もないけれど。 「たぶんそうなんだろうな、って いまの僕なら思う。 昔の僕は、周りにいる子以外の学生を あまりよくは知らなかったからね」 青年にとって「学生生活」というものはそこにあった。 そうでないことがあることを知ることなど、 きっと本来はついぞなかったのだ。 「そういうこと」 「僕が見ていたものは、だいぶ狭すぎる世界だって あの話から気づけた気がするんだ」 あなたの話を通じて知った世界。 だからこそ今度は癖ではなく本心から、 井の中の蛙は礼が言いたかった。
>>しのぶ#557896
マギ 「うん」 私を? その問いには短く肯定して。 「ああ、ごめんね。 僕もしばらくよくわかっていなかったし だいぶ唐突だったよね」 あなたを戸惑わせてしまったな、と 困ったように笑う。 「そう、お礼だよ。 きっとあの時……一緒に星を見たとき」 「"日常"について教えてもらえなかったら きっと僕はいつまでもそれを見ないふりしてたって、 そう思うんだ。 だから、せめてありがとうだけでも言わせてほしくてさ」 「あはは、だいぶ話があっちこっちに 飛んじゃってなんだこりゃだ。 参ったな」 すっかり僕も口下手になったなあ、なんて そんなふうにおどけてみせる。 |
>>しのぶ#557649
マギ 「やあ」 そう返してこちらからも少し、あなたのほうへ近づいて。 立ち話の際の距離くらいへと。 「えっと、僕は……そうだね」 つい誤魔化しそうになって 別に誤魔化すことでもない、と直ぐ思い至る。 「しのぶさんを探していたんだよ。 ゲームも一区切りついてしまって、 僕もそろそろ戻らないといけないから、その前に」 「お礼を、言いたかったんだ」
>>しのぶ#557018
マギ 調査ゲームは終わった。 まだこの世界に留まれるだけで、 居る理由は当初の目的からすれば無い。 強いて挙げるとするなら自分の"我儘"なのだ。 それでも、ある人を探そうと歩き出す。 「あ」 偶然か、はたまたこの地が終着点であるゆえか。 一度星座盤をざっと巡るつもりですらいたのに あっさりとあなたの姿を目に認めて。 「しのぶさん、お久しぶり!」 そう、声をかけて手を振った。
>>メメール#486158
マギ 「ありがとね、信じてくれて」 強い感情があっても、 夢でのえにしがあっても、 ほぼ初対面みたいなものなのに。 僕が言うならそうなのだろうと言ってもらえた、 そこに感謝を。 その表情に、 ああ、ほんとうに僕って。と また自分が情けなくなって。 「……優しいね。 うん、僕も、そんな君に」 「ちゃんと見合う男にならないとな」 軽く言うけれど、 確かな決意。 もったいない?とんでもない。 僕の方が僕にはもったいないくらいの人だと思っているんだ。 けれど、手を放す気はないのだから。 握られた手を、こちらも握り返して。 「うん、きょうは突然呼び出したのにありがとう。 戻るんだね、気を付けて」 本当は送って行こうか、なんて言ってみたかった。 けれど、いまそれを言うのが良いと思えなかったから。 ただ笑って 「また会おうね」ともう片方の手を振った。
>>メメール#486074
マギ 「失敗は成功の母なんて言うしね。 ほんとう、わからない」 「うん。本当に良い人だよ。 きっと君も仲良くなれると思う…… なんてちょっと無責任かな」 そう心から思ってはいるが、 人の心を決めつけてしまう気がして。 「そうだね。 前も……君は、そう言ってた。 そして、ここのポラリスという星で お祭りがあって、そこで僕と後輩と、花火を見たんだよ」 説明するように、懐かしみながら。 その様子に、 苦しいのだろうなと思う。 今互いに恋人であることが本当でも、 そこに至るまでの様子を思い出せないのは。 だから、前と違うことを ブローチに思うあなたに敢えてこう言おう。 「君に贈った物だもの。 君が、したいようにしてほしい」 焦らせたいわけじゃない。 苦しませたいわけじゃない。 あの思い出を憶えていない様子にちりと胸は痛んでも、 彼女の痛みほどじゃないんじゃないかって。
>>メメール#484490
マギ 「ふふ。 なにが"失敗"かなんて ほんとうにわからないね」 一度離れる手。 名残惜しいと思いつつ、 抱きしめていた手をこちらも離し、 通常、対話するときの標準くらいに距離を取り直す。 「どうしてここにつながったかも不明だったろうからね。 願いが、繋げてくれたというのなら、 そう願ってくれたことに感謝しかないや。 体ごと、かあ」 「しのぶさんみたいな状況になったね。 ……ああ、ごめん。 僕の友人のことだよ」 似た境遇にあるだろう、 星の思い出を話した女生徒のことを思い出し、 そういえば相手に記憶がないのだと思いなおす。 というか、その前も彼女にあのひとのことは話していなかった。 「これはね。花火の模様。 僕と、君と、後輩をイメージした色の」 「みんなで花火を見た思い出に、ピッタリだと思った」 「ううん。焦らないで。 受け取ってもらえるだけで、僕は嬉しい」 |
(C) 2024 Hisagi & CloveR Steps.