陽気の物語の現在


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STR0MAG81AP0タイプ★刹那

AGI215VIT0CP8星座てんびん座

DEX20MNT23運勢↑↑↑隊列後列

装備ネームノーツ「現在」

獲得置き忘れていた心

  ネームノーツ「前進」

  ネームノーツ「変化」



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「ありがとう、そして、お元気で」


No.403 Case2:Chat
No.763 Distress-2
No.968 Canary
No.1382 Contact
No.1415 A hot day
No.1509 Symbol
No.1776 What is love
No.2621 Antares
No.2674 Diamond
No.2742 Heartbeat
No.2809 Welcome back
No.2848 214 / 214

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>>マギ#572372
裏側。プログラム的に応答を断つ。

account @canary_club:loginstatus

Main Account :Magi Mirage_log out
Sub Account :Zero infomation_log out

...




See you around! : By Ster_magiCian
2024-11-04 22:58:38 (Eno.107) 
ゼロ
「……よっし、俺もそろそろ帰りますか」

なんとなく、だけれど。
3度目に訪れることはないような気がしている。
後ろ髪を引かれまくるのは事実、それでも。


「先輩の様子見にいかねーと」

自分と同じで大切な思い出があるはずなのに
「惜しさ」なんて感じずお先に帰った憧れのひと。

その横顔はきっといまなら
誤魔化されもせずに「すげえ」って言える気がして。

スマートフォンの向こうでひとつ深呼吸。
ログアウトの処理を済ませた。
ゼロ
「……ふう」

「俺の仕事もきょうで、
 っつかもう終わりかね」

補佐するべきひとは
いつのまにか自分の足で突っ走っていたので。
特別な思いのあるこの世界を最後に一目見たくて。
自分だけぎりぎりまで残る。
>>しのぶ#565033
マギ
「そろそろ、帰らなくちゃね」

「――See you around!」

"奇術師マギ"の出る幕ももはやなかろう。
せっかくなので
最後くらいそれっぽく挨拶をしていこう。

シルクハットを取り、礼をして。
きっと、呼び止められることがなければ去ってゆく。
日常へ。己が戻るべき場所へと。
>>しのぶ#564852
マギ
「……そうなんだよね」

"次のインスタンス"の機会があるとしても
自分が会話した人たちとまた出会えると限ったわけではなく。
その機会がいつかもわからない。
もしかしたら、あのプログラムたちの「次」は
100年くらい後かも。

だからこそ、それらの出来事を記憶に留めよう。
宝物の扱いとしてそれしかできないのだから。


「いいや。
 これは僕の"我儘"だから。
 こちらこそありがとう」

言葉とは裏腹にその声音にも表情にも卑下の色はなく。

「あなたの道も、僕の道も素晴らしきものであるといいね」

もう二度と会うことがないからこそ。
その言葉に願いを込めよう。
"お互い様"だってこういう形ならきっといいものだと、
青年は、そう思ったので。


>>しのぶ#564392
マギ
「僕も、そんな感じさ。
 ほんとは、仕事みたいなものだったはずなんだけれど
 いつのまにかここでのやりとりにのめりこんでた」

「そうかもしれない。
 僕はそんな気がしたよ」

対して返すのは肯定よりの曖昧な言葉。
自分はそう思った、としか言いようがないのだ。

「うん、そちらもお元気で!
 戻る前に会えて、ほんとうによかった」

満面の笑みでこちらもそう返す。

およそ120の夜が巡った。
これからはそれよりも多く日は続く。
けれども、なぜかなんとかなる、と。
青年は確証もなくそう思っていた。
>>しのぶ#559229
マギ
「それに、とても懐かしかった」

きっと曖昧なままで片づけた可能性が高い
星の話も。
いまはいつかまた夏に旅行に行こうかな、
といまでも思っているわけで。

「……良かった」

それを聞いて心底嬉しそうに。
自分だって「良いこと」は沢山あったので。
だったらあなたにもあったほうが嬉しいのだ。

「本当に、この世界は考えもしなかった出会いで満ちてるもの。
 ……うん」

「考えていたことの答えが、ひとつ」

それが何であるのかは知らない。
けれどそれは、

「しのぶさんにもそういうこと見つかった答えがあって、
 僕は嬉しいよ」

「出会いで知っていくことが、
 お互い居るべきところに戻っても続いていくと
 素敵だなって、僕は思う」

それはただただ今は嬉しくて素敵なことだとしか
思わなかった。
>>しのぶ#559021
マギ
「そっかぁ」

思わず漏れる言葉は
なるほど、といったような感じで。

「見ている世界は……
 案外、狭い人が多いのかもしれないね。
 たしかに」

「そのままでも、生きてはいけたのかも」

その事実は確かに青年にも憶えある事柄。

「けれどきっと、狭くても見ているものが違うから。
 話をすると、その人が見ているものを
 知ることができるのかもしれない」

一人ぶんの視野に限りがあるのなら
別の方面のことを共有すれば広がるのかも、と。
青年はそう結論づけた。

「僕が、知ろうとしたから……」

そっか、と二度目に。
否定の言葉が続くことはない。

「ううん。
 僕はその話を聞いていて助けられたし、楽しかったんだもの。
 ……」

少し逡巡して。

「しのぶさんは。
 なにかあれから良いこと、あった?」

深く踏み込むことは躊躇われても。
あなたが幸せならいいなと思ってしまった。
>>しのぶ#558658
マギ
「思えばだいぶ昔のことになるよね」

あなたの胸中を知ってか知らずか、
感慨深げにそう言う。

事あるごとに礼を言うのは
癖のようなものだったのだけれど。
今その事実に目を向けることがあるとすれば
青年は「失礼だったかも」と思うだろう。


さすがに、其処まで青年が知りえる訳もないけれど。

「たぶんそうなんだろうな、って
 いまの僕なら思う。
 昔の僕は、周りにいる子以外の学生を
 あまりよくは知らなかったからね」

青年にとって「学生生活」というものはそこにあった。
そうでないことがあることを知ることなど、
きっと本来はついぞなかったのだ。

「そういうこと」

「僕が見ていたものは、だいぶ狭すぎる世界だって
 あの話から気づけた気がするんだ」

あなたの話を通じて知った世界。
だからこそ今度は癖ではなく本心から、
井の中の蛙は礼が言いたかった。
>>しのぶ#557896
マギ
「うん」

私を?
その問いには短く肯定して。

「ああ、ごめんね。
 僕もしばらくよくわかっていなかったし
 だいぶ唐突だったよね」

あなたを戸惑わせてしまったな、と
困ったように笑う。

「そう、お礼だよ。
 きっとあの時……一緒に星を見たとき」

「"日常"について教えてもらえなかったら
 きっと僕はいつまでもそれを見ないふりしてたって、
 そう思うんだ。
 だから、せめてありがとうだけでも言わせてほしくてさ」

「あはは、だいぶ話があっちこっちに
 飛んじゃってなんだこりゃだ。
 参ったな」

すっかり僕も口下手になったなあ、なんて
そんなふうにおどけてみせる。

>>しのぶ#557649
マギ
「やあ」

そう返してこちらからも少し、あなたのほうへ近づいて。
立ち話の際の距離くらいへと。

「えっと、僕は……そうだね」

つい誤魔化しそうになって
別に誤魔化すことでもない、と直ぐ思い至る。

「しのぶさんを探していたんだよ。
 ゲームも一区切りついてしまって、
 僕もそろそろ戻らないといけないから、その前に」

「お礼を、言いたかったんだ」
>>しのぶ#557018
マギ
調査ゲームは終わった。
まだこの世界に留まれるだけで、
居る理由は当初の目的からすれば無い。
強いて挙げるとするなら自分の"我儘"なのだ。

それでも、ある人を探そうと歩き出す。

「あ」

偶然か、はたまたこの地が終着点であるゆえか。
一度星座盤をざっと巡るつもりですらいたのに
あっさりとあなたの姿を目に認めて。

「しのぶさん、お久しぶり!」

そう、声をかけて手を振った。
マギ
「僕も居られるあいだはいるつもり。
 でも、いまのうちに言っておかないとね」

「帰る人も、まだいる人も。
 お元気で!」
マギ
「みんなも元気そうでよかったよ」

「そして、そちらもお疲れ様だね」

「……長かったよねえ」
マギ
「こんてん、だね。
 おひさしぶりだ」

「僕もお礼を言いに来たんだ。
 ここのチャット、
 話をしててとても楽しくてさ」

「ありがとね」
マギ
「おめでとー!
 いやあ、ダイスは強いからねえ……」

ぽんっとおめでとう!と添えられた兎と月のスタンプ。
マギ
「こんてん、だね」

「……新しい名前?
 良い名前だね。フレイヤ、かあ」

「ダイヤモンドは……
 僕もよくわかってないなあ」
>>メメール#486158
マギ
「ありがとね、信じてくれて」

強い感情があっても、
夢でのえにしがあっても、
ほぼ初対面みたいなものなのに。
僕が言うならそうなのだろうと言ってもらえた、
そこに感謝を。

その表情に、
ああ、ほんとうに僕って。と
また自分が情けなくなって。

「……優しいね。
 うん、僕も、そんな君に」

「ちゃんと見合う男にならないとな」

軽く言うけれど、
確かな決意。

もったいない?とんでもない。
僕の方が僕にはもったいないくらいの人だと思っているんだ。
けれど、手を放す気はないのだから。


握られた手を、こちらも握り返して。

「うん、きょうは突然呼び出したのにありがとう。
 戻るんだね、気を付けて」

本当は送って行こうか、なんて言ってみたかった。
けれど、いまそれを言うのが良いと思えなかったから。

ただ笑って

「また会おうね」ともう片方の手を振った。
>>メメール#486074
マギ
「失敗は成功の母なんて言うしね。
 ほんとう、わからない」

「うん。本当に良い人だよ。
 きっと君も仲良くなれると思う……
 なんてちょっと無責任かな」

そう心から思ってはいるが、
人の心を決めつけてしまう気がして。

「そうだね。
 前も……君は、そう言ってた。
 そして、ここのポラリスという星で
 お祭りがあって、そこで僕と後輩と、花火を見たんだよ」

説明するように、懐かしみながら。

その様子に、
苦しいのだろうなと思う。
今互いに恋人であることが本当でも、
そこに至るまでの様子を思い出せないのは。

だから、前と違うことを
ブローチに思うあなたに敢えてこう言おう。

「君に贈った物だもの。
 君が、したいようにしてほしい」

焦らせたいわけじゃない。
苦しませたいわけじゃない。
あの思い出を憶えていない様子にちりと胸は痛んでも、
彼女の痛みほどじゃないんじゃないかって。
>>メメール#484490
マギ
「ふふ。
 なにが"失敗"かなんて
 ほんとうにわからないね」

一度離れる手。
名残惜しいと思いつつ、
抱きしめていた手をこちらも離し、
通常、対話するときの標準くらいに距離を取り直す。

「どうしてここにつながったかも不明だったろうからね。
 願いが、繋げてくれたというのなら、
 そう願ってくれたことに感謝しかないや。
 体ごと、かあ」

「しのぶさんみたいな状況になったね。
 ……ああ、ごめん。
 僕の友人のことだよ」

似た境遇にあるだろう、
星の思い出を話した女生徒のことを思い出し、
そういえば相手に記憶がないのだと思いなおす。
というか、その前も彼女にあのひとのことは話していなかった。

「これはね。花火の模様。
 僕と、君と、後輩をイメージした色の」

「みんなで花火を見た思い出に、ピッタリだと思った」

「ううん。焦らないで。
 受け取ってもらえるだけで、僕は嬉しい」



 
 
 
 
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