Eno.383 ナルヒェン・ガレルトラル   思考を重ねる。 - トイランブル

 式の構築、実験、式の構築、実験、繰り返す。

 血は便利だ。便利過ぎるが故に気を付けなければならない。
 己だけの人為的な歪んだ血、意図的な希少性、唯一無二の、血。
 己が支払う代償として申し分ない。既に変質した血であるが故に変質しない。安定している。
 元の血であったのならば、こうもいかないか。
 
 だが、それでも。

 消費量が多い。増やす術がある私でなければ危険な代物だ。つまり、常人が扱うには重過ぎる代償である。
 血の消費量に関しては、……体一つ分。
 無論、此れは私の血を使用しての量である。他の者が利用した場合、どれ程の量が必要となるか。

 術式を起動する為の量であり、片道分であり、一人分である。
 安定した場所であるならば、問題無い事が確認された。
 つまり、世界内ならば、十分利用出来る可能性がある。

 問題は、他世界や異空間への移動か。恐らく、安定しない可能性が考慮される。
 次は図書館の秘密の部屋で実験する予定である。








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