Eno.383 ナルヒェン・ガレルトラル   思考を重ねる。 - トイランブル

 手帳の存在を知ったものの、其れが手に入るとは限らない。

 この様な経験をしたからには、元の世界に帰る方法を編み出すのが先決だろう。此の様な事態が二度あるか謎だが、またが起きる可能性がある。絶対ではない。帰還方法が編み出せたのであれば、少なくとも余裕を得られる。
 或いは、……私が管理するモノ全てを運び出せるのであれば、元の世界でも安全性を確保が出来る可能性がある。

 発達した文明であれば、肉体を素粒子レベルに分解して跳躍させ転移先で再構築方法、可能性という概念を導に世界観渡航を行う方法が在る。
 しかし、私の居る世界は文明が発達しているとは言えない。あらゆるが不足していると考えて良いだろう。文明の発達を待つ場合は、不老不死に成らなければ無理な話だ。其れも目指してはいるが。

 術式を構築する方面で考える場合、空間や次元の移動、其の空間や次元に対する対策等が必要になるか。
 空間や次元内を接続地点として利用し、戻る方法。この方法が編み出せたのであれば、容易く移動が出来るだろう。問題は接続地点に誰もが入れる状態だった場合か。
 術式を刻み戻る方法。定式化し、位相空間として互いを繋げる。定式化が出来るのであれば、距離関係無く移動する事が可能だろう。しかし、此れを刻める者が居た場合、侵入に対して脆弱なものとなる。別の対策が必須となるだろう。
 一時的に門や陣自体を作る方法。術式自体を自身が覚えている必要が出る。自身のみが覚えている必要がある為、錠と鍵を一つにする事は可能である。私の場合は血となろうか。起こり得る問題は、思考等を覗かれた場合や忘却等を受けた場合である。

 滞在している此の世界自体は、現状一方的な断絶状態であると考えられる。
 此の世界は外から引き込む事は可能であるが、内から出る事は不可能な状態だ。
 小さな実験を繰り返すのに最適ではある。
 今の内だろう。








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