Eno.19 山吹く空に、人形は  記録03_重い窓 - トイランブル

―― Time Code : 00801109b

その機会じかんを、数えては居ない。
ただその興味は、私にでは無く、私の経過であるから、実験であり、観察である。
だから、それは数える程であり、数えぬ程であるのだろう。

また、扉が閉まる。
私は、今日も静寂に、身を任せる。

いや。
まだ二時間は、経って居ないのだと、背中のねじが語る様で。
だったら、私の時間は、未だ終わって居ない。

暗闇を、歩く。
手探りに、壁。
積み上げられたものを、よじ登って。
重い窓の戸を、蹴る。

数度、この身体の重さをぶつけると、隙間から途切れぬ程度の光が差す。
僅かばかりに、晴れた闇。
下りた床を、進む。
何時も聞こえた、あの鳴き声のところに。

そして。
ガラクタの迷路の先に、鉄格子。
歪な、歪な、継ぎ合わされた様な、その姿。

――おまえなのね。

何時も聞こえた鳴き声が、静寂だけを否定した。








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