Eno.346 藍堂  ある男の手記③ - トイランブル

神経質そうな文字が並んでいるが、メモなのか走り書きに近い。



  生者か死者か
      判らない
            良い子
             善良でも子供でもない 名前をやった
  同い年くらい
     そうではない

     ワンダーランド・エモーション
               知ってる 懐かしい
いいやつ
   違う
         白々しくって腹黒い
             事実 そう思われた方が楽
   いい人
     何処が?
                お揃い
                 同じ ミラー効果

  女の子には言わないほうがいい
           自覚は有る 悪い癖だ
 悪い大人
   その通り
        一度死んで、未練によって再構築された残響
                        似通い過ぎてる

素顔を肯定
  それだけはしないでくれ

            私も人間
             そう思いたい

                治安維持も務めている
                    警察と聞くと身構えてしまう
 元々は病に既に侵されている身
           希望は有るのだろうか

       元の自分の身体じゃない
          認めるしかない 認めたくない 私は私

               人には誠実でいたい
                    眩しい 今更出来ない


 ある程度は恐れたまえ 余裕が無い故に気を逸らす
   耳が痛い 知りたい 知りたくない
    思ったよりも余裕が無い 年長者として振舞うべきなのに
     


どんな名前のどんな人物を演じようが、自分は自分だった。
一度死のうが、それは揺るがなかった。
命に連続性が無くとも。身体がどうなろうとも。
この精神だけは、自分のものだとはっきり言えた。

もしそれが揺らいだなら、どうなってしまうのだろう?









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