Eno.305 クロタネ  クロタネソウ - はじまりの場所

今の名前は、すぅがつけてくれたなまえ。
というか、あだ名、というか。
オレの名前とにてるからって、植物が好きなすぅが、
わざとか、ほんとなのかはしらないけど、よくオレをそうよんでた。

クロタネ。

クロタネソウってしょくぶつがあるんだって。

花言葉、花には、そういう言葉とか意味があるんだって、すぅがおしえてくれて、
すぅは、そういう“言葉”には、“ことだま”があるんだよって、
よくいってた。

クロタネソウのはなことばって?

そう聞いたことがある。


「花言葉、知りたいのですか?教えてあげますし」


すぅは、わらって教えてくれたけど、
ちょっとだけ、こわくかんじたのはないしょ。

花言葉

「ゆめで会いましょう」

今おもえば、たしかに、オレらしいかもしれない。
バクになっちゃったのなら、なおのこと。

でもその後、フヨーがおしえてくれた。

「ふくつのせいしん」とか、「みらい」とか「本当のわたし」って
意味があるんだって。

ふくつ、って意味あんまりわからないけど、
でも、なんかちょっとかっこよかった。

オレのみらい、いつか、もとの生活にもどれたら
本当のオレにもどれたら。

とは、ちょっぴりおもうけど。

いまは、いまは。
色んなであいがあった、この「ななふしぎ」ってそんざいも
わるくないなぁって、おもうよ。








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