Eno.133 ジョシュア・ローランド  2日目 ひみつの庭 - ひみつの庭

夜をすぎ、朝がきて、気が付けば日が落ち始め。
途方にくれているのを悟られないように、
少年はひみつの庭をうろついていました。

ジョシュア
「これは本格的にはぐれたぞ。
 ここは絶対めざめの平野じゃない。」


ジョシュア
「シェルがあるからと軽率にワープしたのがまずかったか。
 オリーブには何も言ってないしな。」


ジョシュア
「なにせ、動くまでの間ヒマでヒマで……
 ちょっと行ってちょっと帰ってくるつもりだったんだけど。」


ジョシュア
「本の一冊や二冊持ってくるべきだったな。
 ここまで時間がありあまるとは思わなかった。」


ジョシュア
「目標が定まっていないというのもあるけど……
 さて、ここでは何をしようかな。
 見るものと言えば、この結晶体か?」


結晶体を物珍し気にながめます。

ジョシュア
「魔晶石に似ているけど、きっと違うのだろうな、異世界の産物だし。
 ひとつ持ち帰って研究でもしてみたいけど、手に終えなかったら困るな。」


ジョシュア
「あれもこれも持って帰りたいものだけど。
 この植物だって、きっとおもしろいものなんだろうし……」


ジョシュア
「“冒険”とやらをすれば、
 持ち帰りたいものでいっぱいになっていくのだろう……」


さて、自分にその“冒険”とやらができるのか。
前途多難、そのとおり。
まずはスタートラインに戻るところから……








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