Eno.148 レオス・L・アイギアロス  ~???ルート:セーブ2~ - はじまりの場所

──夢を、見た。



グォオオオ……


声がする。
それは強大な『力』を持つ、
災厄存在、の声。

パン 
    パ と音が鳴る。

竜は毒である鱗を街中へと撒き散らす。
人々を負へと蝕む。


俺が最期に見た、母の姿だった。





「… … …」


その宝石竜ビジュ・ドラゴンの名は、『ハイドラ』

レピドライトの『宝石ビジュ』の魔物だ。

そしてレピドライトの『宝石ビジュ』を持つアイギアロス家は、
この『力』を手に入れ、物にしては。
世界を思い通りに出来るよう、裏で操っていた。

それぐらいには……強い『力』を持つ、ビジュなのだが。

この『力』を上手く制御するにも、
生まれゆく『竜達の人格新しい自分』に負けぬほどの、強い『意思』が必要なのだ。

そしてこの竜の『毒』は、浄化などでは完全に消える事はなく、魔力で再生し続ける。
つまり存在する限りは、絶対に失う事もない。これそのものこそが無敵と言えよう。


……だが、制御ができなかったら、話は変わるのだ。



俺は、今……


そんな事はない、強いはずだ。辛くもない。悲しくもない。希望もある。
だって……俺にはあれ・・があるのだから大丈夫、あいつから貰った物もある、なのに



どうして、こんなにも不安で。
嫌な事ばかりを、考え悪夢を見てしまうのだろう。






                そう、レピドライトの『宝石ビジュ』は『周り』を魔力の糧とし、変革するからだ。


セーブデータ ロード中 ... ... ▽

『シーン:25』



なあ……最後に、俺の『願い』を聞いてくれるか……?



……お前にしか、出来ないんだ



──……。








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