Eno.330 ドド  伝承 - はじまりの場所

昔々、この土地は神秘的な森に覆われており、そこには神々が住んでいました。
その神々は自然現象を操り、人々に豊穣と平和をもたらしていました。
ある日、森の奥深くに住む神の娘が、人間の男に恋をした。神々と人間は通じることのない存在でしたが、姫の思いは強く、何度もその人間の男に求婚をしていました。
そんな姫を見て、神々はつけたら神々が見えるようになる特別な仮面を作り、姫に男に渡すようにと言いました。
言われたとおりに人間の男に渡し、何年もかけて愛を育みました。
そしてその愛が実を結び、姫と男の間には子どもができました。
その子どもは神秘的な力を受け継ぎ、白髪と角が生えていました。
その子どもはその土地に国を築き上げ、繫栄させましたとさ。


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「って伝承なんだけど……白角の誕生って、言うんだけど…」


「ドラ?」


「はは、わかんないよね…、知らない世界のお話だもんね…」









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