Eno.472 ふるる  ????? - せせらぎの河原

我儘で自分勝手。
お転婆で、頑固者。
お城にいる人達から見た、ふるるのイメージ。

子供なのに聡い。
子供なのにしっかりしている。
ここへきて言われたふるるのイメージ。

そう演じればいい、誰も本当の私なんて必要としないから。
そう演じればいい、それでまわりが納得しているなら。
そう演じればいい、そこに疑問なんて持たれないから。
【お人形】でいればいい。


「ねぇ、ほーまちゃん、子供ってだけでどうして、私を見てもらえないんだろうね」
「子供ってだけで、幼いってだけで、勝手に線引きされて、勝手に決められて」
「パパとママの思い出に触れたら、行ってみよっか……あの人のところ、私の願いを叶えてくれるって言ってたもんね」

「えっと、滝と紅葉に温泉……あとは星のような洞窟に、花園……。
行ったことあるところばかりだけれど、もう一回行こうね」

「ほーまちゃんとの最後の冒険になるかもしれないし」














「……私……もう、疲れちゃった」








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