Eno.169 世界を彩る華麗な仙境の娘  4.スミシアンサ - あざやかな花園

いろは
「この空に浮かぶ島に来て、楽しくて
 ちゃんとメモを残しておくことを忘れちゃってた。
 覚えている限り書いていこうかな~って。」

いろは
「きっとあの人は送っても見ないだろうけど。
 ……あとから提出って言われたら困るし。」



この島についてふらっと観光にして、いろんな人と話した。
探索もできるようになったけど、タイミングが合わなかったので
これ書き終わったら行くところ。

どうやらクマさんがたくさん出るっていう話だけは耳にした
わたし大丈夫かな~手くらいちぎられてもいいけど。周りのみんなが気にするわね。

花とはおしゃべりできなかった。残念。
そのうち話せるかもしれないから、何度か試してみるつもり。

出会った人はね~



まず、初めに出会ったのはヴェシカちゃん。
普通の人間だけど、機械でできてるんだって。
……改造ってこと、だよね。
そういう改造方法もあるんだね。

……こっちだと改造っていうと大体手を増やすとかだもんね。確か。

ぎゅーってしてもらった。むにむにだった。羨ましい。





次はショウブくん。

この子、たぶんただものじゃないわ。長く生きてる私の勘。
人生2週目なのかも。とりあえずあの見た目の年齢とは一致してない。
ただの私の勘だけど。2回も言っちゃった。

もし本当に見た目通りだとしたら、大人になったら女泣かせになりそうだわ。
わたしはあぁいうの慣れてるけど。

ショウブくんともぎゅーした。かわいかった。





次はアクア。

たぶん普通の人間。ここで普通って言うとわからないけど。
警戒心がなさ過ぎて正直心配した。わたしてきには好都合。
おそらくおうちがネクロマンサー的な何か。

今度わたしの話をするっていったから、
連絡とってみようかなって思う。

アクアともぎゅーをした。
わたしより全部が大きくて羨ましかった。
いまから身長伸びないかな。



人間。もとい、天上界の民。意外にも無防備。
ハグを求めても抵抗なくしてくれる。

それはわたしに敵意がないからかもしれない。
わたしが女だからかもしれない。
疑う心を持っていないからかもしれない。

わたしがもし悪いやつだったらどうするんだろう。
ハグするときに、刺されたらどうするんだろう。

わたしが、もし、あなたたちを

…………

いろは
「…………」









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