
Eno.125 食■世界オブスキュラ 3つ目の、 - めざめの平原

「ずっと頭から離れない」

「メルとアンヘルがいなければこんなに苦しまなかった」

ハイネ
「酷く恨めしいんだ!同じ世界で同じ施設で同じ町で育ったのに!」
「酷く恨めしいんだ!同じ世界で同じ施設で同じ町で育ったのに!」

ハイネ
「いや違う、恨めしいだけじゃない、愛しているはずなんだ」
「いや違う、恨めしいだけじゃない、愛しているはずなんだ」

ハイネ
「家族だから…」
「家族だから…」

「でも二人は俺と違ったよね?」
劣等感。コンプレックス。嫉妬。憎しみ。
汚いものが膨れ上がっていく。
君と俺、何が違う?
捕食者に作られた
繁殖も分裂も出来ない生物として劣っているなり損ない、中途半端、紛い物だ。
所詮俺らは人間になれやしないし命を繋ぐことも出来やしない、人間の保身で生まれた身代わり人形なんだよ!
なのに。

ハイネ
「どうして、」
「どうして、」
人間になれたんだよ。