Eno.125 食■世界オブスキュラ  2つ目の、 - まぼろしの森林

 
「何もできない自分が嫌だった」


 
「メルもアンヘルもできるのに、俺だけができない」



 
「だから脱走してから一度だけ、俺も人間の真似をしてみたんだ」



 
「でも」





ハイネ
「駄目だった、」



ハイネ
「怖かったんだ!愛と言うくせにとてつもなく死を感じた!」



ハイネ
「メルとアンヘルはこんなんじゃなかった。
でも相手はきっと何も悪くなかった。
人間の真似と人間では愛のかたちが違っただけで」







ハイネ
もう殺してしまった









<< 戻る