Eno.564 ラズ 日中、暗がりで休む前のこと - くらやみの森
ラズ
「魔族 は、魔力が尽きれば体を保てず。
吸血鬼 は、血を飲まねば渇きを満たせない」
「
ラズ
「故郷ではどちらも不便に感じたことなどなかったが……。
出先で少し魔術を使うだけで、こうも不自由を強いられるとは」
「故郷ではどちらも不便に感じたことなどなかったが……。
出先で少し魔術を使うだけで、こうも不自由を強いられるとは」
溜め息ひとつ。
空になった
ラズ
「ただの観光なら多少の消耗など気にする必要もないというのに。
魔力が自然に回復しないだけでこの様か。
まったく、飲まなければやっていられない」
「ただの観光なら多少の消耗など気にする必要もないというのに。
魔力が自然に回復しないだけでこの様か。
まったく、飲まなければやっていられない」
幸い、持ち込んだ
普段よりも消費ペースが速い以上、いつまでもつか分かったものではないが。
程度としては単なる空腹、命に係わるような消耗ではない。
この地への好奇心を、探索の足を止める理由にはなり得ない。
ラズ
「まぁ、料理や酒 には事欠かない場所だ。
物理的に腹を満たせば口寂しさも紛れるだろう」
「まぁ、
物理的に腹を満たせば口寂しさも紛れるだろう」