Eno.305 クロタネ  おもいでや - ひかりの森

おもいでや。

だれかの思い出のきっかけになれる、そんなお店を開きたい。

なんていう、ゆめ。
今のオレは、だれかの何かに、なれているでしょうか?

たぶん、きっと、なれていない。

あの日から、ちょっぴり、お別れが、イヤになっちゃってるのかも。
お友だちつくるのが、上手じゃなくなったきがする。

でもね、いつか、わすれられちゃうくらいなら、
オレじゃなくても、だれかの、きおくにのこるようなこと、したいよねっておもうんだ。

だから、はなびたいかい、ひらきたい。

きれいなはなび。
いつまでも、心にさきつづけるような。

あのひみた、花火のように。

そういえばね、はなび、上手につくれたよ。



おとなみたいに、りっぱなことをいうけれど、
オレは、いろんな、いいヒトにかこまれて、めぐまれたから
そういう風に教えてもらえたんだ。
だから、しあわせなんだとおもう。

オレがどんなそんざいだって、
受け入れてくれる、ともだちがいるから。

だから、オレもそういうふうになりたくて。

なれたかな。
1みりでも。

どうか。

どうか。

おともだちが、みんな、しあわせになれますように。




「おやすみ ばくは、いいました。 いいゆめみてねといいました。」



「すやすや、いっぱいねむったら。あさはきっとえがおです」



「いいゆめみたら、みんなにあえる。」



「わるいゆめは、ばくが ぱくぱく、ごっくん! たべちゃいます」



「げんきなえがおで、きっとみんなもえがお」



「げんきに、おはよういえたなら きっとよるは、またすてきなゆめがみられるかも」



***



「あくやくでも、ヒーローにはなれるよ。 オレもそうなりたいと思ってたし」


「物語の最後が、読み手に任せられるなら、きっと」


「どんな物語にも、ハッピーエンドができるかも」


さぁ。あさがきた。


「おはよ、おはよ、おっはっよ~!!」









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