Eno.171 クローシア  Log_02『ランドラとめざめの平原』(復元) - せせらぎの河原

喧騒の中央広場から離れ、ハナコさんの準備が終わるまでトトと一緒に河原で待っていると、それでも人(?)の姿をちらほらと見かける。
天使のような人がいたり、その姿は多様性に富むので見ていて飽きない。暇ができたら観察して回るのも楽しそうだ。

そうこうしているうちに準備が整ったのか、飛行船で島まで送ってくれるというハナコさん。
自分は飛べるが、今は能力が制限されているトトは飛ぶことができないし(そのことをすっかり忘れており、行き先で飛んでったら見事にはぐれたのは秘密)、せっかくなので飛行船に乗せてもらうことにした。

ちなみにはじまりの地からずーーーっとついてきていたピンクとオレンジの二匹のマンドラゴラのような小さな生物がいるのだが、彼らはランドラというそうだ。
基本的に人語は話せず、「ドラ~」という鳴き声を発し、人懐っこい。
見ているとオレンジのほうはトトに懐いているようで、ピンクのは自分の後を離れようとしない。どうやら人の真似をするのが好きな生物のようだ。
懐いてるしいいんじゃない? というノリでその子たちも連れて行くことに決まったのだが……飛行船の着いた先で何かを見つけたのかどこかへ走り去ってしまった。
さらに言えば、着いた先──めざめの平原はたくさんの人とランドラで溢れかえっていて、あっという間に見失ったうえ、衝撃的なものを目撃。

それは、今思い起こすとランドラを逆さまにしたような姿で──あれもランドラの一種だったのだろうか?

──ともかく、その謎生物がものすごい存在感を放ちつつ平原の奥へと疾走して行ったのを見て、その姿を追わずにはいられなかったのだ。
(途中で落とし穴のようなものも見かけたがあれは一体……)

で、混雑を避けるために飛んで追いかけたものの、結局見失ってしまい──。
そういやどこかへ消えたピンクのランドラもまだ見つかってないんだよね。探したほうがいいのかな……?


そんなこんなで平原で変な花も見つけたことまですっぽりと頭から抜け落ちていたのだけど、これはハナコさんに知らせると新種の花だそうで、種があるため島で育てることもできるようだ。
何か島の異変の手がかりになる可能性もあるし、島に戻ったら植えてみようと思う。








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